ABEMAプレミアムにて大谷所属のエンゼルス全試合をライブ中継 大谷選手のタイトル争いに注目


インターネットテレビ局「ABEMA」が大谷所属のエンゼルス中心に全166試合の生中継を決定

サイバーエージェントとテレビ朝日が出資していることで知られるインターネットテレビサービス「ABEMA」が、2021年7月1日からメジャーリーグベースボール(以下、MLB)を全166試合生中継することを発表した。

中継を行う試合は、ロサンゼルス・エンゼルスのカードを中心に、1日あたり1~2試合を配信。エンゼルスといえば、2017年オフに渡米し、投打の“二刀流”として前人未踏の大活躍を見せている大谷翔平が所属するチームだ。




MLB挑戦から4年目を迎える今シーズン。野手としては、2004年に松井秀喜が記録した日本人選手シーズン最多本塁打数「31」を、なんとシーズン前半戦の内に悠々と更新。そして投手としては、9月3日のレンジャース戦で9勝目を挙げ、MLB移籍後自身初の2桁勝利は目前だ。
なによりも現時点で規定投球回未達ながら防御率は3.28と高水準、黒星も2つのみと7つの貯金を作る活躍を見せている。投打ともに自身キャリアハイの数字を残すことはほぼ間違いない。しかも、これらの素晴らしい成績を“二刀流”をこなしながら残しているというのだから、本当に驚きだ。

今や、彼は世界で最も注目されているプレイヤー。今後の球史に深く刻まれるであろう今シーズンの大活躍を見逃すわけにはいかない。しかし、地上波やBS放送の試合中継だけでエンゼルスの全試合を追うのは大変だ。そんな中、ABEMAがMLB生中継のサービスを開始したのは日本の野球ファン、大谷ファンにとってグッドニュース。

本記事では、ABEMAのサービスを使って大谷翔平の一挙手一投足を楽しむ方法を紹介していく。より機能が充実した有料版の「ABEMAプレミアム」も無料でお試しできるので、興味を持った方はぜひチェックしてほしい。

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エンゼルス+α(日本人選手所属チーム)を毎日1~3試合リアルタイムでお届け

ABEMAでは、MLB試合開催日に毎日1~3試合(無料版は最大2試合)をリアルタイムで中継する。中継を行うカードは、大谷の所属するエンゼルスは毎試合。加えて日本人選手所属チームいずれかの試合を1,2試合のラインナップが基本となっている。ちなみにこの頃は、8月の移籍後から成績急上昇中の筒香嘉智が所属するパイレーツの試合の中継が多い。

そしてマリナーズ・菊池雄星、パドレス・ダルビッシュ有らの先発登板予定日もしっかり配信されているので、彼らのローテーションもチェックしておきたいところだ。日本人選手の活躍を見届けるのが目的なら、「見る試合がない」ということはほぼないのが嬉しいポイント。

時間がなくても大谷翔平の活躍を見逃さない! 一挙手一投足を細かくまとめたハイライト機能

ABEMAのMLB中継を語る上で欠かせないのが“ハイライト機能”だ。通常、スポーツ中継のハイライトといえば試合の流れが動いたシーンをダイジェスト化して短くまとめたもの。ABEMAではそれにプラスして加えて、「注目選手ハイライト」「大谷ハイライト」というコンテンツを用意している。

特に面白いのが「大谷ハイライト」で、このコンテンツでは正に試合中の大谷の“すべて”を楽しむことができる。打席内容や投球内容はすべてまとめられており、試合を一切見てなくてもその日の大谷の活躍を把握することが可能だ。しかも、おもしろいのがプレーとは一切関係ない場面まで紹介しているところだ。

ABEMAプレミアムにて大谷所属のエンゼルス全試合をライブ中継 大谷選手のタイトル争いに注目

ベンチでチームメイトと談笑するシーン、ベンチで不意に変顔を見せるシーンなど、彼の人柄までもが伝わってくるハイライトまで配信している。大谷ファンなら楽しめること間違いなしだ。シーズンも終盤に入ってきた今、改めて過去の映像も見返してみるととてもおもしろいので、ぜひ試してみてほしい。

ABEMAならではのコメント機能、MLB初心者にも分かりやすいカジュアルな実況/解説陣

ABEMAのMLB中継といえば、オリジナルの実況/解説陣も特徴のひとつだ。例えば「ゴーンヌ」でお馴染みの実況者・近藤祐司さん。そして解説陣も五十嵐亮太さん、西岡剛さんなど、かつてMLBに挑戦した元プレイヤーたちが名を連ねる。いずれも日本の野球ファンなら誰もが知る面々だ。

彼らは試合を実況/解説を行いながら、ABEMAを通して届いたコメントもチェックしている。状況に応じてだが、これらのコメントにも反応して視聴者の疑問にも応えているので、素人目線でも非常に楽しみやすい放送内容となっているのがみどころだ。

ニュースなどで流れるMLB実況特有の「ビッグフライ! オオタニサン!」などのフレーズも楽しみたいところだが、やはり試合の動きがよく伝わるのは日本語での実況。試合のルールやプレイヤーの特徴についても詳しく紹介してくれるので、MLBの知識がない方にも優しい実況/解説で試合を楽しむことが可能だ。

MLB中継のメインストリームだった「DAZN」は2020年より撤退。今MLBを見るならどのサービス?

