窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
撮影:山口真由子

全世界累計発行部数4,400万部を誇る超人気コミックス『東京喰種 トーキョーグール』 。2017年には同名の実写映画第一弾が世界29ヶ国で公開され、大ヒットを記録。その続編となる『東京喰種 トーキョーグール【S】』が7月19日(金)より全国公開される。

前作に続き、主人公・金木研(カネキ・ケン)を窪田正孝が熱演。その身体能力を存分に活かした華麗なアクションと、人間と喰種の狭間で思い悩む悲痛な心情を繊細に表現し、観る者を“東京喰種”という異次元の世界に引き込む。さらに、そこに静謐さと狂気を併せ持つ月山習(ツキヤマ・シュウ)を松田翔太が演じ、芯の強さを感じさせる美しさを持った山本舞香がヒロイン・霧嶋董香(キリシマ・トーカ)を担うことで、前作を上回るヒットを予感させる傑作が生まれた。

窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
(C)2019「東京喰種【S】」製作委員会

(C)石田スイ/集英社

エキサイトニュースでは、今作の主軸を務めた窪田正孝、松田翔太、山本舞香の3人にインタビューを実施。劇中では敵対する役どころであったりもするが、普段の3人は和気あいあい。スクリーンとはまた違う息のあった3人のトークを楽しんでもらいたい。

取材・文/瀧本幸恵 撮影/山口真由子

前作から想いを引き継ぎながら、新しい世界観へ


窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
撮影:山口真由子

――今回、2年ぶりに『東京喰種 トーキョーグール』の続編が制作されるということで、窪田さんは前作を踏まえて改めて思うことはありましたか?

窪田正孝(以下、窪田):前作とは監督が変わって、しかもお二人(川崎拓也、平牧和彦)いて、僕と同い年だったりもしたんです。なので監督といろいろ話しながら作っていけたことが、特に前作とは変わったところだとは思います。それから、今回新たにお二人(松田、山本)とやらせていただく中で、二人が発する言葉には意識を傾けていました。セリフではあるんですけど、この二人としかできないものを作りたいっていう想いがあったので。ただ、自分としてはカネキが受身のキャラクターでもあるので、前作とそこまで違いを出そうという感覚はなくて。カネキくんの綺麗事ではありますけど、喰種の世界を救いたいとか、そういう信じている想いは継続させていますね。

――とはいえ、カネキも前作での戦いを経て、成長はしていますよね。

窪田:そうですね。前作のときよりも行動力がついているので、そこらへんはスキルアップしてるのかな。でも彼にとっては大きな一歩なんですけど、月山とかと比べたら髪の毛が一本抜けましたくらいの感覚ですよね(笑)。この映画の世界観全体から考えるとすごく小さいことなんです。ただそういうことって自分に置き換えられたりもするじゃないですか。自分はスキルアップしたって思っても、上には上がいたり、視野の範囲が違ったり、感性の違う人がいたり。そういうのに繋がるとは思いました。

窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
撮影:山口真由子

窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
撮影:山口真由子

――松田さん、山本さんは今作からのご出演になりますが、オファーを受けたときはどう思われましたか?

松田翔太(以下、松田):窪田くんと一緒に仕事をしたいという気持ちと、監督のお二人が同世代いうことに興味がありました。以前、前作の制作のときに、(リゼを演じた)蒼井優さんと食事をする機会があって話を聞いていました。それで、映画も観てみたら、蒼井さんの存在が作品全体のすごくいいスパイスになっていたんですよ。だから、僕もそんな感じの出演になれればいいなと思っていたら、月山がとても強烈なキャラクターだったという(笑)。脚本を読む前に参加したいと思っていたので、キャラクターについては出演が決まってから考えていった感じでしたね。

山本舞香(以下、山本):決まったときは嬉しかったですね。こんな先輩たちと一緒にお仕事ができるわけですから。ただ、私は正直、『東京喰種 トーキョーグール』という名前は聞いたことはあったんですけど、どんな作品かを知らなくて。それで、まず前作を観て、そのあとにアニメも観たんです。そうしたらトーカはわりとテンションが落ち着いた、カッコいい雰囲気の子だったので、これをどう演じればいいんだろう?って。それでいてこれまでとは違ったトーカを演じたいとも思ったから、いろいろ考え過ぎてわからなくなってしまっていたんです。だけど、お二人(窪田、松田)に助けていただいて、監督とも徐々に話をできるようにもなって。撮影をしながら、段々とトーカになれていることを感じていたら、あっという間に終わってしまったという感じでした。

白熱のアクションシーンはスポーツのよう!?


窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
(C)2019「東京喰種【S】」製作委員会

(C)石田スイ/集英社

窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
(C)2019「東京喰種【S】」製作委員会

(C)石田スイ/集英社

――3人でのクライマックスのアクションシーンは、撮影に5日間もかけたそうですね。

松田:大変だったよね(笑)。

山本:大変だった(笑)。

窪田:血のりだらけだったし、ワイヤーに釣られたり(笑)。物理的には大変でした。

松田:だけど二人(窪田、山本)はとても勘がいいので、段取りで演じている感じになってしまうと、観ている人が次の一手がどういうものか何となくわかってきてしまうんだけど、そうではなくてちょっとした呼吸だったり、ジリジリする感覚を上手くやってくれたので、とても合わせやすかったですね。

窪田:ただ、今回は僕以上に二人(松田、山本)が大変で。上の階まで飛ばされたり、壁を走ったりとかもして。

山本:私はやられるところがすごくキツかった。あと、刺されたことがないから、どんな痛みなんだろうとか(笑)。

松田:月山は強かったので、僕はあまり痛がらないで済みましたけどね(笑)。それから、ワイヤーアクションは楽しかったですね。普通にスポーツしているみたいで。

窪田:たしかにスポーツでしたね(笑)。

山本:後ろにパーンと飛んで行くところとか(笑)。でも私、完成作を観て、窪田さんがやられて痛がっているところだったり、松田さんが床に落ちた瞬間に息を飲んでいるところだったりが、すごく勉強になるなって思って。お二人のシーンの時に現場にいられなかったこともあったので、いれたら良かったのにって、それはちょっと残念でした。

窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
撮影:山口真由子

窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
撮影:山口真由子

窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
撮影:山口真由子

――先ほど少し話題にも出ましたが、今回は監督が二人(川崎拓也、平牧和彦)いて、年齢も若いということで、演出の上で何か感じることはありましたか?

窪田:長編映画が初挑戦だというのはお聞きしていたこともあって、そういう部分でセッションをするのは楽しかったです。同い年の監督に会えたのも初めてだったので、いい意味で、役者と監督という壁がなく、お互いにフランクにできて、それは良かったのかなと思います。

松田:川崎くんが演出の監督で、平牧くんが映像の監督で、みたいになっていて。まずは川崎くんと月山の雰囲気とかを話すことができて、それを平牧くんから、こういうイメージで撮りたいんだというのを聞ける。最初の頃は二人が力んでいたのか、別々の意見がある感じだったんだけど、それが段々と夫婦の関係のようになっていって(笑)。別々の視点なんだけど、おなじことを考えてるようなスタイルが良かったですね。月山のキャラクターについても気軽に相談できて、僕一人で考えていたらこんなキャラクターにはならなかったと思うし。それが面白かったですし、二人に感謝しています。

新キャストの二人の存在が新しい風を吹かせてくれた


窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
(C)2019「東京喰種【S】」製作委員会

(C)石田スイ/集英社

窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
(C)2019「東京喰種【S】」製作委員会

(C)石田スイ/集英社

窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
(C)2019「東京喰種【S】」製作委員会

(C)石田スイ/集英社

――今回の共演を通してのお互いの印象についても教えていただきたいのですが、先ほど、松田さんは今作への出演を決めた理由に窪田さんを挙げてましたよね。

松田:一回、大河(ドラマ『平清盛』)を一緒にやっていて、それから会っていなかったので、また一緒に仕事したいなと思っていました。僕はネガティブな映画があまり好きではなくて、この映画も暗いところはあるんだけど、窪田くんにはそれをはねのける存在感があるというか。窪田くんがやればマイナスにはならずに、未来や光を感じられる気がしたから、窪田くんとやれるならこういう作品も面白そうだなと思いました。

――山本さんの印象は?

松田:舞香ちゃんは自分では人見知りだと言うけど、懐にすっと入ってくる気がして、すごく自然でしたね。

山本:私、最初(松田を)怖い人だと思ってた(笑)。堅いイメージがあったというか。でも全然そんなことはなくて。初めてお会いした顔合わせの日にご飯に行ったら、翔太さんも窪田さんもすごく優しくて。普段は私、そんなことを人に対して感じることがないんですけど、お二人とは一緒にいて楽というか、気を張らないでいられるんです。作品が終わってからもご飯に行くとか、これまでの作品ではなかったんですけど、お二人とはそれができるくらい自然と距離を縮められました。

――窪田さんからのお二人の印象も聞かせていただけますか?

