岸信夫防衛大臣は29日の記者会見で、防衛大学校を卒業した479人(留学生を除く)のうち、72人が任官を辞退したことについて「幹部自衛官となるべき者を養成する防衛大学校で任官辞退者が多数出ることは極めて残念だ」と語った。


 辞退の理由については33人が「他業種を希望」、9人が「大学院への進学」を挙げた。また30人が「家庭事情等、その他」だった。72人というのは平成2年の94人についで多い数だ。


 岸大臣は任官辞退者を出さないよう様々工夫していることをあげた。具体的には(1)任官辞退の可能性の高い学生に早い時期から指導教官による面談をしている(2)卒業研究担当教官等による継続的な面談をしている(3)部内外のカウンセラーによるカウンセリングをしている(4)陸海空の要員区分の希望がかなわなかった学生に対しては自衛隊の魅力、特性・職務についての丁寧な説明をしている(5)女子学生と女性自衛官との懇談といった取り組みを行っている、などをあげた。


 そのうえで「今後、任官辞退の分析も含め、防大生が誇りと使命感を持って、全員揃って任官するよう、一層努めていきたい」とした。(編集担当:森高龍二)