KAT-TUN上田竜也 情に厚くまっすぐでユニーク、嵐・櫻井翔を守る“軍団”若頭
イラスト/おうか

10月4日に37歳の誕生日を迎えたKAT-TUN上田竜也。現在レギュラー出演中の『炎の体育会TV』(TBS系)の視聴者ならば、上田ジャニーズ陸上部や水泳部などでみせる熱血ぶりから、ジャニーズとしてはちょっと珍しい“熱い男”という印象を持った人もいるだろう。


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見た目からは想像つかない…上田竜也の魅力的なギャップ

ツンと立たせたヘアスタイルにアラフォーとは思えない美肌、鍛え上げた身体から放たれるのは、甘い甘い歌声もあれば、時には熱く叱咤激励もする……。彼に関連するキーワードを挙げれば、櫻井軍団の若頭、シュガーキャンディーチョコレートボイス、チャンカパーナ再履修…ちょっと何言ってるかわからない状態かもしれないが、見た目で「なんだか怖そう」と思っているならばもったいない。情に厚くまっすぐでユニークで、実はバラエティに富んだアイドルなのだ。

嵐の櫻井翔をアニキと慕う上田。上田が辛い時期に寄り添ってくれたのが櫻井で、いまでは二人でご飯にいくほどの仲だという。先日放送の『櫻井・有吉 THE夜会』では、「カッコいい」と言わせるゲームで、櫻井が最初に電話をしたのが上田だった。「俺にいま抱く印象を二つ三つ教えてもらいたい」と櫻井がゲームに沿って質問すると、上田は「頼もしいアニキ」、「もう一個…なんだろう、『守るべき人』」と回答。
ゲームとしては成立しなかったが、「守るべき人」がなんとも上田らしい言葉。さらに、「後でメール送りましょうか?」と律儀な一面も露わに。

コンサートでのこと。楽曲の一部のパートをファンに委ねたのだが、上田は「おい、全然聞こえねぞ!」と煽ったかと思えば、「温まってきたな!」とさりげなくフォロー。最後は「マリンメッセぶっ壊そうぜ!」と盛り上げた。厳しさと優しさと、熱すぎるがゆえの物騒さ…ありきたりではない煽り文句には、頬が緩んでしまう。


ソロ曲ではファンをステージに上げて熱きラップバトルを繰り広げたこともあれば、上田のピアノ演奏で、メンバーの亀梨和也と中丸雄一が歌を披露したこともある。

音楽番組では、「ジャニーズシャッフルメドレー」と題して、グループの枠をこえたメンバー構成で楽曲を披露するのだが、昨年上田はNEWSの楽曲「チャンカパーナ」を披露した。そして、今年も同曲を披露することになり、ファンの間では、前回細かな振り付けを踊らなかったことが理由ではないかと囁かれた。そこから「チャンカパーナ再履修」と呼ばれ、見どころの一つとなった。

また、上田の歌声は見た目に反して、甘くて優しいことから「シュガーキャンディーチョコレートボイス」と呼ばれている。KAT-TUNの楽曲「SWEET CHAIN」で、上田が歌割を担当した一節に由来しているようだ。
番組に出演すればなんらかの爪痕を残し、ファンからも愛されてきた。

表情豊かに演じたドラマ

2017年10月から放送された連続ドラマ『新宿セブン』(テレビ東京系)でドラマ初主演を務め、新宿を舞台に質屋の鑑定士・七瀬役を演じた。また、2019年1月から放送のドラマ『節約ロック』(日本テレビ系)、2020年4月からの『節約ロック ちょっと特別』と、ドラマ出演が続いた。『新宿セブン』は、作品の世界観と上田のキャラクターが重なり、ハマり役と呼べるほどだった。一方の『節約ロック』は、これまでのイメージをぶち壊すような、コミカルな表情で演技の幅を広げた。

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そして、2020年2月。
堂本光一主演の舞台『Endless SHOCK 20th Anniversary』ではタツヤ役に抜擢。残念ながら新型コロナウイルスの影響により、中止を余儀なくされたのが、9月からは大阪・梅田芸術劇場にて『Endless SHOCK -Eternal-』が開幕。そして本日、10月4日18時から無観客特別公演を「Johnny's net オンライン」にて動画配信する。バラエティでもドラマでもない、舞台での上田を見られるチャンスだ。

紆余曲折を経て、KAT-TUNは来年で15周年を迎える。メンバー脱退時に上田は、「もう、ねぇから」と出演番組でファンに向けて発信。
グループが充電期間に入るときも、「僕たちを信じて一緒に戦ってください」とコメント。必要なタイミングで、ファンが求める言葉をくれる人なのだ。一人熱くなって突っ走るのとは違い、共に戦おうと言わんばかりに上手に心に火をつけてくれる上田。まっすぐで熱い言葉の数々、見た目を裏切るギャップには心を奪われてしまう。

公式ブログでは、金髪坊主にしてみたいという内容を突然投稿したり、体育会TVのInstagramを乗っ取り計画を企てたり。最終目標は体育会TVの地上波放送を乗っ取りたいと壮大な夢を抱いている。
ハラハラドキドキの連続、上田ワールドはこれからますます楽しくなりそうだ。
(柚月裕実)

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