(前後編の後編)
【写真7点】美しさに磨きがかかる真洋(mahiro)撮り下ろし写真
──この1年で成長を実感したことはなにかありますか。
真洋(mahiro) 歌やダンスは以前からずっとやってきたことなので、トークですかね。乃木坂46にいた頃から、私はライブのMCとかで、他のメンバーに「どうぞどうぞ」とトークを譲ってしまうところがあって。韓国でも英語が上手なメンバーとか韓国語が喋れるメンバーに先頭に立ってもらっていたんです。ソロになってから初めてこんなに自分で喋るようになったんですよ。
──乃木坂46にいた頃から、テレビなどからはお話が得意な印象を受けていましたが、そうではなかったんですか?
真洋(mahiro) 得意そうと言われることはあるんですが、当時はから回っていたんじゃないかなと思います。「なんかせな」「面白いこと言わな」と思っていました(苦笑)。アイドルに求められているトークがあまりわからなくて、何を話したらいいんだろうと思っていて。でも今は自分の話したいことを話すだけだから、その時よりは自由に話せるようになりました(笑)。
──MVについても伺いたいと思っているのですが、どんな内容になっているのでしょうか。
真洋(mahiro) 今回のMVでは、私の陰と陽の部分を表現しているんです。ちょっと無理していた自分を表現したりもしているんですが、曲のラストでは一気に明るい感じになっています。上京して10年になるんですけど、馴染みのある街で歩いているシーンも撮ってもらいました。それから、泣く演技にもトライしたんです。今までカメラの前で泣くような撮影はあまり経験がなかったんですが、カメラが回った瞬間にすぐ、歌詞に書いた時の自分に戻れて、めっちゃ涙が出てきました。すぐに泣けるとは思っていなかったので、スタッフさんも私自身もみんな驚きでした。前日から気持ちを切り替えて臨んだんですが、閉じていた心のフタをちょっと開けて感情を出して。そしたら撮影後、なかなか元に戻せなかったです。
──“陰と陽”の“陰”の部分がしまえなくなってしまうんですね。
真洋(mahiro) そうです。私と長く付き合いのある人はわかると思うんですが、実はめちゃめちゃ傷つきやすいんですよ。ファンの方からはいつもポジティブなろってぃー(真洋(mahiro)の愛称)の印象が強いかもしれないですけど、結構考え込んじゃうタイプです。
──長い付き合いというのは、乃木坂46時代の元メンバーとか。
真洋(mahiro) そうですね。メンバーとは今でもよく会います。地元が大阪だから、東京にいる友達がメンバーくらいしかいないんですよ(笑)。だから遊ぶとしたら元メンバー。最近だと、永島聖羅とか伊藤寧々とか、高山一実とか。
──会うとどういう話をするんですか?
真洋(mahiro) 昔の思い出話が多いですね。結婚したメンバーや子どもが生まれたメンバーもいるから「次は誰が結婚するやろ」と予想したり。結局「全然わからん」という結論にいつもなります(笑)。
──仕事についてアドバイスし合ったりすることもあるんですか?
真洋(mahiro) 1期生でずっと一緒で、姉妹のような関係なのが永島聖羅。なんでも話します。私が自分の気持ちを出すのが苦手だから相談して、「もっとこういう風に言っていいと思うよ」と言ってもらったり。
──今回の歌詞に共感する方も多いと思いますが、これまでの経験を経て、真洋(mahiro)さんからそんな方たちに伝えたいメッセージなどはありますか。
真洋(mahiro) 自分に自信がなくて、どんどんネガティブになっていくことがあると思うんですが、それこそ「You’re my special」で、あなたはあなたしかいない。たった1人で、特別な存在なんだよと伝えたいです。私も実際にそう言われて助けられたことがあったから、同じ状況の人たちを救えるかなと思ったんです。
──今後、作詞も積極的にしていかれるのですか?
真洋(mahiro) そうですね。準備しているものもあります。今後は曲作りにもちょっとずつトライできたらいいなと思っています。
──最後に、アーティストとしての将来、展望を聞かせてください。
真洋(mahiro) 女性からも男性からも、かわいいだけじゃなく「かっこいい」と言ってもらえるようなアーティストになりたいです。もっともっと曲を増やして、単独ライブもいつかできるようになりたい。今後はライブでダンスも披露できたらいいなと思っています。
【前編はこちら】元乃木坂46真洋(mahiro)初の作詞に込めた苦悩した過去と救い「あの時があったから強くなれた」