脚本:福田 靖
演出:安達もじり
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎

85話のあらすじ
万能調理器がついに完成した(試作品なのにきれいな色までついて)。
だが、資金は尽きかけていた。
諦めたくない萬平(長谷川博己)は家と土地を担保にして資金を調達しようとする。
言霊俳優長谷川博己
「もうすぐ終わるよ」と言う萬平の言葉がなんだか不穏。
萬平的には「開発作業が終わるよ」という軽い意味だろう。
福子(安藤サクラ)的には趣味が終わって通常の生活が戻ってくるというところだろう。
でも、これまでのすべてが終わる って予言めいている感じもしないでなく……。
それは、長谷川博己の台詞の言い方がやたらと意味深に聞こえるから。
合わせて、福子の「よかった…よかったよかった」というリアクションも不安を煽るから。
それにしても長谷川博己の言葉の力はすごく強い。
それが顕著に現れているのが説得台詞である。
85話の最後は、家と土地を担保にして万能調理器に融資を続けたいと、福子と鈴(松坂慶子)に頼む場面。
長谷川博己に要望を語られると言うことを聞いてしまいそうな強烈な説得力がある。
映画「シン・ゴジラ」の後半の演説もそうだった。
何回も書いているけど、舞台「カリギュラ」で小栗旬演じる主人公を説得するときの台詞も。
長谷川博己は追い詰められ演技がすごい俳優であると同時に、説得演技が抜きん出ている言霊俳優なのである。
政治家、もしくは政治の応援演説やったら効果絶大であろう。
「せっかくここまでできたのに」とかすべての言葉に切実な感情がこもっている。
だから、唐突に信用組合の金庫にほとんど現金がなく、このままだといずれ空になるという杜撰としか思えない状況も、なんとなくそれっぽく思えてしまうという、じつに役に立つ俳優である。
長谷川博己は「まんぷく」の救世主。五体投地して崇めたい。
ラーメン開発週まであと一週!
しかし、福子の家はすごく広くて掃除するだけでも大変そうなんだけど、パートに行ってる間に鈴が掃除してるのだろうか。腰が痛いって文句言いそう。
(イラストと文/木俣冬)
連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~
朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ
「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
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「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
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