やっぱり激ヤバすぎる。参政党の神谷宗幣代表が12日、鹿児島市内の街頭演説で、戦前の治安維持法を肯定する発言をブチカマしたのだ。
神谷代表は「日本が外圧にさらされている」と主張し、一例として共産主義をあげて、こう続けた。
「(戦前に)日本も共産主義がはびこらないように治安維持法を作ったでしょ。悪法だ、悪法だっていうけど、それは共産主義者にとっては悪法でしょうね。共産主義を取り締まるためのものですから。だって彼らは皇室を打倒し、日本の国体を変えようとしていたからです」
治安維持法は、1925年に国体(天皇制)変革や私有財産制を否定する結社や運動を禁じるために制定。社会主義運動や共産主義運動の弾圧に猛威をふるった。後に最高刑が死刑に引き上げられ、取り締まり対象も拡大。政府への批判や反戦運動も封じられるようになったのだ。同法により10万人以上が拘束され、1000人以上が拷問や虐待などで命を落としたとされる。「天下の悪法」と呼ばれるゆえんだ。
■トンデモ歴史観も披露
神谷代表は「(共産主義者が)戦前に政府の中枢にスパイを送り込んで、日本がロシアや中国、アメリカと戦争をするように仕向けていった。そういう事実もありますよね。
神谷代表は13日、自身のXに「私が治安維持法に賛同していると拡散されている方がいますが、明らかなウソ」と投稿。しかし、共産主義者への憎悪ムキ出しで「法律が作られる背景には、彼らの過激な運動があったことが否定できない」とも記している。
血塗られた歴史を直視しない代表が率いる政党の躍進は危険だ。
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