岸信夫防衛大臣は11日の記者会見でスタンド・オフ・ミサイルを巡る記者団の質問に「敵の圏外から攻撃できる能力を有するもので、全て我々の抑止力を高めるためのもの。あくまでも自衛隊員の安全を図るため、射程外から発射するミサイルだ」と強調。「差し違い覚悟の戦争をしたいと思うところがあるのでしょうか」と『差し違い覚悟の戦争』との指摘に強く反論。抑止力強化を図る必要をアピールした。


 会見で記者団から米国ウォール・ストリート・ジャーナルが、日本がスタンド・オフ防衛能力の強化によって、敵基地攻撃を容易にし、北朝鮮領域まで直接到達する国産長距離射程ミサイルを独自に開発中と報じていること。


 小野寺五典元防衛大臣が「スタンド・オフ防衛能力とは敵の射程圏外から攻撃できる能力で、新型ミサイルには中国との領土問題を抱える日本の南端にある島々の防衛にも使用できる」旨を主張していることに対し、記者団が「ミサイルを撃ち込まれた敵国は日本全土に照準を合わせ、海岸線にある原発を目がけてミサイルを撃ち込んでくるのではないか。日本の海岸線には54基の原発があり、(スタンド・オフ・ミサイルで)敵国の射程圏外から攻撃できるといっても全く意味をなさない」。


 また「日本列島全体が中国の準長距離弾道ミサイルの射程の中にすっぽり入っていることは事実。中国の準長距離弾道ミサイルは150から450発と推定されている。そもそも、スタンド・オフ防衛能力が敵の射程圏内とか、脅威圏の外などという明言自体が懸念で、差し違い覚悟の戦争であることは自明だ」と指摘したのに答えた。(編集担当:森高龍二)