BLACKPINK「ジェニー」の魅力を分析 存在そのものがブランド、多彩な才能でソロデビューも

BLACKPINK キャラクター分析<ジェニー>

韓国のガールズグループのさまざまな記録を塗り替えてきたBLACKPINK。「DDU-DU DDU-DU」のミュージックビデオが13億回以上再生されるなど、特にYouTubeに強い。BLACKPINKの公式YouTubeチャンネル登録者数は過去4カ月間で1000万人近く増え、現在5140万人越。
ジャスティン・ビーバーに続き、全世界のアーティストで2位、ガールズグループでは1位だ。音楽配信最大手のSpotifyのフォロワー数が最も多いガールズグループもBLACKPINKということは、世界で最も注目されているガールズグループといえるだろう。

BLACKPINKは、ジス、ジェニー、ロゼ、リサによる4人組。BIGBANGを擁するYG ENTERTAINMENTが2NE1以来7年ぶりにデビューさせたガールズグループで、2016年8月にシングル「SQUARE ONE」でデビューすると、デビュー14日にして早くも音楽番組で1位を獲得。これは、ガールズグループ史上最速記録を達成。

2019年から本格的に世界進出を始め、10月2日にリリースされた1stアルバム『THE ALBUM』は、「Billboard 200」で初登場2位という韓国のガールズグループ最高位の成績を収めた。


グローバルなバックボーンを持つメンバーたちを紐解く連載2回目は、ボーカルとラッパーを務めるジェニーを紹介する。

プロデューサーは「完璧主義者」と絶賛

ジェニー(JENNIE)は旅行で訪れたニュージーランドで「ここで暮らしてみたくない?」と母親に聞かれたのをきっかけに、10歳から15歳までの5年間、ニュージーランドへ留学しており、英語が堪能。両親と離れてホームステイをしていた海外生活で、「自分で選択する大切さを知った」という。

アメリカ留学の準備をしていた15歳のときに、「歌手になりたい!」と思いたち、YGオーディションを受け、練習生となって韓国に帰国した。ラップを担当することになったのは、当時はまだ、英語を話せる練習生がジェニーだけだったからだそう。

本人曰く、「自分のことを語るのは苦手。すごくシャイ。
電話で注文するのもダメ」というが、仲良しのピラティスインストラクターは、「仲良くなるのに少し時間がかかるけれど、誠実で優しい子」とその性格を話している。また、タイ出身のリサが韓国に来たばかりのころ、初めての土地で不安なリサのために、英語でいろいろなことを教えてあげていたというエピソードもある。

プロデューサーのテディは彼女を、「ニュージーランド育ちで、自分の意見や感情を明確に理解している。完璧主義者」と語っているように、練習生時代からG-DRAGONの「THAT XX」のMVに出演したり、イ・ハイの「SPECIAL」、G-DRAGONの「BLACK」にフィーチャリング参加するなど、そのビジュアルと才能は評価が高かった。

ラッパーだがボーカル力も高く、素直なロートーンの声質を活かし、ボーカルのロゼとボーカルとして対をなすことも多い。

BLACKPINK「ジェニー」の魅力を分析 存在そのものがブランド、多彩な才能でソロデビューも

クールな外見と裏腹に家庭的な一面も

多彩なジェニーは、BLACKPINKとして活動する中、2018年11月にシングル「SOLO」でグループから初のソロデビューを果たした。
韓国での各種チャート1位はもちろん、ビルボードのワールド・デジタル・ソング・チャートや40カ国のiTunesで1位を獲得。また、韓国の女性ソロ・アーティストとしては史上初めて、公開6カ月目にしてYouTubeで3億回再生を達成した。

プライベートでは、メンバーと一緒に住む宿舎で茶色の「クマ」という犬を飼っているが、「クマ」は見た目が熊みたいなので、日本語で名前を付けたそう。クールなタイプに見えるが、宿舎では料理を担当するなど家庭的な一面もある。

「女子の憧れ」「ファッションアイコン」と言われるBLACKPINKの中でも、オリエンタルな美しさを持つジェニーのメイクやファッションは特に注目されることが多く、「存在そのものがブランド」と言われるほどで、シャネルのビューティーアンバサダーとしても活躍している。

10月14日にはNetflix オリジナルドキュメンタリー「BLACKPINK 〜ライトアップ・ザ・スカイ〜」が公開された。
彼女たちのインタビューや練習生時代の貴重な映像、バックステージの様子などが満載のこの作品の大型広告が12日、アメリカ・ニューヨークのタイムズスクエアに登場したが、今後、ロサンゼルス、パリ、東京、ジャカルタなど世界の主要都市でも掲示されるという。

Netflix オリジナルドキュメンタリーが韓国のアーティストを取り上げたのは初めてで、このことからもグルーバルな人気が伺える。

ジェニーはこの「BLACKPINK 〜ライトアップ・ザ・スカイ〜」の中で、「私たちも人間だし、女の子だし、いろいろある」と正直に語っている。実際にこれまで多くの日韓ガールズグループがアメリカ進出を試みたが、うちのめされて帰国している。彼女たちも大変なことが多いことは想像できるが、「でも、ポジティブにしていればうまくいくはず」とこの話を締めくくっているように、海外生活という異文化体験を幼少期から体験してきた彼女たちは、その経験を活かし、どんなに高みにのぼってもポジティブさを失わない。それが彼女たちの大きな魅力のひとつだ。

(坂本ゆかり)

Profile

BLACKPINK


2016年8月8日、韓国でデビュー。2017年8月に発売した日本デビューミニアルバム『BLACKPINK』はオリコンアルバムランキングで1位を獲得した。

2018年7月に開催した自身初となるジャパンツアーでは“海外女性グループ史上初”の京セラドーム大阪での公演を実施。全3都市8公演12万5,000人の動員を記録した。

2019年には本格的に世界に進出。4月に発売した2ndミニアルバム『KILL THIS LOVE』は、全世界配信後、アメリカのiTunesチャート1位を記録。韓国女性アーティストとして初の快挙を成し遂げた。

11月にはアメリカTIME誌が選定する「TIME NEXT 100」に選ばれ、ワールドクラスのアーティストとも肩を並べる存在に。

多くのファッション雑誌の表紙を飾り、大手化粧品メーカーやハイブランドのイメージモデルにも抜擢されるなど新たなファッションアイコンとしての地位を確立している。

関連サイト
オフィシャルサイト







【関連記事】BLACKPINK「ジェニー」の魅力を分析 存在そのものがブランド、多彩な才能でソロデビューも
【関連記事】BLACKPINK「ロゼ」の魅力を分析 のんびりした性格に秘めた音楽に対する情熱は人一倍
【関連記事】BLACKPINK「リサ」の魅力を分析 抜群のスタイルとエキゾチックな美しさが放つ圧倒的スターオーラ