『バチェラー・ジャパン』シーズン4に出演し、“あざとかわいいパン講師”として注目を集めた休井美郷。6月21日に『休井美郷写真集 Qun(きゅん)』(主婦と生活社)を発売した彼女に、『バチェラー・ジャパン』シーズン4出演での環境の変化やポジティブでいる秘訣、元気の源になっていることについて話を聞いた。
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──『バチェラー・ジャパン』シーズン4に出演されたことで一気に注目を集めましたが、実際に環境の変化などは感じていますか?

休井 全然想像もしていなかった生活をしていますし、仕事も恋愛観も全部180度変わりましたね。特に結婚については、ずっとしたいなと思っていたのがもうしたくないなと思うようになったり(笑)。

──「したくない」なんですね。

休井 今はそうですね。もしもめちゃくちゃ運命的で劇的な出会いがあったらしたくなるかもしれないですけど、まあないと思うので……(笑)。

──出演することで、ここまで変化するとは想像していましたか?

休井 まったく(笑)。むしろ番組を通して結婚して子どもを産んで、という生活をする気でいたんですよ。だから最後の最後で振られて、帰ってくる途中で「これからどうしよう」と思って。もう芸能活動もしないつもりでいたので、そこで改めて今後の人生を考えましたね。

──そこまできっちり考えていたところから、どうやって切り替えていったんですか?

休井 とりあえずは仕事をするしかないと思って、次の日から本業であるパン教室を再開したんです。でも番組に出演したことでありがたいことにDMで仕事の依頼がたくさん来るようになったんです。ただ、自分1人ではそれが本当なのか騙されているのかも判断ができなかったし、どうしたらいいか分からなくなってしまって……。
考えているうちに、もう結婚できないならこれを全力で活かすしかないと思ったので、事務所に所属して芸能活動も始めたんです。

──パン講師になる前にはアイドルとして活動していたんですよね。どうしてアイドルを目指したのでしょうか?

休井 小さいときからの夢がアイドルになることで、人生でそれしかなりたいと思ったものがなかったんです。当時はモーニング娘。さん、今だと坂道系やAKB48、ももクロとかも好きなんですけど、やっぱりアイドルってカッコいいなと思うんですよね。朝の電車の中でもアイドルの曲をめっちゃ聞くんですけど、すごく元気が出る。そうやって人に勇気や元気を与えられるのはすごいし、順位をつけられたりもするのにメンタル的にも強いなと本当に尊敬しているんです。

──実際にアイドルを経験して、いかがでしたか?

休井 うれしい反面、本当に人生で一番大変な時期でもありました。毎日泣いたりもしていましたしね。でもそれでもやっぱり、生まれ変わってもアイドルになりたいなと思います。今だって、もっと若かったらアイドルになりたいですよ(笑)。

──大変さがあってもそれに勝るくらい魅力的なお仕事だったんですね。
そこから一見繋がりがないように思えるのですが、パン講師になったのはどうしてでしょう?

休井 アイドルを辞めたときに、やりたいことも今まで持っていたものも、何もなくなっちゃったんです。その中で唯一残ったのが、趣味の料理。だから最初はお料理教室の先生になろうと思って、ライセンスを取るために講習に通ったりしているうちにパン作りが楽しくなってしまって(笑)。じゃあパン講師になろう、と。

──パン作りのどういうところに面白さを感じたのでしょうか。

休井 講習に行くまで、私は1回もパンを作ったことがなかったんですよ。でも作っているとストレス発散できるというか、無心になれるんですよね。あと家に帰っても料理をするのに、仕事でも料理か~と思ったりもして(笑)。だから普段やらないことの方がいいんじゃないかなとパン講師の道を選びました。

──そこでパン屋さんではなくパン講師というのが面白いですよね。教えることに、楽しさがあったんですか?

休井 パン屋さんだと朝早く起きないといけないから(笑)。もちろんそれだけじゃなく人に教える先生になりたいというのがあったし、教室を開いてみんなで作る方が楽しいなと思ったんです。
なんか心が幸せになるんですよね。

──もともと教えるのは得意な方ですか?

