参院選で躍進が予想されている国民民主党から「選挙違反」疑惑が飛び出した。
千葉選挙区から出馬中の元NHK記者・小林さやか候補を支援している岡野純子衆院議員(比例南関東ブロック)が、偽造された疑いのある街宣用の「標旗」を掲げて演説したのだ。
■七つ道具のひとつ「街宣用標旗」偽造?
標旗とは、選挙の七つ道具のひとつ。総務省や各都道府県選管から、選挙区の候補には1つ、合区なら2つ、比例代表は6つ交付される。陣営は旗を掲げた現場でしか街頭演説会を開くことができない、と公職選挙法は定めている。
岡野氏が掲げた標旗には「参議院比例代表選出議員選挙 小林さやか」と記されている。小林は千葉選挙区から出馬しており、比例候補ではない。記載は明らかに事実と異なる。標旗の番号から本来の“持ち主”は、同党から比例代表で出ている川崎稔候補の可能性が高い。つまり、他候補の標旗に別の候補の名を記した上で選挙活動していた疑いは濃厚だ。
「比例候補は標旗を6つも交付されるため、全て使わずに余ってしまうことが多い。岡野さんかその周辺は、余った標旗を借りて小林さんの名前を書き、いわゆる『二馬力選挙』を狙ったのではないか。
こんなヤリ口が許されるのか。総務省に問い合わせると「一般論」と前置きした上でこう答えた。
「総務省や都道府県選管は、選挙前に候補予定者らに規定の標旗を掲げるよう説明しています。掲げるべき標旗を掲げずに街頭演説会を行った場合、公選法違反になる可能性がある」(選挙課)
岡野氏の選挙活動は違法の恐れがあるわけだ。
「彼女は他の現場でも同じ比例代表の標旗を掲げて活動していたから、確信犯じゃないか」(地元関係者)との声もある。
岡野事務所と国民民主党千葉県連に質問状を送ったが、岡野事務所は無回答。県連は「事実関係を確認しております。事実確認が終わり次第、あらためて回答をさせていただきます」と、やはり事実上の回答拒否である。よほど後ろめたいのか。
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