「海外スポーツをみるなら『DAZN』!」そう思っている人も多いし、間違いではない。だが残念ながら、DAZNは2020年よりMLB中継から撤退してしまったのだ。日本人所属チームの試合はほぼすべて視聴でき、料金・機能の質ともに申し分ないサービスであった。メインストリームだったDAZNが撤退してしまった今、「MLBを見るならこれ!」と断言できるサービスは残念ながらない。

なので、ユーザーが“何を求めているのか”によっておすすめできるサービスは変わってくる。そこでこの項目では、MLB中継を行う4つのライブ配信サービスの特徴を比較できるよう表にまとめてみた。ぜひ、自分にあったサービスを見つけてみてほしい。

ABEMAプレミアムにて大谷所属のエンゼルス全試合をライブ中継 大谷選手のタイトル争いに注目

この中で、MLBの配信サービスとして純粋に充実しているサービスはMLB.TVだろう。リーグのすべての試合を配信しているのはここだけだ。しかし料金も安くはなく、海外で運営しているサービスということで我々日本人にとって利用する敷居が高いのも否めない。

MLB中継を見たい方の多くは「日本人選手の出ている試合」を見る予定だと思う。そこで候補に挙がってくるのがABEMAとSPOZONEだ。この2つのサービスはMLB.TVとは異なり、中継するカードが限られているものの日本人選手の在籍チームを中心に配信を行う。中でも最も大きな注目を集める大谷の在籍するエンゼルスの試合は、今のところ全試合配信されているのだ。

つまり「とにかく大谷の出場試合を見たい!」という方は、料金が安いABEMAを利用するのがおすすめ。SPOZONEの方が配信試合数こそ多いものの、その分利用料金も増えてしまう。もしもあなたが大谷の出場試合に割り切って視聴するなら、ABEMAの方がリーズナブルと言えるだろう。加えて映画・アニメやバラエティ、格闘技、麻雀、将棋など、かなり幅広いジャンルの番組も併せて楽しめるので、試合のない時間も退屈しないのが嬉しいポイント。

一方「松井秀喜や田中将大が在籍していた時からニューヨーク・ヤンキースのファンだ」という方なら、現在は日本人選手が在籍しないため、少し手間はかかるがMLB.TVを利用するのがおすすめだ。ぜひ自分に合ったサービスを見つけてみてほしい。

MLB中継を見る際の、ABEMA無料会員/有料会員の違いとは

ABEMAについて、1つ前の項目では有料プラン「ABEMAプレミアム」のサービスを例に挙げて比較した。だが実は、ABEMAは無料版でもMLB中継を楽しむことができる。それでも、なぜ有料版がおすすめなのか? その違いを比べてみよう。

配信試合数

まず違うのは配信試合数。無料版だと120試合しか中継されないところが、ABEMAプレミアムに登録していると46試合増えて166試合となる。しかし大谷の所属するエンゼルス戦は無料版でもほとんど見れるので、大谷が見たい方はあまり気にしなくていいかもしれない。

見逃し配信機能

最も重要なのはこの項目。無料版ではABEMAの充実したハイライト映像を過去1日分しか視聴することができない。それに、試合中継の見逃し配信はそもそもないのでリアルタイムで見るしかないのだ。MLBの試合はほとんどが日本時間の午前中に開催されるので、ずっと見ていられる方は多くないだろう。しかしABEMAプレミアムに加入していれば、ハイライト映像の見逃し配信は過去1ヵ月分まで。試合中継の見逃し配信は過去1週間分まで楽しむことができるのだ。

自分のプライベートや仕事の都合に合わせて試合を楽しめるのは、使ってみるとわかるがとても便利。何度も見返したくなるような場面だって、好きなだけ視聴することが可能だ。

追っかけ再生、巻き戻し再生

先述したように、無料版ではリアルタイムでしか中継を視聴できない。一方、ABEMAプレミアムなら試合中でも追っかけ再生、巻き戻し再生を自由に行うことが可能だ。これによって試合開始に間に合わなくてもプレイボールから見返せるし、大谷の打席や、試合が動いた場面を見逃してしまってもすぐに見返すことができる。試合の一挙手一投足をすべて見届けたい方には欠かせない機能だ。

