のん監督初の劇場映画『Ribbon』がアジア最大規模の上海国際映画祭GALA部門に正式出品

のん監督初の劇場映画が、アジア最大規模の上海国際映画祭でデビュー

のんが脚本・監督・主演を務め、2022年に公開される映画『Ribbon』が、第24回上海国際映画祭の特別招待作品としてGALA部門に選出され、公式出品が決定した。

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1993年に開始され今年で第24回を迎える上海国際映画祭は、国際映画製作者連盟(仏パリ)の公認を受ける国際映画祭で、世界12大映画祭の一つに数えられるアジア最大規模の映画祭。世界中から集まったおよそ500作品が上映される中で、さらにGALA部門に選出されるのはわずか数作品。
『Ribbon』の上映は本映画祭が初となり、上海でワールドプレミアを迎える。なお、のんは上映前にビデオメッセージで登場する予定だ。

コロナ禍で表現の術を奪われた美大生がアイデンティティを取り戻す作品

わたしたちのアートをとりもどせ。『Ribbon』は未来を奪われた美大生の再生物語。

2020年冬。コロナ禍により一年かけて制作した卒業制作は、発表の場が失われた。家での時間があるのに、なにもやる気がおきない……。
表現の術を奪われ、自分のやるべきことを見つけだせずに葛藤する美大生“いつか”を女優・のんが演じ、鬱屈とした現状を持ち前のパワーで痛快に打破していく“再生”の物語。

のんが大量のリボンを身にまとう、メインビジュアル解禁

上海国際映画祭の情報解禁にあわせて、メインビジュアルも解禁された。本作では主人公の様々な感情の流れをリボンで表現しており、絡み合う大量のリボンに身を包む姿は、可愛らしくありながらも、コロナ禍の美大生のモヤモヤとした葛藤を感じさせる。

衣装は、リボンの色合いやバランスなど細部にまでこだわり、のんが制作。正面を見つめる印象的な眼差しや、「ゴミじゃない。」というキャッチコピーにも、作品の世界観が反映されている。

圧巻のリボン特撮表現に注目

特撮チームには、『シン・ゴジラ』監督・特技監督の樋口真嗣、准監督・特技統括の尾上克郎が参加。主人公の様々な感情の流れを、のん発案のリボンアートで表現している。時には鋭く尖り、時にはしなやかに踊るように。
圧巻のリボン特撮表現となっている。

ワールドプレミア概要

第24回上海国際映画祭(24th Shanghai International Film Festival)
映画祭開催期間:2021年6月11日〜6月20日

作品概要

『Ribbon』
2022年公開
脚本・監督・主演:のん
特撮:樋口真嗣
特撮プロデューサー:尾上克郎
製作統括:福田淳
エグゼクティブ・プロデューサー:宮川朋之
クリエイティブ スーパーバイザー:神崎将臣 滝沢充子
プロデューサー:中林千賀子
企画:のん
制作プロダクション:ブースタープロジェクト
製作:日本映画専門チャンネル/non /スピーディ/コミディア/インクアンク

■のん オフィシャルサイト



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