岸田文雄総理は19日、中国・深圳(しんせん)日本人学校の児童が18日、男に襲われ、翌日未明に死亡した事件を受け「中国側に対し事実関係の説明を強く求める」とし「日本人の安全確保と再発防止を中国側に強く求めていく。また日本政府としても、できること全て行っていかなければならない」と語った。


 岸田総理は「この事案について、日中関係に与える影響について指摘される方がいると承知しているが、現時点で予断を持って影響を申し上げることは控える」と語った。


 また「極めて卑劣な犯行であり、重大かつ深刻な事案であると受け止めている。御家族の心痛、察して余りある」と述べ「まずは全力で御家族の支援に当たってまいりたい」と述べた。


 上川陽子外務大臣は同日「事件発生後、直ちに現地に在広州総領事らを派遣し、必要な支援を行ってきている。また在中国大使館及び在広州総領事館から中国側に対し、事実関係の説明を求めるとともに日本人の安全確保について万全を期すよう強く求めた」と会見で語った。


 また「6月の蘇州で起きた事件を受けて、これまでも日本人学校、補習授業校等に対し安全対策の再点検を早急に行うよう伝達の上、各在外公館からも安全対策の指導を行ってきたが、日本人の安全対策を含め、再発防止に向けてどのような追加的措置が可能か事務方に検討を指示した」と述べた。(編集担当:森高龍二)

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