休井 どうだろう? ライセンス講習で作り方を習っても、教え方は教えてくれないので、自分なりに考えないといけないんです。だからうまくできるかな、ちゃんと伝わるかな、と最初の頃はめっちゃ緊張しました(笑)。教えるのが上手かは分からないですけど、みなさん楽しんで帰ってくれるので、私も楽しいですね。

──パンは食べるのもお好きなんですか?

休井 特にミルクフランスがめっちゃ好きです。もちろんパン屋巡りというか、食べ歩いたりすることもありますよ。今年の誕生日なんかは、ちょうど写真集の撮影も終わって何も気にしなくていい時期だったので、友だちに付き合ってもらって朝からパン屋さん2軒に、2時間ずつ並びました(笑)。

──2時間ずつ並ぶのはなかなかの覚悟ですね(笑)。パン講師として、今後やってみたいことはありますか?

休井 ご時世的に何回かオンラインでレッスンをやっているんですけど、やっぱり難しいところがあって。料理だったら身近なものだから伝わるかもしれないんですけど、初めてのパン作りで、しかもリモートとなると伝わりにくいところがたくさんあるんですよ。なので今後は対面でのレッスンを増やしていきたいなと考えています。

──これまでのお話を伺っていると、休井さんの根本には芯の強さやポジティブさがあるように感じます。
何か秘訣があるんでしょうか?

休井 本当に能天気で、もともとあんまり考えない性格なんですよね(笑)。ただ、ちょっと悩んだりすることがあっても「今までも何とかなってきたよ」と思うようにはしています。イヤな想像をしても絶対に口に出さないようにして、もし話すとしても「何とかなるから大丈夫」とポジティブ変換をしてから話すんです。

──落ち込み続けることもほとんどない?

休井 あまりないです。アイドルをやっていたときの実体験でもあるんですけど、泣いても落ち込んでも何も変わらないから(笑)。見ている方からしたら、裏で泣いていようが何をしてようが、関係ない。見える部分がすべて。だったら、笑っているに越したことはないなと考えるようになりました。

──なるほど。その笑顔がファンのみなさんに元気を与えているように、休井さんが元気をもらっているものを教えてください。

休井 やっぱりインスタでの反応とかですね。DMをすごくたくさんいただくんですけど、ありがたいことにアンチの人がほぼいないんですよ。
本当に勇気づけてくれるものばっかり届くので、そういうのを見ていると活動してよかったな、頑張ってよかったなと思います。あとは寝る前に映画を観る時間が幸せですね。日記も毎日つけるようにしています。

──日記は昔からつけているんですか?

休井 中学生くらいのときからずっと書いています。自分が何を考えて、何を思ったかとか、頭の中だけじゃ分からないことが多いんだなと書き始めてから気付いて。今はiPadで書いているので電子化されていますけど、昔は3年日記とかに書いていたので多分まだ実家にあります。……お母さんに読まれていたらどうしよう(笑)。

──読み返すこともあるんですか?

休井 ありますあります! 去年はまだ3年日記を使っていたので、『バチェラー』の前と後とでは全く違う生活をしているなと改めて驚いたりもして(笑)。人に見せるためのものではないので、思っていることを箇条書きにしているから文章になっていないところもあるんですけど、そういうのが逆にリアルでいいなと思います。

──寝る前の映画はいつから始めたんですか?

休井 いつくらいだろう? 一人暮らしをするようになって観ることが増えましたね。あとサブスクを使うようになったからというのもあります。観るのはいつもその日の気分なんですけど、サイコホラーとかサスペンス系が好きで、そういうものを観ることが多いです。
最近だと「警視庁殺人分析班」というシリーズ化されたドラマで、木村文乃さん主演の『石の繭』とか結構グロいんですけど面白かったですね。

──寝る前にですか(笑)。

休井 変な夢を見そうですよね(笑)。でも私、真っ暗なのが苦手なんです。だから寝るときには、映画をじゃなくてもテレビは絶対ついているんです。

(取材・文/東海林その子)
▽休井美郷(きゅうい・みさと)
1991年4月22日生まれ、大阪府出身。Amazon Prime Videoの人気番組『バチェラー・ジャパン』シーズン4で注目を集め、パン教室の先生として働く”あざとい系女子”として話題を呼んだ。『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日)などのテレビ番組にも出演しタレントとしても活躍している。
Twitter:@kyuui_misato
Instagram:kyuui_misato
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