柚月裕実の「Weekly“J”」#6<12月6日〜12月12日>
アイドルファン歴25年超のアイドルウォッチャーの筆者が一週間の出来事からトピックを紹介しようというこのコーナー。今回は12月6日からの一週間をウォッチします。【関連記事】中居正広 変わらぬ姿勢とジャニーズ後輩&ファンの言葉から見えてくる、48歳の“愛され”素顔
本日、12月12日にデビュー35周年を迎えた少年隊。
ソワソワした中居正広…理由は?
「人を待たせるんですか!?」冒頭から落ち着かない様子の中居正広。笑福亭鶴瓶とのトークもほどほどに、急いでゲストを迎え入れようとしていた。普段と様子が違う理由は、ゲストにあった。
12月8日放送『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)に東山紀之がゲスト出演した。仰天初登場の東山。登場すると「ゆっくりなかいさんですか?」と聞けば、「あ、のんびりです」と中居。
「僕の会社は別に一発ギャグじゃないんです」
番組MCとしてゲストを迎え、トークをまわしていく姿をよく目にするだけに、先輩からいじられている姿はなんだか新鮮。
中居が今年の振り返りエピソードを聞いたものの、東山先輩から返ってきたのは、
「中居さんが退所されたことじゃないですか」
2月21日に行われた中居の記者会見で披露した、東山とのやりとりを再現した一幕について言及。その後、一緒に食事をしたのだそう。
中居「コロナが大変になる直前だったので。いいタイミングでしたね」
東山「(国分)太一とかみんな集まってくれて」
しばし二人の会話が続き、東山は「けっこういい感じでね、へべれけになって。
TOKIOの国分太一、SexyZoneの中島健人も同席していた様子。中居は「普段あんな機会ないですからね」。嬉しそうな表情を浮かべていた。
同じ事務所とはいえ、多方面で活躍している多忙なタレントたちだけに、なかなか集まる機会もないのだろう。さらにこのご時勢。振り返ってみれば、会見は奇跡的なタイミングだったと思う。
東山、中居、TOKIOの城島茂と一緒に暮らしていたときのこと。当時24~25歳の東山は、「今日メシこれで食え」とお小遣いをくれたという。
中居はいまでこそ、後輩たちにごちそうするというが、20代半ばでそんな振る舞いができた理由を聞いた。「僕らもそう育ってきたから。
松方弘樹との出会いは1987年のドラマ『新選組』での共演がきっかけだと、東山の著書『カワサキ・キッド』(朝日文庫)の中で、「時代劇の“師”であるだけでなく、僕の財産となる人との縁を作ってくださった“師”でもある」と綴っている。若山富三郎、萬屋錦之介の名前が挙げられていた。
さて、今度は東山からの質問。
「何に使ってるの、お金?」
これに中居は目を閉じて
「……。」
沈黙。
その答えのようなものの一つは、意外なところから聞こえてきた。11日に行われた小池百合子東京都知事の会見で、小池百合子東京都知事が「守ろう東京・新型コロナ対策医療支援寄付金」に、読売巨人軍、ももいろクローバーZと並んで、中居から寄付があったことが伝えられた。
さて、東山が所属する少年隊は、今年の大晦日で錦織一清、植草克秀が退所することが発表された。ヒットソングはもちろんだが、代表作は1986年から2008年まで上演された舞台『PLAYZONE』だろう。
退所発表にあたってのコメントで、植草は「現在ほど、環境が整っていない時代に自らを磨き、挑戦し続けることは大変な苦労が伴いますが、それを乗り越えるための努力により培われた少年隊のパフォーマンスは、これからも後輩たちに受け継がれていきます」(https://news.yahoo.co.jp/articles/6b8a1bc546325e28a89a7176f027834ff8e920be)と綴っていたように、前例もなく情報に乏しい時代にジャニーズのアイドルの礎を築いた3人。
堂本光一は、『日経エンタテインメント!』(日経BP社/1月号)の連載「エンタテイナーの条件」で、少年隊について、グループやメンバーの魅力、そしてパフォーマンスについてたっぷりと綴っている。少年隊の存在、与えた影響の大きさが伝わる内容で、堂本の熱が伝わってきた。
子どもの頃にテレビで少年隊の姿を見ていた後輩も大勢いることだろう。そして事務所へと入り、少年隊をはじめ活躍する先輩たちの背中を見て育ったアイドルが、ステージで活躍して。またその背中を追う後輩がいて……グループ単体、縦割りでは語ることのできない深いつながりを改めて感じた。
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柚月裕実
Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。
@hiromin2013