脚本:福田 靖
演出:松岡一史
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎

連続テレビ小説「まんぷく」オリジナル・サウンドトラック2 バップ
135話のあらすじ
萬平さん(長谷川博己)は、味のついた麺づくりを若者に任せているところ、発泡スチロールの容器に匂いが問題に。画期的新商品の開発が難航する一方で、幸(小川紗良)が万博で知り合ってアメリカ人レオナルド(ハリー杉山)に恋しているのではないかと、鈴(松坂慶子)がやきもきする。
「さっちゃんがたぶらかされる〜」
玄関先で、抱き合っていたところを目撃した鈴。福子(安藤サクラ)はまさかそんなと取り合わなかったが、
鈴にしつこく言われて話を聞いてみます。
幸は幸で、男の人に抱きしめられるというはじめての経験に、ぽーっとなっていました。
福子と鈴は香田家に遊びに来て、幸問題を相談。
忠彦(要潤)は全員女。克子(松下奈緒)、タカ(岸井ゆきの)、吉乃(深川麻衣)と福子と鈴でおしゃべり。
「さっちゃんがたぶらかされる〜」と鈴さんが慄きます。
幸と同年代の人の気持ちを聞こうということになって、名木(上川周作)が呼ばれますが、女性と交際したことがないと明かし、経験がないことは芸術家としてダメなのか、とまた泣きだします。
「おはよう日本関東版」の高瀬耕造アナは、萬平と福子は新商品を開発、克子と忠彦のパートは「新ネタをいつも生み出しています」と言っていました。新ネタって、草食系の若者みたいな名木さんのことでしょうか。
上川周作さんは、才人ぞろいの大人計画(事務所のほう)に所属しているだけに、この謎な役をなかなか愉快に演じています。わなわなと泣く感じが最初はやりすぎに思えましたが、続けると、味となって面白い。
去年公開された映画のなかで私がかなり好きな、60〜70年代が舞台の映画「止められるか、俺たちを」(白石和彌監督 門脇麦主演)では若松プロの一員・斎藤博という熱い映画人を演じていました。この映画には森本役の毎熊克哉さんも出ていますよ。名木よ、若松プロの現場に飛び込め、と言いたい。
3分でできる冷やし中華
面白いといえば、こちら。
夏になると売上が半分になるから、新商品を早く開発しないといけないと言う岡(中尾明慶)に、
「三分でできる冷やし中華」のほうがいいと世良(桐谷健太)が言います。すると萬平さんが、
「そんなその場しのぎの商品のどこが画期的ですか。
ぼくはね日本人の生活習慣を変える商品を作りたいんです」といつもの面白いキャンキャンした喋り方で反論。
“そんなその場しのぎの商品”に笑ったんですが、そのあと、岡が三分でできる冷やし中華に惹かれたと正直に吐露してからの真一さんがケッサク。
「常温の麺が3分で冷え冷えになったら それはみんなびっくりするやろ。せやけど三分で温かいヌードルができるほうが現実的やぞ」(劇伴「やってやるぜ!」)と「世良さんの言葉に惑わされるな」と発破をかけます。真一さん、証券マンだったことをその後の仕事で役立たせる場面に恵まれませんでしたが、ここへ来て、ようやく仕事の面でも役に立って来ています。
やっぱり、萬平、忠彦、真一が三人そろうとバランスがいい。張り切る萬平さん、さりげに面白い忠彦さん、和ませ役の真一さん、「まんぷく」の東京03(大阪03?)と呼ばせていただきます。
世良さんはピン芸人枠。
「常温の麺が3分で冷え冷えになったら」、ああ、面白いし、私も食べたい。ちょうど季節もあたたかくなってきたところで、すでにつめたい蕎麦が食べたい気持ちでございます。
これくらいのレベルの場面が毎回あったら楽しかったなあ、などと思う、残り15回。おお、あともう15回なんですね。粛々と毎朝、視聴します。
(木俣冬)
連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~
朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ
「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
エキレビ!べっぴんさんレビュー
「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
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