本仮屋ユイカが主演を務め、平岡祐太と共に繰り広げる「妄想×グルメ」の“新食感”ラブコメディ『片恋グルメ日記』。アキヤマ香の人気コミックを原作とし、2020年にドラマ化した同作が、オリジナルストーリーの続編『片恋グルメ日記2』となってTOKYO MX(東京エリア:地上波9ch)にて放送されている。
前作に引き続き、妄想女子“コロ”こと所まどかを演じる本仮屋に、撮影現場の空気感や作品の見どころ、女優として大切にしていることなどを語ってもらった。(前後編の後編)

【前編はこちら】『片恋グルメ日記2』本仮屋ユイカが明かす食シーンの工夫「ギャル曽根さんのスタイルを継承した」

【写真】『片恋グルメ日記2』で妄想女子を演じる女優・本仮屋ユイカの撮り下ろしカット【8点】

本仮屋ユイカが主演を務め、平岡祐太と共に繰り広げる「妄想×グルメ」の“新食感”ラブコメディ『片恋グルメ日記』。アキヤマ香の人気コミックを原作とし、2020年にドラマ化した同作が、オリジナルストーリーの続編『片恋グルメ日記2』となってTOKYO MX(東京エリア:地上波9ch)にて放送されている。前作に引き続き、妄想女子“コロ”こと所まどかを演じる本仮屋に、撮影現場の空気感や作品の見どころ、女優として大切にしていることなどを語ってもらった。(前後編の後編)

──『片恋グルメ日記2』では、1年半ぶりに前作のキャスト、スタッフとの再会となりましたね。

本仮屋 嬉しかったです。パート1の撮影は本当に大変だったんです。生きるか死ぬかというくらいきつかったんですが(笑)、私がそれくらい大変に感じるということは、スタッフの方はもっと大変なわけですよ。なのにまたみんなが集まってくれたということにまず感謝。キャストの方にも1年半ぶりにお会いして、それぞれが1年半分の進化をされていたので、それが役にきちんと反映されて、融合できているのが素晴らしいなと感じていました。

──『片恋グルメ日記』の撮影にはどんな特徴があるんですか?

本仮屋 撮る量が半端じゃなく多いんです。あとはやっぱり食事シーン。
最初は「そんなに無理して食べなくていいよ」と言われていたんですが、私、すごく食べられるんです。最終的には「この人は3時間空けばリセットされて食べられるんだな」と理解されていたので、そういうスケジュールになっていました(笑)。

──もともと量を食べる方なんですか?

本仮屋 はい、すっごい食べます。

──体型維持とかは大変じゃないですか?

本仮屋 大変と考えたことはないですけど、毎日筋トレとストレッチは絶対にしています。自分がシュッとしてないのは嫌なんですよね。でも、だからといってご飯を減らすという発想は全然ないんです。運動して調整するようにしています。

──なるほど。ところで、コロと本仮屋さんは似ているんですか。

本仮屋 難しいところですね。役は全部自分なので、自分だけが自分じゃないんですよ。自分が持っているものを拡大したり、薄めたりしているだけで、コロは私が持っている要素を持っています。
私が忘れたいような恥ずかしい部分とか、ちょっと惨めな寂しい気持ちとか、そういう“持っていたけど普段使っていないところ”とか、“見たくないから隠していたところ”を全部掘り起こして見つけて、集合させたのがこの役という感じです。すべての役は私自身の中にある、という感覚でどの役も演技をしています。

──では、自分と役が遠いとはあまり感じない?

本仮屋 遠い時もあります。それこそコロも最初は遠かったですけど、一生懸命掘っていくと「ここが一緒なんだ」と紐解けていったりするので、キャスティングしてくださった時点で、私の中にその役の種はあるんだなと信じるようにしています。

──では、コロのような妄想は得意ですか。

本仮屋 得意とか不得意とかは考えたことがないですけど、でも得意なんだと思います。もしも一緒にデートに行ったら、とか、こんなシチュエーションで一緒にいたら、とか。そこはコロと一緒ですね。10代の時は「もしも自分が安室奈美恵さんだったら」と妄想したりしていました。「ステージでこうやって歌ってみたい」とか、「大晦日忙しいな」「お正月のおせちは食べられないかもしれないな」とか(笑)。

──本仮屋さんはもともと歌手になりたかったそうですね。

本仮屋 そうです。
歌手になりたくて芸能界に入りました。

──昨年、歌手デビューをされました。

本仮屋 はい、本当にいい経験をさせて頂きました。今後もできたらいいなと思っています。

──将来についてはどのように考えていますか?女優業の目標や、歌手としての活動なども含めて。

本仮屋 私、本当に恥ずかしいんですけど、行き当たりばったりで生きてきているんですよ。9歳で児童劇団に入って14歳で『3年B組金八先生』に出て、17歳で朝ドラに出て。みんなみたいに、すっごい頑張って就職活動をしたこともないし、大変だったバイトの経験もない。だから、先のことを聞かれると「私、何も考えてない」と思ってしまうんですよ。歌うことはいつか挑戦してみたいと思ってたら、去年、運良く歌手デビューが叶って。だから35歳までに次の夢を見つけます。

──行き当たりばったりとおっしゃいますが、これまでも成功してきてらっしゃるのでは?

本仮屋 成功というより前に転んでいる感じです。
後ろに転んでないだけだと思います。

──今の人生は想定外?

本仮屋 想定外ですよ。こんなにおちゃらけた女優になる予定じゃなかったです。もっと王道な、超イケている女優になるつもりだったんですよ。美しく、優しく、たおやかな女優に。

──今は違うんですか?

本仮屋 ちょっと違いますね。ちょっとふざけすぎています(笑)。こういうキャラクターになる予定ではなかったんですよね。でも元々はこういう人だったんだと思います。それが出てきちゃったんでしょうね。出てきちゃった理由のひとつは、この『片恋グルメ日記』でもあると思います(笑)。

──コロが少なからず影響したんですね(笑)。
撮影は楽しかったですか?

本仮屋 すごく楽しかったです。ただ笑って楽しいだけじゃなく、悔しい思いや、後悔も含めて楽しかったですね。いろんな感情を味わって、全てを味わい尽くせた貴重な体験でした。自分のことをとても理解してくれているチームで撮影できたので、普段、自分が出さない部分も怖がらずに出せました。そういうチャレンジを毎日できたのは、この座組だからやれたことだなと本当に感謝しています。

ヘアメイク:平林輝之(アルール)
スタイリスト:ナカイマサコ
MAISON SPECIAL / MAISON SPECIAL AOYAMA
(03-6451-1660)

▽『片恋グルメ日記2』  
毎週月曜22:00~22:30 (TOKYO MX1)
本仮屋ユイカ 平岡祐太 藤田玲 兵頭功海 大谷麻衣 伊島空 能條愛未 ほか
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