
今夜の金ローは『ヱヴァンゲリヲン:序』
きょう夜9時からの『金曜ロードSHOW!』は、3週連続『エヴァンゲリオン』シリーズの第1弾『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版』を放送。過去に『:序』について執筆した、ライターたまごまご氏のレビューを改めてお届けします(2012年11月9日掲載時のまま再掲)。【関連記事】『ヱヴァンゲリヲン:序』庵野秀明はなぜ21世紀の映画に90年代要素を執拗に残したのか
心を閉ざしたシンジ君の象徴として描かれるのがカセットテープ
ねえねえ、エヴァだったら、レイ派? アスカ派? マリ派? ミサトさん派?ぼくはねぇ、アスカ派!
17年越しの恋をしています。届きません。
『:序』『:破』『:Q』。タイトルは、雅楽や能や剣術などで使われる「序破急」からのもの。でもここで終わらず2013年に『?』が公開されるのがエヴァ流。謎かけてきますねえ。
今晩放送される『序』は、1995年放送のテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のヤシマ作戦までを、アレンジしながらリメイクした作品。最序盤こそテレビと似ていますが、どんどん話は変わっていき、クライマックスのラミエル戦では全く別のものになっています。ラミエルはTV版では第5使徒。新劇場版では第6使徒です。アスカは出て来ません。
新劇場版のシンジ君の最大の特徴は、前向きで、困難に挑む少年になったこと。いやそりゃTV版の時から、ありえないような条件を提示されて死の危険と隣合わせで戦うとか、おっかねーんですよ。そりゃ逃げるよ。
けれども、劇場版ではさらに過酷に彼が向かい合っている状態をリアルに描写し、それでもなお顔をあげるようになったシンジが描かれます。特に『序』では、「逃げてイイ、はやく逃げて!」と思うくらいまで追い詰めてきます。旧TV版を見ていたファンからは「あれはシンジくんじゃなくて『シンジさん』だ」と、劇場公開時にネットで言われていたものです。
そんなシンジくんでも、『序』の最初ではまだ心を閉ざしたまま。その象徴として描かれるのが彼の聞いているカセットテープです。
この記事書いた奴はどうかしてる。 当時は最先端のDAT、マスターテープクラスの物だぞ。 今でもマスターテープも利用していると事もあるし、マスターからハイレゾに変換を行って位る。 若い記者だ