夏本番前でも熱中症に注意!
すっかり暖かくなってきた今日この頃。今年は猛暑が予想されており、その影響で、すでに夏日も続出しています。春先から急激に気温が上昇するこの傾向はここ数年続いており、そのため、体が暑さに順応できず、多くの方が熱中症で搬送されています。昨年はコロナ禍で在宅習慣があったにも関わらず、熱中症による救急搬送車数はなんと約4.7万人を記録。そのうちの約4割が住居から搬送されています。
つまり、熱中症は室内こそ注意が必要。まだしばらく続くと見られているマスク生活においては、マスク熱中症にも気をつける必要があります。
熱中症対策には「暑熱順化」
熱中症対策に効果的なのが「暑熱順化(しょねつじゅんか)」です。最近、メディアで取り上げられることも多く、耳にしたことのある方もいるのではないでしょうか。ひまわりクリニックの野崎院長に「暑熱順化」についてお伺いしました。熱中症に負けない体を作るために
では、具体的に何を行えばいいのか見ていきます。1. 汗をかく
手軽に汗をかけるウォーキングやジョギングなどの運動や入浴がお薦めです。入浴はシャワーだけではなく、40〜41°Cの湯船に10分程度浸かり、体の深部体温を約1℃上げ、発汗することがポイントです。
2. 水分・ミネラル補給
汗をかいた体は脱水に注意が必要です。こまめに水分とミネラルの補給を心がけましょう。また、水分とミネラルをしっかり補給することで血液循環量が増え、汗をかきやすくなることから、暑熱順化を獲得しやすくもなります。
ミネラルは体内で作ることができないため、食品や飲料から補給する必要があります。ここで特にお薦めしたいのがミネラル入りむぎ茶。大量の汗をかいたときにはスポーツドリンクが適していますが、糖分が多いため糖尿病(一過性の)リスクや肥満リスクがあります。
脱水症状に陥ってしまったあとは経口補水液が最適ですが、自己判断で予防的に飲むと塩分の過剰摂取になる場合も。
また、水分やミネラルが不足して血液がドロドロ状態になると、 血液の流れが悪化し熱を放出しにくくなるため、熱が体内にこもり「熱中症」に陥ってしまいます。そこで、ミネラル入りむぎ茶の「血流改善効果」が、「熱中症対策」に効果的であると言えます。
ちなみに、ミネラルが不足すると、疲れやめまい、動機などの体調不良などが起こるそう。ミネラルが5大栄養素の1つと言われているのはそのためです。
熱中症対策に効率的な「点滴飲み」とは?
水分とミネラル補給は、一気に行っても血液内に吸収された時にしか効果がありません。そのため、少しずつ継続的に飲む「点滴飲み」が効率的です。目安は1時間にコップ1杯程度。暑さに負けない健康な生活を送るために重要な、適度な運動・入浴と水分・ミネラル補給。暑熱順化を心がけ、今から暑さに負けない体を作りましょう!