池井戸潤原作、役所広司主演の日曜劇場『陸王』。さすが秋ドラマの四番バッターらしく、第1話の視聴率は堂々の14.7%。先週は衆院選で1回休みだったため、本日が第2話となる。

足袋の町・埼玉県行田市にある創業100年の足袋の老舗「こはぜ屋」社長・宮沢紘一(役所)が、周囲の人々と協力しながらランニングシューズ「陸王」開発に悪戦苦闘するというストーリー。第1話では、経営危機に陥ったこはぜ屋が新規事業としてランニングシューズ開発に乗り出した様子と、メインバンクである埼玉中央銀行との対立などが描かれた。
「陸王」今夜2話「半沢直樹」が侍なら、こっちは農民のドラマか。いつの間にか視聴者も同志になって泣く
イラスト/Morimori no moRi

『陸王』の元ネタは『BORN TO RUN』


オープニングから鳴り響く、服部隆之のファンファーレにも似た音楽。ああ、日曜劇場が始まったんだなぁ、とあらためて感じる。『半沢直樹』『下町ロケット』など一連の池井戸作品を手がけた福澤克雄のどっしりとした演出も健在だ。

いきなりドイツ製のミシンの故障というトラブルに見舞われるこはぜ屋。このままじゃ足袋の納期に間に合わない! 宮沢は係長の安田(内村遙)とともに、三重県桑名市にある倒産した足袋工場まで徹夜で車を走らせる。しかし、工場は何もかも債権者に持ち出された後だった。無駄骨かと落胆する宮沢と安田だが、朝陽が工場の端を照らすと、そこにはゴミの山に埋もれたミシンが! 愛おしそうにバシバシ叩きながら「可哀想になぁ、捨てられて」「行田行こう! 行田!」とミシンに語りかける宮沢の姿を見ているだけで、すでに胸が熱くなる。と同時に、彼の何事も諦めないしぶとさ、粘り強さを示しているシーンだ。

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