コスプレイヤーとしてだけでなく、企業イベントやテレビ、雑誌のほか、秋葉原のメイドカフェ「猫耳メイド屋」をプロデュースするなどマルチに活躍している火将ロシエル。9月28日には地元での撮影と衝撃の“火ブラ”ショットが話題の写真集『ignis』(光文社)を発売した。
今回は、火将の愛してやまないジャッキー・チェンをはじめ映画趣味ついて語る。(前中後編の後編)

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【写真】火将ロシエルの私服撮りおろしショット【10点】

──火将さんは映画を観るのが趣味で、中でもジャッキー・チェンに憧れていて、その影響で筋トレも始めたそうですが、いつからジャッキーが好きになったんですか?

火将 ファン歴は16年ぐらいです。『シティーハンター』(’93)がたまたまテレビでやっていたのを観てハマって、それからいろんな作品を観ていくうちに、面白い動きをする最高の役者さんだなと。いろいろ調べたら自分でスタントもやっていて、いいシーンを撮るために体を張って、命をかけて撮っている姿がかっこいいなと思ったんです。どの作品を観ても、ジャッキーらしさが溢れていて。私も何をするにしても自分らしさを出さなきゃいけないなと日頃から思っていて、その精神は『ignis』を作るときにも基本にありました。

──ジャッキー主演作で、大好きな作品を5本挙げていただけますか?

火将 一番好きなのは『プロジェクトA』(’83)です。あとは順不同で、年代順に『スパルタンX』(’84)、『サイクロンZ』(’88)、『レッド・ブロンクス』(’95)、『WHO AM I?』(’98)です。

──1本ずつオススメのシーンやポイントを教えてください!

火将 『プロジェクトA』はやっぱり時計台から落ちるシーンですね。あとは自転車のサドルが取れちゃって、お尻に刺さるシーンもいいです。ジャッキー作品は、味方も敵も同じ役者さんが出ることが多いんですけど、特に『スパルタンX』はファミリー感が良くて。ジャッキー、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポーのゴールデントリオによる息の合ったアクションが冴えわたっています。
スケボーを使ったアクションもかっこいいです。『サイクロンZ』は、『スパルタンX』にも出演したベニー・ユキーデと戦うシーンですね。

──ベニー・ユキーデの名前がスラスラと出てくる女性は、なかなかいないですよ(笑)。

火将 私は親しみを込めて“ユッキー”と呼んでいるんですけど(笑)。2人の戦いが当てるフリじゃなくて、実際に当てているので、汗しぶきが飛び散って本気度が伝わってきます。ジャッキーはもちろんですが、ユッキーもかっこいい!

──『レッド・ブロンクス』はジャッキーが初めて全米でも大成功を収めた映画ですね。

火将 この映画は何といっても刑事のジャッキーが、大人数の暴走族を相手に戦うシーンが凄まじいです。『WHO AM I?』は高層ビルの上から滑り落ちたり、ビルの屋上で二人の敵と落ちる落ちないのギリギリのところで戦ったりとスリル感満載です。実はジャッキーって高いところが嫌いなんですけど、それを全く感じさせないアクションに感動します。

──ジャッキーと言えば、エンドロールに流れるNGシーンも最高ですよね。

火将 このNGシーンには、「派手なアクションを撮るためには、こんな危険なことをやっているから子供は真似しないでね」ってジャッキーの思いがあると知って、その優しさもジャッキーの魅力ですね。

──せっかくですからジャッキー映画以外で、好きな作品を思いつくままに挙げてもらえますか。


火将 『シザーハンズ』(’90)、『永遠に美しく…』(’92)、『フィフス・エレメント』(’97)、『シャークネード』(2013)あたりですかね。ファンタジーやアクションって日常では体験できないことが繰り広げられているので楽しいんですよね。ファンタジーも可愛いだけじゃなくて、グロテスクな要素もあるのが好きですし、ホラーも観ます。逆にほとんど観ないのはドキュメントと恋愛物ですね。

──『シャークネード』のようなB級映画が好きなのも頷けます。

火将 テレビ東京でお昼にやっている「午後のロードショー」が好きなんですよ。夏恒例の「サメ映画」特集なんて最高です!

(取材・文/猪口貴裕)
▽火将ロシエル(かしょう・ろしえる)
6月19日生まれ、埼玉県出身。156センチ/W53。太りにくい体質に加え、6年以上続けている腹筋とスクワットにより驚異の体重をキープしている。
Twitter:@Kasyou3roshieru
Instagram:rosiel kasyou
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