BLACKPINK「ジス」の魅力を分析   “美の最高峰”は2021年、ドラマにも進出

BLACKPINK キャラクター分析<ジス>

BLACKPINKが10月2日に、アルバム『THE ALBUM』をリリースした。2016年にデビューして数々の伝説を作り上げてきた彼女たちにとって、これが1stアルバムというのも驚きだ。

BTSの「Dynamite」が米ビルボード「Hot 100」チャートで1位という大快挙を達成したのも記憶に新しい。
「Dynamite」は英語詞の曲だが、これまでチャートインした曲は韓国語に日本語と、もはや言語の壁はないといえるだろう。アルバム・チャート「Billboard 200」では、SuperMの1stフル・アルバム『Super One』が初登場2位と好スタートを切り、世界においてK-POPはユースカルチャーの中でも大きな勢力となった。

ガールズグループでこのビッグウェーブに乗っているのが、BLACKPINKだ。世界進出は2019年から本格化。1月に大規模なワールドツアーをスタートさせ、4月にはアメリカを代表する野外フェス「コーチェラ・フェスティバル」に韓国のガールズグループとして初めて出演。現地でも注目を集めた。


5月には、レディー・ガガとのコラボ曲「Sour Candy」を世界同時リリースし、57ヶ国のiTunesチャートで1位を獲得。8月末にはセレーナ・ゴメスとのコラボシングル「Ice Cream」をリリース。「Hot 100」でも13位という好成績をたたき出した。

その盛り上がりの中でリリースされた1stアルバム『THE ALBUM』は、「Billboard 200」で初登場2位という韓国のガールズグループ最高位の成績を収めた。

BLACKPINKは、ジス、ジェニー、ロゼ、リサによる4人組。BIGBANGを擁するYG ENTERTAINMENTが2NE1以来7年ぶりにデビューさせたガールズグループで、2016年8月にシングル「SQUARE ONE」でデビューすると、デビュー14日にして早くも音楽番組で1位を獲得。
これはガールズグループ史上最速記録で、このデビューから彼女たちの記録が始まった。

BLACKPINKの世界的成功は、サウンド、ビジュアル、パフォーマンスの良さはもちろんだが、彼女たちがグローバルなバックボーンを持っていることも大きい。そんなBLACKPINKのメンバーをひとりずつ紐解いていこう。

美貌だけじゃない! 優しく、性格も◎

ジス(JISOO)は韓国出身。グループ最年長で、リーダーを置いていないBLACKPINKにおいては、リーダー的な存在ともいえる。4人の中で彼女だけが韓国生まれの韓国育ちで、よくジェニーから英語を習っているという。パートは、ボーカルを担当。
声量豊かでメロディも存分に歌いこなせるが、ロゼやジェニーとのハーモニーでもその声質を活かしている。

子どものころは「サルみたいと言われて、かわいくなかった」と本人が言っているが、練習生時代から「美人練習生」と話題になっていた美貌の持ち主である。美女揃いのBLACKPINKの中で「ビジュアル担当」といわれているのも、ジスだ。デビュー前からEPIK HIGHの「SPOILER」、イ・ハイと楽童ミュージシャンのスヒョンのユニットHI SUHYUNの「I'M DIFFERENT」MVにiKONのBOBBYの恋人役で出演したほか、モデルとして広告にも多数出演しており、現在もディオールのアンバサダーを務めている。

演劇部に所属していた16歳のとき、周囲の勧めでYG ENTERTAINMENTのオーディションを受けて合格。本人曰く、「作家か画家になるのが夢だったから、芸能界なんて自分とはかけ離れた世界だし、よく知らないのに受けた」のだそう。


演劇部出身の彼女は2021年、ドラマ出演も決定。高視聴率で社会現象にまでなった大ヒットドラマ「SKYキャッスル」の監督&脚本家が再びタッグを組んだ新作ドラマ「雪降花」で、「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」で年下男旋風を巻き起こしたCMキング、チョン・へインの相手役に大抜擢された。高視聴率が予想されている作品だけに、彼女の女優としての活躍にも期待したい。

BLACKPINKのプロデューサーのテディは彼女を、「プロ意識がとても高い。泣いたのを見たのは一度だけ。すごく賢い。
秀才というより、経験から学ぶタイプ」と評する。ワールドツアーのファイナルとなったバンコク公演で、感極まってステージの上で泣いてしまったメンバーたちを横目に、ひとり涙を見せなかったのもジスだが、メディアでのインタビューでは「人前では泣けないけれど、ひとりのときには泣くこともある。落ち込んだときに泣くと、気分がスッキリする」と発言していた。

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伝説のファンサービス

人前で喜怒哀楽を表現するのが苦手なタイプのようだが、「優しい」「性格が良い」ことでも知られていて、音楽番組「人気歌謡」で1年間MCを務めたときには、番組終わり退勤するときに毎回必ず車を止めて、ファンサービスをしていたという伝説もある。また、メンバーたちは「グループ内でいちばんおもしろいギャップのあるメンバー」とも評している。

「4人のバランスがいい」といわれているBLACKPINKについてジスは、「それは、各人が自分の役割を理解しているから。
みんながグループのためにベストを尽くし、グループを意識してパフォーマンスしているからバランスが取れている」という。ガールズグループによくある対立はBLACKPINKにはないそう。美の最高峰、スーパースターといえる存在なのになんだか親しみやすいのは、彼女たち4人がプライベートで醸し出す「普通の女の子」感のおかげなのだろう。
(坂本ゆかり)

Profile

BLACKPINK


2016年8月8日、韓国でデビュー。2017年8月に発売した日本デビューミニアルバム『BLACKPINK』はオリコンアルバムランキングで1位を獲得した。

2018年7月に開催した自身初となるジャパンツアーでは“海外女性グループ史上初”の京セラドーム大阪での公演を実施。全3都市8公演12万5,000人の動員を記録した。

2019年には本格的に世界に進出。4月に発売した2ndミニアルバム『KILL THIS LOVE』は、全世界配信後、アメリカのiTunesチャート1位を記録。韓国女性アーティストとして初の快挙を成し遂げた。

11月にはアメリカTIME誌が選定する「TIME NEXT 100」に選ばれ、ワールドクラスのアーティストとも肩を並べる存在に。

多くのファッション雑誌の表紙を飾り、大手化粧品メーカーやハイブランドのイメージモデルにも抜擢されるなど新たなファッションアイコンとしての地位を確立している。

関連サイト
オフィシャルサイト







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