毎回、予想の斜め上をいくスリリングな展開で、誰が黒幕? 真相は? どうなってるの?と、考察と疑心暗鬼と驚き満載で話題の「あなたの番です」!
最終回直前ということで、ねとらぼで全話考察記事を書いている米光一成とイラストのたけだあやがお送りする最終回犯人予想ベスト13。
いや、正直、どういう展開になるのか、誰が黒幕か、予想がむずかしい。

あと出しが激しいので、パズル的な考察には向いていないスリリングな展開だ。
予想しても、その予想の斜め上をいままで突破されているので、えいや!といろんなパターンを紹介しようというやぶれかぶれ。手塚菜奈(原田知世:302号室)を殺した犯人が誰だったかのを中心に、説を12個あげていこう。
このなかに、最終回の展開ピッタリなものがあるのだろうか。
最終回考察「あなたの番です」犯人はコイツだ!黒島黒幕説への挑戦、疑惑チェック13
イラスト/たけだあや

犯人は、黒島沙和(西野七瀬:202号室)説


SNS上の考察では一番多いようにみうけられる説(youtuberでガッツリ考察しているろくろっ首さんたちも黒島黒幕説)二階堂忍(横浜流星:304号室)が手塚翔太(田中圭:302号室)を裏切ったのは、黒島の犯行を暴くための共謀だったという展開だ。AIも黒島予想だし、穂香ちゃん事件の時のアリバイを証明する家庭教師も死んでいることがわかり、数話前からもっとも怪しい人物。そのまま黒島が黒幕だったという流れでは、どんでん返し大好きな「あな番」らしくないという声も。


犯人は、尾野幹葉(奈緒:301号室)説


二階堂忍(横浜流星:304号室)の裏切りにより拘束される手塚翔太と黒島沙和。ふたりとも塩化カリウムの点滴がつけられている。翔太の手のひらにはゾウの落書き、黒島の手のひらにはキリンの落書き。そこに現れる二階堂と尾野。「これで、いいんだろう?」と二階堂が尾野に聞くと「しーちゃん、やっと分かってくれたんだね」と喜ぶ尾野。二階堂「ゾウさんですか、キリンさんですか(愛する人と自分の命、どちらを選ぶ)と聞くんだな」と聞くと、尾野が「そうでーす、愛の最終チェックでーす」。理解してもらえたと思った尾野が喜々として犯行を告白したところで、二階堂が手配していた警察が入ってきて、尾野を逮捕。
尾野の犯行である決定的証拠をつかむため、そして翔太に人殺しをさせないため、黒島の潔白を証明するため、二階堂が仕組んだ罠だったのだ。

犯人は、江藤祐樹(小池亮介:404号室)説


実は、連続殺人は、資産家赤池幸子の財産を巡って繰り広げられていた殺し合いだったのだ。江藤祐樹(小池亮介:404号室)は、幸子の財産を独り占めするために、あの手この手を使って、邪魔者が殺されるように誘導してきた(だから人々の現在地をパソコンで追っていたのだ)。

犯人は、二階堂忍(横浜流星:304号室)説


19話ラストの裏切りのマジ顔キリリで、このまま突っ走って、黒島沙和(西野七瀬:202号室)と手塚翔太(田中圭:302号室)をゾウさんかキリンさん方式で殺す時に、いままでの真相を語りに語って終わる。予想を裏切り続けた「あな番」が、ラストに予想を裏切ってくれるだろうという予想を裏切る作戦に出るか。


犯人は、田宮君子(長野里美:103号室)説


高知の穂香ちゃん殺害事件で、田宮淳一郎(生瀬勝久:103号室)と黒島沙和はアリバイがあった。だが、いっしょに高知にいたはずの君子にはアリバイはない。そして、田宮淳一郎が殺したと思っているが記憶が抜けているのでまだ確定していないDV元カレ殺害も、田宮淳一郎が気を失っている間に、妻の君子(不審な行動の夫を尾行していたのだ)が殺したのではないか。そして田宮淳一郎が自首したのも、君子が殺したという真相をかばっての大芝居なのではないか。

犯人は、手塚翔太(田中圭:302号室)説


たびたび寝落ちする手塚翔太、実は夢遊病者説。半分眠った状態で、ミステリー好きの手塚菜奈(原田知世:302号室)を楽しませるために次々と殺人を犯していたのだ。

犯人は、田宮淳一郎(生瀬勝久:103号室)説


自首したのは、手塚菜奈(原田知世:302号室)殺しという大きな罪を隠すための演技だったのだ。この一世一代の芝居を成功させるために演劇にも没頭してきたのだ。


犯人は、石崎洋子(三倉佳奈:104号室)の夫説


夫の名前は石崎健二(林泰文)。交換殺人ゲームに自分の名前を書いてビビっている石崎洋子(三倉佳奈:104号室)を守るために、次々と怪しいと思った人を殺してしまったという展開。犯行日を確定していたと思われる占いは、タウン誌「さわやかすみだ」に掲載されたもの。石崎健二は、この発行にたずさわっていたのだから。

犯人は、南雅和(田中哲司:502号室)説


犯人だと思った田宮を刺そうとし、犯人ではないことが判明したときに「パパまた間違えちゃった」と言っているのだ。これは、過去に、何度か、犯人だと間違った人物を殺してしまっているのではないか。

犯人は、住民ほとんど全員説


住民のほとんど全員がそれぞれの理由で人を殺してしまった末に、「手塚家だけ殺しをやっていない」「ずるーい」「手塚家から事件の真相が漏れるかも」などの不安と嫉妬で、手塚菜奈(原田知世:302号室)を全員で殺すことに。そして手塚翔太(田中圭:302号室)が間違った推理で犯人を特定し誰かを殺すと、みんなが登場してパチパチパチ拍手、「これで、われわれの仲間だね」。


犯人は、存在しない説


第10話で、翔太が頭をアスファルトに打ち付け、意識を失って入院したとき。夕暮れの陽の光差し込むなか、「手塚さん入りますねー」という看護師の呼びかけにも翔太は答えず眼を閉じたまま微動だにしないというシーンのあと、翔太は病院を抜け出し手塚菜奈(原田知世:302号室)の死体を見つける。ここの演出の不自然さから、翔太はいまだに意識を取り戻してないのではないか説が浮上。反撃偏は、意識を取り戻していない翔太の夢なのだ。ベッドのかたわらにいる菜奈は早く目をさましてほしくてミステリー話をして(AI菜奈ちゃんの声は実際の菜奈ちゃんの声とシンクロしている)、それに反応して、夢の中で真相をさぐっていく。これが自分の夢だと気づいたときに目を覚まし、菜奈ちゃんと再会してハッピーエンド。翔太と菜奈ちゃんのハッピーエンドは観たいが、さすがに夢オチはないか。


犯人は、原案企画の秋元康説


ストーリーテラーとして秋元康が登場(もしくは、早川教授として登場)。すべて舞台上のことだったことが明かされ、「さあ、ここからリアルミステリーゲームが始まります。全国各地の会場で、あなたが名探偵となって、聞き込みをして真犯人を暴いてください」と引っ張る。(もしくは、映画版、hulu版へ続くという発表をする)

犯人は、視聴者自身説


なんか分からないが、手塚翔太がテレビ画面からこちらに向かって「あなたの番です」と指をつきつけてくる。

いやはや、もう、わからん! ともかく最終話、ドキワクして観るよ。(テキスト:米光一成