2024年年頭にあたり、自民、立憲など野党各党の代表や幹事長らが所感を発表した。このうち自民党の茂木敏充幹事長は外交について「わが国は昨年、G7議長国として、国際秩序の維持、強化、地球規模課題の解決に向けて主導的役割を果たした。

本年も地域の事情に応じたきめ細やかな外交を展開すると同時に厳しさを増す安全保障環境に毅然と対応していきます」とした。


 また内政では「補正予算の速やかな執行により、ガソリンに加え、電気・ガス料金の激変緩和措置など物価高への対応を進めます。さらに総額112兆円の来年度予算案に盛り込んだGX、DX、半導体など戦略分野、成長分野への国内投資の促進策によって、成長志向型経済への転換を図っていきます」とした。また所感末尾に「今般の政治資金問題に党一丸となって対応し、国民の信頼回復に努めてまいります」と触れた。


 公明党の山口那津男代表はXで「本年は公明党が結成されてより60年の節目を迎えます。『大衆とともに』との立党の原点を片時も忘れることなく、各地域の皆様の小さな声を誠実に受け止め、政策実現に取り組んでまいります!」と感嘆符付きで思いを発信した。


 また公明党はHPでの党ニュース「主張」欄で「自民党派閥の政治資金の問題で政治不信が高まっている。主権者である国民に説明できない不透明な政治資金の存在は許されない。清潔な政治の実現は公明党の原点だ。政治資金規正法の罰則強化だけでなく、国会議員に支給される調査研究広報滞在費の改革にも取り組みたい。実効性ある改革に指導力を発揮していく決意である」と党としての姿勢を明確に示した。


 野党第1党の立憲民主党泉健太代表は年頭あいさつで「 政治がおかしくなっているとき、人へ 未来へ まっとうな政治へ 私たち立憲民主党は政権交代に向けて頑張ります」と冒頭に語った。

そして、結びにおいても「他の政党とも協力しながら、立憲民主党は政権交代に向けて頑張ります」と野党第1党として「政権交代への挑戦」姿勢をみせた。


 泉代表は「非正規、低所得で困って生活をしている人がたくさんいる。教育の無償化、立憲民主党はこれを必ず政権をとって実現します」。自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金づくり問題についても「裏金政治を絶対に許さない」とした。


 日本共産党の志位和夫委員長はXで「みなさま一人ひとりにとって、日本とアジアと世界の平和にとって、良い年になることを心から願います。日本の政治を大掃除し、暮らしの困難を真剣に解決する政治をつくるために力をあわせましょう」と発信した。

(編集担当:森高龍二)