【写真】STU48瀧野由美子とメンバーの最新ショット【7点】
──大学合格、おめでとうございます! 予備校の先生いわく、「立派な女子大」に「複数」合格したそうですね。
瀧野 立派だなんて、そんな。
──そもそも大学を受け直そうと思ったのはなぜですか?
瀧野 STU48に入った時の私は大学生でした。お仕事が忙しくなったことで通えなくなって、デビューシングルの活動やAKB48の選抜のお仕事もあり、2年生の後期は2日しか通えませんでした。そこで休学することになりましたが、結局は中退という道を選ばざるを得なくなりました。その大学は親の反対を振り切って入ったところだったし、もっとたくさん学びたいと思っていたので、とても悲しかったです。
その後も、中途半端な形で大学を辞めたことがずっと心残りでした。大学はどこかへ行きたいなと考えていたところに、「ただよび」(オンライン予備校)さんから声をかけていただいて、サポートしていただきつつ大学を目指すことになりました。
──受験勉強はどのように進めましたか?
瀧野 主な勉強時間は移動中でした。私は東京と瀬戸内の往復が多いので、新幹線の車内が一番落ち着ける勉強部屋でした。
──受験科目は英語、国語、日本史でしたね。得意科目は?
瀧野 国語です。もともと読書が好きで、図書委員長をしていたくらいなので。現代文って「筆者の言いたいこと」を読解する問題がよくありますけど、小さい頃からそういう読み方をしていたから助かりました(笑)。ただ、漢字は苦手なので勉強しました。
一番苦手だったのは英語でした。特にヒアリングが苦手だったので、それまで音楽を聴いていた時間をすべて英語のリスニングに充てました。すると、どんどん点が伸びていって。続けたことで英語を理解しやすい頭になったのかなと思います。
社会は日本史を選択しました。でも、高校時代は地理を選択していたんです。イチからのスタートでした。はじめはまったく分からなかったけど、『マンガで覚える日本史』みたいな参考書を全20巻買ってきて、それを何周かして、基礎的な知識を頭に入れてから、少しずつ参考書のレベルを上げていきました。初心者から始めたので、伸びしろしかありませんでした(笑)。
──模試は受けていましたか?
瀧野 はい。何度か受けましたが、思ったより点が取れることが多くて。本番に強いみたいです。
──ほとんど仕事をセーブしているように見えませんでしたが、そのあたりはいかがでしたか?
瀧野 受験の直前以外、お休みはありませんでした。一番両立がキツかった時期は去年秋の写真集発売(『君のことをまだよく知らない』講談社)の時期です。こんなイベントにしたいとか、自分も意見を出していたので、その作業を移動中にやらないといけなくて。
──「ただよび」さんの授業はどんなペースで?
瀧野 決まったペースはなくて、週1回のこともあれば、月1回のこともありました。先生方はみなさんお忙しいので、私とスケジュールが合わなかったこともありました。もちろん大切な知識も教えていただきましたけど、一番ありがたかったのはモチベーションを上げていただけたことでした。一人で勉強していると、どうしてもモチベが下がってしまいますから。
──大学受験当日はどんな気持ちで迎えましたか?
瀧野 落ち着いていました。気をつけていたのは、受験会場を間違えないことでした。私は方向音痴なので(笑)。いくつかの大学を受けましたが、日本史で私が得意としていた分野が全然出なくて。「今まで勉強した時間は何だったんだ!」と思いました(笑)。
ただ、終わってからすべて自己採点してみたら、当てずっぽうで書いた漢字がいくつか合っていて! 国語に関してはワクワクしていました。
──発表の日はいかがでしたか?
瀧野 今はネットで合否が分かるんですけど、その日は石田千穂ちゃん、中村舞ちゃんと3人でグラビア撮影の日でした。撮影がこれから始まるというタイミングで、発表の時間になったのでアクセスしてみたら、「あっ、合格してる……」と思って。マネージャーさんには「合格しました」と伝えましたけど、メンバーには言いませんでした。
──なぜですか?
瀧野 そもそも受験のことをメンバーには直接は伝えていませんでしたし、報告するタイミングをなくしちゃって。コンサートの準備でみんなバタバタしていましたし。
──受験を通じて学んだことはありますか?
瀧野 自分の知らないことを学べたことがとても楽しかったです。この期間で得た知識や忍耐力は、これから先の人生で壁に当たった時の対応力で違いとなって表れるはず。考え方の幅が広がったこともよかったことです。(後編へつづく)
【後編はこちら】大学合格・STU48瀧野由美子がキャンパスライフを語る「コミュ力がないので友達はまだ…」