(前中後編の中編)
【写真】東大卒グラドル・東堂ともの大人の魅力あふれる撮り下ろし私服ショット
──1浪を経て、東大に入学します。大学生活はいかがでしたか?
東堂 東大には1人も友達がいなかったんです。大学はクラスがなくなるから、自分から友達を作りに行かないといけないじゃないですか。だから友達ができなくて、黙々とオタ活をしていました。大学は大半が男性で、ちょっとしか女の子がいなくて。中高と女子校だったので、それで心が折れてしまって……。
──男性が嫌いとかではなく?
東堂 嫌いではないんですけど、飲み会の雰囲気とか、「ウェーイ!」な感じが「うるさいなぁ」と思ってしまい私は本当に無理で(笑)。だったら家に帰ってマンガ読みたいってなります。それは今でも変わらないですね。一応、楽しいキャンパスライフも思い描いていたんです。もっと東大って真面目な人が多いかと思っていたら、あんなにウェイウェイしてる人ばかりなんだって自分にとってはショックでした(笑)。
──では4年間、1人も友達ができずで……。
東堂 その頃からオフ会に行くようになって、他大学には友達がいました。東大では地味な分、アクティブにオタ活をし始めて、mixiを通じて何かの作品のオフ会に参加したんです。
──どんなオフ会なんですか?
東堂 みんなお酒を飲まないので、お昼からカフェなどでお茶しながら好きな作品の話をしていました。そんな環境だったので、酔っぱらった男性が本当に無理になっちゃったんですよ。アフタヌーンティーとかに行って、紅茶とかを飲んでいる女の子といるのが一番いいなと。そういうオフ会に参加する子の中には、メイド喫茶で働いている子もいて。その子に連れられてメイド喫茶にも行くようになりました。
──4年間、そんな毎日を過ごしていたんですか?
東堂 そうです。バイトもしていなかったので、就活のときに何も言うことがなくて。「大学時代に頑張ったことは?」と聞かれても答えられませんでした?
──ちゃんと単位は取れていたんですか?
東堂 最小限の労力で卒業しようと思って、ギリギリ単位を取れるぐらいの勉強はしていました。2年間かけて取る単位を1年半で取って、あとの半年は基本的に何もやらないみたいな。
──かと言って、他にやることもなかったんですよね。
東堂 極力、大学にも行きたくなくて、何時に起きてもいい生活をしたかったんです。あとはアニメを観て、マンガを読んで、時々メイド喫茶に行って。大学生活の最後のほうは、メイド喫茶に一人で行ってたんですけど、女の子1人だとサービスも良くて、チェキでハグしてくれるんですよ。「めっちゃいいじゃん!」と。
──それでも就活はしたんですね。
東堂 一応しました。東大なので書類は通るんですけど、何も考えずに、対策もせずに面接に行ってるので、20社ぐらい受けて全落ちでした。
──どういう会社を受けていたんですか?
東堂 いろいろですね。大手広告代理店を受けましたし、幾つか出版社も受けました。出版社もそこで出しているラノベが好きという理由だけで受けていたので、そりゃあ落ちますよね。おそらく見た瞬間から、やる気がないなって気づかれるんですよ。受け答えも声が小さくて、「何を言ってるか分からないです」って言われました。
──そういうスタンスだと面接で落ちても、それほどショックはなかったんじゃないですか?
東堂 そうなんです。逆に書類審査に通って、「この会社って何だっけ?」って焦るみたいな(笑)。それで全落ちして、焦ることなくニート生活に突入しました。3か月ぐらいバイトもしなかったんですけど、さすがに飽きちゃって、そこから小学生向けの塾講師のバイトを始めました。
──初バイトにしてはハードルが高いんじゃないですか。
東堂 子どもが好きなので、意外と楽しかったんですよ。そこで1年働いたんですけど、季節が1周して、見ていた子たちは受験が終わっていなくなったので、私も一緒に卒業しました(笑)。その後はアパレルを始め、幾つかバイトを転々としたんですけど、だいたい季節が1周すると飽きちゃって辞めるんです。ただアパレルをやってたときに仲良くなった友達がコスプレイヤーをやっていて、その子に誘われて、ちょっとだけコスプレ活動を始めたんです。
──ようやく今の活動に繋がるエピソードが出てきましたね(笑)。アパレルは何系のファッションだったんですか?
東堂 ロリータです。
──ちょっと遅咲きのコスプレデビューですね。
東堂 かなり遅いほうだと思います。まあ大学時代の4年間は生きてなかったようなものですから(笑)。25歳で人生の遅れを取り戻したような感じです。
【後編はこちら】東大卒グラドル・東堂とも、グラビアがバレて家族会議「ダメだと分かっていてもやらかしちゃう(笑)」
▽東堂とも
スレンダーボディとフェチ感あふれるグラビアで人気を集める。東京大学卒業、コスプレイヤーとして活動し、現在は平日は会社員として働く一方でグラビアアイドルとして活躍中。
Twitter:@tomooaty