広告の有無

無料版では何を見るにも広告が入ってしまう。中継を見ている最中に広告が入るのは正直かなりのノイズだ。ABEMAプレミアムに加入すれば、広告を0にできるのもかなり嬉しいポイントである。

ざっと挙げるとこんなところだろうか。ABEMAプレミアムは初回登録者限定で、2週間無料のトライアル期間を実施している。
使ってみてわかる便利さもあるので、まずは一度登録して違いを確かめてみるのがおすすめだ。

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熾烈な競争を見せるア・リーグ本塁打王争い。現在エンゼルス大谷はトップと2本差の3位

今シーズンの大谷が最も注目されているのは、やはり自ら放ったホームランの数だ。現在のホームランの数は44本。一時は、毎朝「大谷、○○号ホームラン」という見出しのニュースを見かけるほどのハイペースで本塁打を量産したのも記憶に新しい。

現在、ア・リーグで40本以上のホームランを記録している選手は4人。

1.ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ) 46本
2.サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ) 46本
3.大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス) 44本
4.マーカス・セミエン(トロント・ブルージェイズ) 40本

中でも本塁打王のタイトルに輝くのは、上位の3人に絞られように見える。

大谷以外の2人も非常に大きな注目を集める好打者だ。
ゲレーロJr.は打率もリーグトップの.321、打点はリーグ4位タイの105打点と2012年のミゲル・カブレラ以来の三冠王も狙える成績。

続くペレスも絶好調。ベネズエラ出身のベテラン捕手ながら他の2人にひけをとらない好成績を残している。9月21日のインディアンス戦で、ゲレーロJr.に並ぶ46号を放った。この一発で、1970年にジョニー・ベンチが記録したシーズン捕手本塁打記録(シーズンの75%以上捕手を守った選手)を更新。もし本塁打王のタイトルを獲得すればこれも史上初の出来事となる。
そして、あのベーブ・ルース以来の“二刀流”として様々な記録を更新し続ける大谷翔平。上位2人に2本差を付けられてはいるものの、前半戦では驚異的なペースでホームランを量産した。ここから再び量産体制に入ることができれば、必ずやトップに返り咲くことができるはずだ。

誰がタイトルを獲得しても話題性抜群。非常にハイレベルなタイトル争いに世界中が注目している。ここで、2021年9月21日現在(試合開始前)の大谷の打撃成績を確認してみよう。

ABEMAプレミアムにて大谷所属のエンゼルス全試合をライブ中継 大谷選手のタイトル争いに注目

三振の多さは目立つが、リーグ全体で見てもかなり高水準の打撃成績を残している。「出塁率+長打率」で表される打撃指標“OPS(On-base percentage Plus Slugging percentage)”で大谷の成績を算出すると『.952』という数値になる。.900を上回れば一流。1.000を上回ればMVPクラスの超一流プレイヤーと言うのが通説の指標だ。

ちなみに262本のヒットを放ち、シーズン最多安打世界記録を打ち立てた2004年のイチローのシーズンOPSは.969。つまり今年の大谷はそれを僅かに上回る数値を示している。これらのデータを見ると、今シーズンの大谷の打撃成績がいかに傑出しているかが伝わると思う。

大谷が本塁打王のタイトルを獲得するには、恐らく50本以上の数字を残す必要があるだろう。残り試合数を考えると大体3試合に1本ペースでホームランを打つ計算だ。簡単ではない数字だが、最初は誰もが無理だと考えていた“二刀流”をMLBの大舞台で成し得た男・大谷翔平。彼ならきっとやってのけるだろうという期待感が、やはりある。

そして50本以上のホームランを打つことができれば、おのずとOPSも1.000を上回ることはほぼ間違いないだろう。その上で日本人選手初のMLB本塁打王のタイトルを獲得できれば、もう言うことはない。

今後MLBの歴史に深く刻まれるかもしれない、大谷翔平の大活躍を見届けたいなら、ぜひともABEMAプレミアムを利用してみてほしい。

【無料トライアルも実施中】「ABEMA」MLB生中継の詳細

ABEMA無料版

料金:無料
配信試合数:120試合
広告:あり
試合中継見逃し視聴期間:無し
ハイライト映像見逃し視聴期間:1日
備考:試合中継を見るなら、リアルタイムで見るしかない

ABEMAプレミアム

料金:960円/月
配信試合数:166試合
広告:なし
試合中継見逃し視聴期間:1週間
ハイライト映像見逃し視聴期間:1カ月
備考:2週間の無料期間◎、試合中の追っかけ再生や巻き戻しも可能

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