窪田:今回、月山を翔太さんがやられると聞いたときは、すごく納得がいったというか。役者さんの誰もが「月山をやってください」と言われたからといって、自分のものにできるわけではないんです。本来備わっているスペックがないと。翔太さんにはそれがあるから、あのキャラクターを取り込んだ上で、色を変えて吐き出せる。カッコ良さの中に不気味さと怖さがあったり、あの囁くボイスもそうですけど、なかなかできないですよね。それから、舞香ちゃんは内に秘めている光が強いなと思いました。映画ではトーカのアウトローな感じとかをすごく出しているけど、普段はよく笑うし、21歳という年相応の可愛さもあるし。この年齢であんな風にできる人も少ないんじゃないかと思います。たまに目つきが鋭かったり、クールなところもあるけど、笑った瞬間、雪が降ってるのにいきなり晴れたちゃったぐらいの振り幅があって。素敵だなって思いますね。

窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
撮影:山口真由子

窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
撮影:山口真由子

窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
撮影:山口真由子

――完成した作品を観ての感想をお願いします。

松田:僕らが演じているときは何もない状態なので、CGも入った完成作を観て安心できました。月山を演じている間は、とにかくカネキくんを好きで好きで仕方ないっていう感じだったので、僕としては恋愛映画を撮っているような気持ちでした(笑)。

山本:私はさっきも言いましたけど、新しいトーカを演じたいと思っていて。前作やアニメにとは違ったものにしたいという想いが強かったんです。とはいえ、全然自信がなくて。それでお二人(窪田、松田)にそのことを話したら、「舞香が考えるトーカを演じてくれればいい」とおっしゃってくださって、そこから徐々にトーカがつかめていったんです。それで完成作を観て、自分では自分がやったものが正解かはわからなかったんですけど、一緒に観ていたお二人から「頑張ったね」と言っていただけて。それは泣きそうになるくらい嬉しかったですね。

窪田:前作があって、今回『S』という形になったんですけど、お二人(松田、山本)が来てくれたことによって、また新しいものができたような気がしました。上手くニュアンスが伝わるといいんですけど、ロールプレイングゲームをしていて、新キャラが出てきたときのインパクトのような、この『東京喰種』の世界観に新しい風を吹かせてくれて。一緒にお芝居をしていてゾクゾクするような瞬間もあったし、そういうセッションができたのが楽しかったですね。

窪田正孝さん、山本舞香さん直筆サイン入りポラをプレゼント!


映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』の公開を記念して、窪田正孝さん、山本舞香さんの直筆サイン入りポラをそれぞれ1名様にプレゼントいたします。

応募方法は下記の通り。
(1)エキサイトニュース(@ExciteJapan)の公式ツイッターをフォロー
(2)下記ツイートをリツイート
応募受付期間:2019年7月18日(木)~2019年8月2日(金)23:59まで





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(エキサイトニュース編集部)

作品情報


窪田正孝、山本舞香、松田翔太 3人で新たに作り上げた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
(C)2019「東京喰種【S】」製作委員会

(C)石田スイ/集英社

7月19日(金)全国ロードショー
映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
出演:窪田正孝、山本舞香、鈴木伸之、小笠原海、白石隼也、木竜麻生、森七菜、桜田ひより、村井國夫/知英、マギー、ダンカン、柳俊太郎(※)、坂東巳之助/松田翔太
※柳俊太郎の「柳」は「木夕卩」
原作:石田スイ「東京喰種トーキョーグール」(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
監督:川崎拓也、平牧和彦
公式サイト:http://tokyoghoul.jp/

■ストーリー
不慮の事故により、人を喰らわないと生きられない喰種と人間のハーフ“半喰種”になってしまったカネキ(窪田正孝)は、2つの世界の狭間で葛藤しながらも、今は喰種たちの駆け込み寺でもある喫茶店“あんていく”に身を寄せており、トーカ(山本舞香)らとともに生活をしている。そんな中、“美食家(グルメ)”と呼ばれる喰種・月山(松田翔太)が“あんていく”を訪れる。月山を厄介者だと言い露骨に嫌な顔をするトーカは、カネキに「あいつとは関わらない方がいい」と釘を刺す。だが、月山は人間と喰種のハーフであるカネキの特殊な“におい”に目をつけ、カネキを“喰種レストラン”へ招き入れる。