第22週「夢を継ぐ者」第123回 2月27日(火)放送より。
脚本:吉田智子 演出:東山充裕

123話はこんな話
リリコ(広瀬アリス)とシロー(松尾諭)が、東京の新興芸能事務所・新世紀芸能から引き抜きにあったと知り、てん(葵わかな)をはじめとする北村笑店の幹部一同は、芸人の締め付けを厳しくする。
なんもあらへんコント
マンマンで、引き抜き現場を目撃した亀井(内場勝則)が、翌日、さっそく、てんや風太(濱田岳)にご注進。
いちいち、え! と大きな反応をするたび、社員たちに
「いや なんもあらへんのや」
「いや なんもあらへんのや」
「なんにもあらへんねんで」
「なにもあらへん なんもあらへんがな」と誤魔化す亀井。
122話に続いて、コント仕立てが続く。
内場は安定の面白さだし、葵わかなの、きっ! という顔も良かった。
探偵コント
さっそく、リリコとシローに確認に行くと、リリコは断ったとからり。北村笑店を裏切るわけないと気風の良さを見せる。
ところが、シローの様子が何かへんで・・・。
亀井は、油断できないとてんに言う(格子ごしにあやしく語る姿が愉快)
風太は、ほかの芸人も引き抜かれるおそれもあると、亀井に探るよう依頼する。
隼也(成田凌)のお目付け役は、万丈目(藤井隆)に譲ったが、こんな大役が待っていた。
「流行りの探偵みたい」とやる気になる亀井(探偵のかっこうがお似合い。123話は見せ場がいっぱいあった)。
アサリ(前野朋哉)が新世紀芸能と接触していることを突き止める。
過去、みんなにいろいろ迷惑をかけてきたアサリが「裏切ったことない」とうそぶくのは、お約束。
流行りの探偵といえば、現実世界でのこの頃(昭和10年)は、江戸川乱歩、小栗虫太郎、夢野久作などが探偵小説を発表して人気を博していた。金田一耕助シリーズの横溝正史が登場するのは、もうちょっと先だ。
まさかの、うしろ面を、隼也が
25周年パーティーの企画を、芸人さんのためのものにしようと考えている隼也に、万丈目は、芸人の気持ちを知ってもらうため、自分の芸の原点である“うしろ面”を伝授する。
先代(藤吉)は芸人だったから、芸人の気持ちをわかっていた。だからこそ、いまの北村笑店があるのだと、
万丈目は伝える。さすが文芸部部長。
後ろ面がなかなか難しいことを、身をもって視聴者にも知らせてくれた成田凌に、ありがとうと言いたい。
この日、「あさイチ」に藤井隆が出演し、うしろ面のポーズ(ヨガのポーズのよう)を披露してくれた。
「あさイチ」で藤井は、缶詰特集と薪特集を、「ひよっこ」に出ていた佐藤仁美とともに盛り上げた。
シローは何しに
なにやら急にそわそわするシロー。仕事のあと、ひとりで楽士仲間に会うと言って出かけていくシローのあとを追ったリリコは、若くてきれいな女性とシローが会っているところを目撃してしまう。
122話のラブラブからあっという間の問題発生。しかもシローの浮気疑惑。
どうなることやら。
(木俣冬)