第4回「新しき藩主」1月28日放送 演出:野田雄介

お由羅の立場
鹿賀丈史(斉興)VS渡辺謙(斉彬)劇場を堪能した。
俳優の芝居でじわじわとサスペンス性を高めていく。濃密で緊張感ハンパない回だった。
1話から3話までは、4話で島津斉彬(渡辺謙)が「きらっきらしかなあ」と子どもたちにも慕われる
藩主になるまでの、長い長い前ふりだったのだなあと思う。
嘉永3年。
島津斉興が斉彬派を粛清した「お由羅騒動」によって、吉之助(鈴木亮平)の師・赤山靭負(沢村一樹)が切腹させられることに。
吉之助や大久保正助(瑛太)はいたたまれず、久光(青木崇高)に取り消してほしいと願い出るが、ぽかーんとした顔で聞いた挙句、「おいに何ができる?」「おいに言うな」と逃げられてしまう。
久光は当然ながら、母・由羅(小柳ルミ子)の味方。江戸で「妾の呪い」と題したかわら版が出回っていると知って、憤慨する。
と、由羅は、
「わたしは世間にどう思われてもよい」
「殿様とあなただけが信じてくれれば」と言い、
「みんな私を憎むがいい」とひとり盛り上がる。
由羅「みんな私を斬りにいらしゃい」
斉興「由羅・・・」
ここは、笑うところなんだろうか。
かなり深刻な状況にもかかわらず、なぜか由羅がおポンチキャラに見える。
その後、赤山の切腹を、この目に焼き付けた吉之助は、お由羅のことを許せないと怒り狂う。「あげな妾んために」「あん妾」「あげな妾」と3回も喚く。プラス「あの女」が1回。
リアル蒲田行進曲世代としては、本当に3人の共演は楽しい。風間さん、平田さんは、癖のあるちょっと嫌な性格の役も多い中、今回は2人とも善人。2人とも応援したくなる配役は珍しいのでは?
渡辺謙のどこが名優なんだ? 大根役者の極だろ。自然さがなく大見得ばかり切ってドヤ顔することが名優か? 若くても鈴木亮平の方がずーと名優だろ、バカ!
相手を貶めたり濡れ衣を着せたりが好きな人がいる。主君をすげ替えるとかの政治的な動機が在っての事では無く、下衆でいやがらせが大好きなだけなんだな