7月13日、アイドルグループOCHA NORMAが『恋のクラウチングスタート/お祭りデビューだぜ!』でメジャーデビューした。ハロー!プロジェクトから新たなユニットがデビューするのはBEYOOOOONDS以来、約3年ぶり。
今回はそんな注目のグループの結成からデビューまでの経緯を辿る。

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OCHA NORMAはリーダーの斉藤円香、サブリーダーの広本瑠璃・石栗奏美・米村姫良々・窪田七海・田代すみれ・中山夏月姫・西崎美空(※)・北原もも・筒井澪心の10名からなるグループ。

始まりは2019年7月、米村・石栗・窪田・斉藤・金光留々(同年に研修活動を終了)がハロプロ研修生ユニットに選ばれたことだった。デビューに向けて緊密に活動状況を確認するため、またスキルアップのために結成され、当時は状況によってメンバーを入れ替える可能性があるとも言われていた。そんな中でコンサートに帯同したり、オリジナル曲『ミステイク』を発表したりと切磋琢磨を続けるが、コロナ禍に入ってしまったこともあり、なかなか大きな動きが発表されることはなかった。

しかし2021年3月、4人を含めた新グループの結成が年内に行われることが発表。7月にはハロプロ研修生から中山・広本・西崎・北原が加入し、12月には「ハロー!プロジェクト 新メンバーオーディション2021」に合格した田代・筒井の加入とグループ名がOCHA NORMAに決まったことが発表された。

その後は先輩グループのライブでオープニングアクトを務めたり、アイドルイベントへの出演など、本格的にグループとしての活動が増え、今年1月に放送した『ラーメン大好き小泉さん 二代目!2022年新春SP』ではこぶしファクトリーが歌っていた主題歌を引き継ぎ、ドラマ『真夜中にハロー!』では『恋のクラウチングスタート』がオープニングテーマに抜擢。『真夜中のハロー!』は作中のオープニング映像で出演者の菊池桃子大原優乃がサビの振りを踊り、また毎話ハロー!プロジェクトメンバーが出演していたこともあって、ハロプロファンのあいだでは大きな話題となり、CD発売前ではあるが、すでに『恋のクラウチングスタート』はファンに愛される楽曲になっている。

もちろん楽曲だけではなく、個性豊かなメンバーにも注目が集まっている。リーダーの斉藤はハロプロだけでなくアニメやゲームなどの“ガチオタ”で、熱心な推し活の話をブログで繰り広げている。米村と石栗は2016年に研修生に加入し、ともにまだ18歳でありながら約8年の積み重ねがあり、10代らしいフレッシュさとこれまで培ってきた自分らしい見せ方やトーク力でグループを率いる。


15歳の北原は、研修生の頃から堂々としたパフォーマンスで注目されていたメンバー。昨年には高橋愛がプロデュースするコスメのモデルを務めるなど、その華やかさで目を引く存在になっている。14歳、最年少の筒井は加入からまだ約7カ月ほどだが、安定した歌唱力と表現力で今後OCHA NORMAを盛り上げるひとりになるだろうと注目が集まっている。まだまだユニークなキャラクターを持つメンバーは多く、それがグループにどう作用していくのか、そしてまだ見えていない魅力がどう花開いていくのかが楽しみだ。

研修生ユニット結成から振り返ると、約3年を経て今回のデビューまで辿り着いた彼女たち。メジャーデビューシングルに収録される『お祭りデビューだぜ!』の通り、新たなグループが誕生しデビューすることは本人たちにとってもファンにとっても一種のお祭りだ。また、ハロー!プロジェクトの先輩グループにとっても彼女たちの活躍は大きな刺激になるだろう。そうやってその祭りが一瞬の輝きにならないようにお互いに切磋琢磨し続ける、それがハロプロの面白さでもあるように思う。

そして「お茶の間を楽しませる、新世代のスタンダードになるような存在」というグループの由来のように、OCHA NORMAが今後どんなアイドルグループへ育っていくのか、それぞれがどのように個性を伸ばしていくのか見守っていきたい。

※西崎の崎の右は上が立が正式表記
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