月曜 よる9時「海月姫」
オーナーである千絵子の母(富山えり子・二役)は今すぐにでも売却したいと考えているようだ。母を説得するためにも、成果が欲しい。

そこで「ジェリーフィッシュ」のお店を出すことに。
「海月姫」瀬戸康史の女装は「クラゲのお姫様って言うより、毒クラゲ」それだ!7話
イラスト/まつもとりえこ

結婚を前提にお付き合いスタート


修(工藤阿須加)から結婚を前提としたおつきあいを申し込まれた月海(芳根京子)は、こくっ、とうなづく。

「よかったじゃん。月海、最初から修のこと好きだったもんな」
蔵之介はそう言うしかなかった。
「海月姫」瀬戸康史の女装は「クラゲのお姫様って言うより、毒クラゲ」それだ!7話
イラスト/まつもとりえこ

毒クラゲのお洋服、完成


ファッション業界の人が集まるプロモーションスペースに出店することを決めた「ジェリーフィッシュ」。
以前よりも良いチームワークで、作業は進み、何点かの白いワンピースが完成した。
しかしニーシャから「めっちゃださい」「出店するだけ無駄」と言われて行き詰まる。

そんな中、月海は修に誘われレストランデートへ。
付き合ってから初めてのデートだったが、蔵之介と花森さんも合流してしまい、なんだかよくわからない飲み会になってしまう。
「海月姫」瀬戸康史の女装は「クラゲのお姫様って言うより、毒クラゲ」それだ!7話
イラスト/まつもとりえこ

「クラゲのお姫様って言うより、なんとなく毒クラゲだけどな」

修の言葉に、月海は洋服のヒントを得る。天水館に戻り、完成していた白い洋服を染めていく。
ニーシャはぐちゃぐちゃな染色になってしまうのではと心配するが、月海は落ち着いた口調で答える。

「良いんです、ぐちゃぐちゃで。海はそういうところです。」
「もっと深い海の底は 暗くて怖くて 危険な生き物たちがたくさん暮らしていて。
美しいクラゲにだって毒があるんです。その毒をクラゲの服に入れてみたいんです」


月海は人間の心のことを話しているのかもしれない。人間の心の、底の部分、毒の部分を表現したいと思ったんじゃないか。

思いやりの鯉淵家


愛人の子供(蔵之介)を後継ぎとして引き取り、育ててきた鯉淵家。
複雑な事情もあってか、鯉淵家は家族同士が思いやりがある。
ドラマではこの辺りを原作よりも丁寧に描いている。

その1、父→修
天水地区再開発賛成派の父(北大路欣也)。修が月海とくっつくのは仕事上よろしくないのだが。
お父さんの望む相手じゃなくてごめんなさい、と謝る修に対し「指輪のサイズの測り方」をレクチャー。修の恋を応援していることを伝える。

その2、母→父
「大変よねぇ政治家の嫁って。何かあったらすぐ叩かれるし選挙に落ちたらただのプーだし。自分だけ外でおいしいもの食べてきて、挙句に隠れて愛人作るし」
「容子、もう勘弁してくれ…」「あら、私なにか悪いこと言った?」「(ぐぬぬ…)」
愛人を作ったモラハラ夫に文句も言えず妻がひたすら耐えている…という図式じゃないようで良かった、ほっとした。

「私は幸せだわ、立派な子供が二人もいてくれるしね」

その3、修→リナ(蔵之介の母)
クラゲのドレスを「直接届けたい」とわざわざミラノまで訪れた修。
父の愛人であり、女性が苦手だというトラウマの原因でもある。
「あなたにも辛い思いをさせてしまった」と謝るリナに「今ならリナさんの気持ちが分かる、誰かのことを本当に好きになると気持ちを抑えることができない。だから謝らないでください、悪いと思わないでください」

カイ・フィッシュ(賀来賢人)登場


カジュアルラインも出来上がり、お店は無事オープン。しかし尼~ずに接客ができるはずがなかった。
「このまま1枚も売れなかったら…」と不安になる月海と蔵之介。

そこに訪ねてきたのが、先日偶然知り合ったカイ・フィッシュ(賀来賢人)。
どの登場人物より魚介類感の強い名前の男の正体はアジア各国に名を馳せるアパレルブランドのCEOだった。
カイ・フィッシュは3億出すと言う。天水館が救える金額だ。

「あのドレスとワンピースのデザイン私に売ってください。デザイナーのミス・ツキミ。
あなたと一緒に。」


さて月海の返事は?今夜8話。


海月姫 フジテレビ系 よる9:00
FOD見逃し配信
【キャスト】
芳根京子瀬戸康史/工藤阿須加/木南晴夏/松井玲奈/内田理央/富山えり子/泉里香/要潤/江口のりこ/北大路欣也
【原作】東村アキコ『海月姫』講談社
【脚本】徳永友一(「HOPE~期待ゼロの新入社員」、「僕たちがやりました」)
【演出】石川淳一/山内大典
【オープニング曲】「Goサインは1コイン」カフェラテ噴水公園 feat.にゃんこスター 

(イラストと文 まつもとりえこ)
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