ひとり芸日本一を決めるR-1ぐらんぷり2019。2542名の頂点に立ったのは、パジャマ姿でフリップをめくる霜降り明星・粗品だった。しかも、史上初のM-1グランプリとの二冠、どちらも最年少優勝というおまけつき。激戦だった今大会をじっくり振り返る。
同点のモヤモヤ「R-1ぐらんぷり2019」霜降り明星粗品優勝までじっくり検証する
イラスト/まつもとりえこ

Aブロック:チョコプラ松尾、クロスバー直撃前野、こがけん、セルライトスパ大須賀


4人中3人がコンビ芸人となったAブロック。IKKYUならぬIKKO(チョコプラ松尾)が屏風のトラにスキンケアを施し、クロスバー直撃前野が小道具をメルカリに出品し、こがけんが80年代洋楽ロック風に「NEWS ZERO」(※他局)を歌いあげる。

序盤から気になったのは客席のリアクションだった。ファンデーションを塗った虎に悲鳴がおき、こがけんが「(このマイク)100万円もしたからなぁ〜」と言えば「え〜〜!」と驚く。前野が小道具の機能を説明すれば、まるで通販番組のような「おぉ〜」。笑い声以外の反応がどうも大きい。

その反応が一瞬静まったのが、セルライトスパ大須賀だった。赤ちゃんを抱いて登場し、「(寝ました〜)」と、ささやき声のまま一言ネタを繰り出していく。そのウィスパーボイスを聞き取ろうと集中するせいか、笑い声以外の反応が薄くなるメリットが。「ボールペンって安すぎないですか」「そこいくと下敷きって高いですよね」と、日常の虚を突く視点に笑いがおき、セルライトスパ大須賀がAブロックを通過する。

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