「超絶かわいい仏の永さん」のコールも定着した永島聖羅。「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです」という含みを感じるその笑顔に魅了されるファンは数多い。
2014年下半期、アンダーライブを引っ張ってきた彼女は、乃木坂46全体に大きな貢献を果たしてきた。そんな「仏の永さん」のアンダーライブセカンド・シーズンを振り返ってみた。 今年7月29日更新の記事「乃木坂46アンダーライブを支えた永島聖羅は、もう笑顔を忘れない」では、置かれた場所で美しく咲いた永島のことを書かせていただいた。 しかし、人の心はそんなに強いものではなかった。その5日後にアップされたブログで、永島は10thライブの選抜発表の結果を受け、「私は、乃木坂46に必要なのかな? って最近考えてしまいます。私は最近自分に自信が持てません。考えると怖くなってしまいます」と正直な胸のうちを綴った。 6~7月におけるアンダーライブでの永島の活躍は誰もが認めるところではあったが、「選抜入り」という形での評価を受けることはなかった。それは、選抜に入った斎藤ちはる以外のアンダーメンバーにも当てはまることだった。あの時間は無駄だったのか……そう考えてしまっても仕方のない状況ではあった。 永島は葛藤を抱えながらも、10月からはじまるアンダーライブセカンド・シーズンに並々ならぬ決意で臨んだ。その決意とは「前回を超えたものを見せなければいけない」という使命感にも似た想い。
永島は動いた。メンバーからの意見を集約して、パフォーマンスしたい曲をスタッフに提出。MCや煽りに関しては、メンバーに「台本を崩して遊びに出ていいから」と話し、2期メンバーによる『ダンケシェーン』には「1期よりもフレッシュなんだからもっと弾けたほうがいい」とアドバイスした。 与えられたダンスのハードルが高いため、自分自身のパフォーマンス力向上も課題のひとつになっていた。同期でダンスに秀でている川村真洋にわからない部分をひとつひとつ質問した。 本番がはじまると、当日の映像を家に持ち帰ってすべてのパフォーマンスを確認。メンバーごとに細かい修正点をビッシリ書いて一斉送信した。すべてはアンダーメンバー、いや、乃木坂46のため。 永島には「アンダーライブでの活躍が選抜入りにつながるんじゃないか」という気持ちはもう消えていた。気づいたら、本当の仏様のように滅私の精神に近づいていた。 パフォーマンスの完成度を高めていって、そのステージを観たお客さんの評価を積み重ねるだけ。やらなきゃいけないことをやるだけさ。
取材した際には「芸能界ってそんな甘いモノじゃないし、キレイごとすぎるかもしれないけど」という前置きをしてから、永島は「もう自分だけが選抜に上がりたいとも思わなくなって、アンダーと研究生をもっともっと底上げしたいという気持ちが強くなったんです」と話してくれた。 18公演に及ぶ長丁場となったアンダーライブセカンド・シーズンは、メンバーのケガなどの逆境に打ち克って成功裏に幕を閉じた。とくに、研究生を含めたフルメンバーが初めてそろった16日は、異様なほどの盛り上がりになったという。 アンコールも終わり、メンバーたちが着替えていたら、ファンによる「乃木坂!」「46!」という声が聞こえてくる。スタッフに「挨拶だけでいいから出させてください!」と頼み込むと、メンバーたちは再びステージに上がって感謝の言葉を述べた。 あるメンバーに取材した際、アンダーライブで涙を流した理由を聞くと、「だって、らりんが泣くから」と言った。永島はアンダーメンバーにとって、そんな存在になっていた。 12月12日。通常のアンダーライブのキャパ800人(六本木ブルーシアター)から8,000人(有明コロシアム)にスケールアップして行なわれたアンダーライブセカンド・シーズンFINALは、全員が1曲ずつセンターを務めるという粋な演出でファンは興奮のるつぼに。 アンダーライブで活かしきれていなかった研究生も、この日は見事に輝いていた。そして、永島がセンターで歌った『気づいたら片想い』は、隠しきれない陽の部分によって西野七瀬とは違った世界を見せてくれた。 8,000人のファンがあの日のように心の底からのWアンコールを送ると、アンダーメンバーたちは再びステージへ。
永島はセンターを務めた井上小百合に挨拶を促す。井上が「私はこのメンバーが大好きだし、誇りに思っています」と感動のスピーチをした後、永島はくしゃくしゃの泣き顔で「アンコールありがとうございます! でも、この会場9時までなんですって!」と叫び、会場中の泣き笑いを誘った。 12月13、14日は全メンバーによるクリスマスライブだったが、そこでも永島は抜群の存在感を発揮した。ファン投票によるカップリング順位発表では、初日に4連続で楽曲に参加するという記録を成し遂げ、メンバーが着替えている間のMCでは的確なタイミングでトークに入って空気がダレることを防いだ。生駒里奈が不在だったこともあって、永島が果たした役割は大きかった。 あくまで個人の感想だが、2014年2月のバースデーライブのMCや4月のラジオ『沈黙の金曜日』アシスタント開始当初の拙さから、永島に対して「MCに向いてないのでは?」と思ったこともあった。しかし、永島は愚直なまでの努力でこの偏見を覆してくれた。最近も、外仕事に備えてバラエティ番組で芸人がしゃべったエピソードを書き写して分析しているのだという。 本当の意味で乃木坂46に必要不可欠な存在になった永島。クリスマスライブでは、井上や伊藤万理華などのアンダーメンバーも目立った活躍を見せていたため、「底上げ」には成功したといっていいだろう。とはいえ、アンダーライブサード・シーズンがあるのかわからないし、いまの選抜とアンダーの関係性が理想の形じゃないかもしれない。それでも「仏の永さん」が照らし続ける限り、アンダーメンバーと乃木坂46は素晴らしい景色を見せてくれることだろう。
大貫真之介 アイドルとお笑いを中心に執筆。乃木坂46写真集『乃木坂派』、『EX大衆』、『TopYell』、『日経エンタテインメント』、『an an』アイドル特集号、などで乃木坂46のインタビュー記事を担当した。
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