広瀬すず×櫻井翔『ネメシス』19年前の事故にぐっと近づいた第6話 真木よう子がミステリアス……!
イラスト/AYAMI

※本文にはネタバレがあります

『ネメシス』第6話 真実とフェイクのあいだに

櫻井翔演じるポンコツ探偵・風真尚希と、広瀬すず演じる天才過ぎる助手・美神アンナがバディを組み、超難解事件を解決していくドラマ『ネメシス』(日本テレビ系 / 日曜よる10時30分〜)。第6話では早々にアンナの「わたしちょっと入ります」が飛び出した。

【前話レビュー】『ネメシス』第5話 天狗伝説、ともさかりえ、とくれば思い出す『金田一少年の事件簿』

冒頭は20年前の事件現場のシーンからスタートした第6話。
前話で菅研究所、通称・カンケンに関する情報が得られ、再び現場を訪れた風真と栗田一秋(江口洋介)。現場に残っていた靴跡から、誰かが訪れたのを察した栗田。探偵らしい発見だった。

今回の依頼は、暴露系動画配信職人、タジミンこと多治見一善(柿澤勇人)。生配信しながら探偵事務所ネメシスを訪れた。許可なしで乗り込んでくるあたりがなんとも失礼……と思ったが、意外にも受け入れていたネメシスのメンバー。アリなのか!

依頼内容は、行方不明者を探し出すというもの。人気女優の久遠光莉(優希美青)と連絡がつかないというタジミン。世間ではタジミンと光莉の熱愛が報じられ、さらには二人が車の中で薬物を使用している瞬間を捉えたとみせかけたフェイク動画が流出と世間を騒がせていた。光莉は「ハメられた」と、その人物との接触を図るような言葉を残していた。

タジミンによれば、以前番組で神田凪沙(真木よう子)の報道を巡ってひと騒動があり、それを根に持った凪沙が光莉を拉致したのではないかと語った。久遠光莉は栗田の“推し”だっただけに、あっさりと引き受けたネメシス。


凪沙が報じた女性の死亡事件。警察発表では事故死とされたが、解剖に立ち会った監察医の証言によれば、遺体に黒い斑点が見受けられ、臨床試験の副作用の疑いがあるという。凪沙が伝えた情報に虚偽報道疑惑がかけられ、それを断罪した光莉を逆恨みしての犯行ではないかとタジミンは推測する。

タジミンと共に凪沙を探しにでかけた風真とアンナ。凪沙を追うはずが、「あたしのことですか?」とあっさり凪沙が登場。アンナは、「あのーどうして神田さんは嘘の報道をしたんですか? 真実は一つしかないのに」と直球の質問をする。すると、これに動じることなく凪沙が答えた。「違う。真実はひとり一つ」。

足を運んでいる合間に、風真の依頼でフェイク動画の解析を進めていたのがAI開発の天才・姫川烝位(奥平大兼)。「ディープフェイク」だと姫川。光莉の映像は別人だったことが判明した。
そしてタジミンのスマホにも薬物検査の陰性結果が届く。

そこで生配信を。タジミンが陰性を報告するついでに、風真がラップで登場。「調子はどうよ?」(嵐のコンサートで櫻井翔さんお決まりの挨拶……!)

この日だけでもかなりの情報量。アンナの「わたしちょっと入ります」も早々に登場した。そして事件はさらに展開する。

光莉から送られてきた身の危険を知らせる動画。そこに映るは古びた廃工場。上原黄以子(大島優子)の風真とタジミンは爆走車に乗り込み現場へ急行した。

「パンドラの箱が開きますよ」凪沙とネメシスがついに

「光よ、我らを照らしたまえ!」両手を広げて声を張った風真。倉庫だったはずが、ガチャリと壁が動き、光が射す方へ右手を挙げて歩いていく風真。くるりと前を向くと、今度は神田が話始めた。「ここは撮影スタジオ。
あなたがバカにしていたテレビの力を借りたの」。そこには無数のスタッフとキャストの姿が……。

タジミンの企みを早々に見破ったネメシス。凪沙をはじめとするテレビスタッフ総出で仕掛けた壮大なトリックに胸がスカッとした。

2年前、なぜタジミンが神田の報道を潰したのかーーそこには黒幕の存在が。栗田が凪沙に渡した一つのファイル。タジミンが凪沙をバッシングしたあとに、烏丸という男からタジミンの口座に多額のお金が振り込まれていたことが明らかになった。

「あなたを叩き、SNSで炎上させることでメグミミカさんの不審死事件から目をそらした」と栗田。凪沙は「探偵事務所ネメシスに依頼します。この会社と烏丸って男を一緒に調べてもらえないでしょうか」と依頼する。

しかし、栗田は凪沙は優秀なジャーナリストであり、この資料があれば調べられると、持ち上げつつ依頼を断った。素早い判断。
関わりを持ちたくないのだろうか……。

そして去り際、凪沙が再び声をかけた。「風真尚希さん、あなたいつ探偵に転職したんですか?」。少し驚いた表情で振り返った風真。凪沙が「あなたは昔、私の姉、神田水帆と同僚だった……そうですよね?」と聞くと、頷くようにして視線を落とした風真。代わりに栗田が口を開いた。「俺たちもあの事件を追ってる。そしてこっちの事件とつながるのでは……」。

凪沙に渡したはずのファイルを奪い、「さっきの依頼受けてもいい」と一つだけ条件を提示した栗田。19年前の事故についてアンナに喋るなと口止めをした。

凪沙と別れてようやく口を開いた風真。「いいんですか、社長。
パンドラの箱が開きますよ」。そして、歩き出した凪沙の後ろ姿をみつめていたが、何を思っていたのか。

広瀬すず×櫻井翔『ネメシス』19年前の事故にぐっと近づいた第6話 真木よう子がミステリアス……!
第7話は5月23日(日)放送。画像は番組サイトより

そういえば、6話の前半でスタジオに凪沙を探しにいった帰りに、アンナが「どこかで見たような気がするんですよね、あの人」と凪沙について語っていた。風真が「でもドラマのセットすごかったなぁ~」と続けていたが、いま思えば話をそらしていたようにもとれる。

第5話でも、風真は凪沙の出演するテレビ番組をじっと観ていたシーンがあったが、水帆と凪沙とどんな関わりがあったのか。

このタイミングで凪沙が登場と、これまでと比較して大きく動きがあった第6話だった。次回、7話では美しきコンフィデンスマン、南野陽子扮する緋邑晶が登場する。そろそろ最終章が迫るのだが、さらに先が読めなくなっている。


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※第7話のレビューを更新しましたら、エキレビ!のツイッターにてお知らせします

番組情報

日本テレビ系
『ネメシス』
毎週日曜よる10時30分〜

出演:広瀬すず 櫻井翔
江口洋介 仲村トオル 真木よう子 橋本環奈 石黒賢 山崎紘菜 上田竜也 大島優子 勝地涼 中村蒼 富田望生

総監督:入江悠
監督:片桐健滋 / 岸塚祐季
脚本:片岡翔 / 入江悠
音楽:横山克

製作著作:日本テレビ

番組サイト:https://www.ntv.co.jp/nemesis/

Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

関連サイト
@hiromin2013


Illustrator

AYAMI


三度の飯より絵を描きたい。お絵かきと音楽が生きる糧。ロックスターHYDEさんを長年崇拝。

関連サイト
@vavavamping
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