今やすっかりアイドル界の夏の風物詩となった世界最大級のアイドルフェスイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL」が今年も8月4日(金)、5日(土)、6日(日)の3日間、お台場・青海周辺エリアにて開催されます。過去3年間はコロナ禍の影響で制限がある中での開催となりましたが、今年はほぼコロナ禍前の状態、さらに進化した形での再開となります。
そのTIFの今年注目の企画や注目の出演アイドルなどを紹介します。

★2010年にスタート 回を重ねるごとに規模を拡大し今や世界最大規模にTOKYO IDOL FESTIVALは2010年にスタート。実質フジテレビ主導で運営されています。当初はフジテレビがプロデュースしていたアイドルグループ「アイドリング‼︎!」をホスト役にしたアイドルのフェスイベントの性格が強かったのですが、回を重ねるごとに規模を拡大。AKB48グループや坂道グループ、ハロー!プロジェクトなどトップアイドルたちも出演するようになり、昨年は230組のアイドルが参加。今や世界最大級のアイドルフェスと言われています。

2020年からは世の中がコロナ禍に見舞われ、ライブイベントの開催自体が難しくなる中、TIFも開催を危ぶむ声がありましたが、初のフルオンライン開催で実施。翌年からはリアルのライブも一部復活し、リアル & オンラインのハイブリッド開催。そして今年から本格的に、コロナ禍前と同様、というかむしろ進化した形での開催となりました。

★ “開放感”をキーワードに野外ステージが増加 「TIFプレミア企画」など注目企画もそんな今年のTIFの特長としては、社会的にコロナ禍での規制が解除されつつある中、昨年まで禁止されていたファンによる声出し応援やジャンプも解禁されます。そして“開放感”をキーワードに野外ステージを増やしています。

その代表格として、フジテレビの夏の大型イベント「お台場冒険王2023 SUMMER SPLASH!」と6年ぶりにコラボレーション、その屋外の大型ステージがTIF開催期間中はメインステージ「HOT STAGE」となり特に高い人気のアイドルがライブを行います。
そのほか例年好評の野外ステージ「SMILE GARDEN」やフジテレビ湾岸スタジオ屋上の「SKY STAGE」など野外会場が用意されています。

そして今年から新プロジェクト「TIFプレミア企画」がスタート。各アイドルが、“TIFでしか見られない”、“TIFだから見られる”特別な企画を届けます。ライブステージにて新衣装初お披露目や新曲初お披露目などを行ったり、コラボグッズの販売などを実施予定。たとえば10周年を迎えた、ハロー!プロジェクトのグループ・Juice=Juiceは「10周年特別ステージ」を開催。“お祭り系アイドル”として人気のFES☆TIVEは新曲を初披露するとのことです。その他現時点で決定している各出演グループの「TIFプレミア企画」の内容は下記を参照。
https://official.idolfes.com/s/tif2023/page/premium_plan

また昨年初開催した「TIFアイドル総選挙」を今年も開催することが決定。エントリーしたアイドルがステージから、会場やオンライン視聴の有権者(=観客)に歌とダンスでアピールし、投票を呼びかけ、その投票結果で決まった上位3組が、8月6日(日)の「HOT STAGE」グランドフィナーレに登場し、その場で本選挙を開催。優勝グループには、“フジテレビ地上波での冠特番”権などが贈られます。

★日向坂46や乃木坂公式ライバル“僕青”だけじゃない 今年注目のアイドルここからは今年のTIFに出演のアイドルグループから注目株を紹介します。

まず“乃木坂46公式ライバル”として注目されている新グループ「僕が見たかった青空」が、8月30日のデビューを前にTIFのグランドフィナーレのステージに登場します。
一方、絶好調の“坂道グループ”からは今年は日向坂46が出場します。

そんな中あえて注目したいのはAKB48。現在のAKB48は、“黄金期”といわれた時代と比べてもダンスや歌のスキルが格段にアップ。一昨年“どえらいダンス”と評判になった『根も葉もRumor』をはじめダンスの難易度が高い楽曲も見事なパフォーマンスで魅せます。また中心メンバーの小栗有以さんらルックスも過去最高レベルと言われています。「
そういえばAKB48のパフォーマンスって最近観てないな」という人もこの機会に観てみてはどうでしょう。

Juice=Juiceの「10周年特別ステージ」が話題になっていますが、同じくハロー!プロジェクトでは、昨年メンバーのコロナ感染で出場辞退したBEYOOOOONDSのステージにも注目。今年のTIFにかけるメンバーの意気込みは特に強いと思われます。BEYOOOOONDS本体はもちろん、グループ内ユニット CHICA#TETSU、雨ノ森 川海、SeasoningSの3組にもそれぞれステージを用意、それぞれ独自性が光るパフォーマンスにも見どころです。

4人組ガールズグループ・@onefiveは、TIFの2010年第1回大会に出場、その後も2019年まで出場していた「さくら学院」の出身者の4人組です。その中の2019年卒業組の4人がTIFに帰ってきます。さくら学院時代のイメージとは異なる、大人っぽさも湛えた本格的なダンス & ボーカルに注目です。


九州発のアイドルグループ・LinQは、9月でグループを卒業することが決まっている中心メンバー・金子みゆさんがTIFでは最後の出演に。SNSで高い人気を誇り、今後インフルエンサーとしてさらに人気が高まりそうな彼女の、アイドルとしての姿を目に焼き付けておきたいものです。また金子さんのほか、特に中高生の若手メンバーたちの成長が著しく、そちらも見どころです。

SUPER☆GiRLSは現リーダー阿部夢梨さんが今年いっぱいでグループからの卒業を発表。やはり今夏がTIF最後の出演となります。“スパガの夏”と言われるくらい、毎年ライブでメンバー、ファンと一体で盛り上がれる、弾ける夏曲をリリースしているスパガですが、今年夏のニューシングル『リボン』は例年と比べ、元気ながらも爽やかさ、涼やかさを感じる楽曲で、ちょっと古き良き夏のアイドルソングも思わせるテイスト。元気いっぱいなノリが苦手で音楽をじっくり楽しみたい系のファンにも刺さりそうな楽曲で、例年と一味違ったスパガの一面も見られそうです。

TIFに代表される大規模フェスは多くのアイドルが一堂に会し、普段ならワンマンライブに通うほどのファンではないというアイドルのステージも観られるチャンスはいっぱい。実際にライブを観て、“もともと持っていたイメージとはいい意味で違った”“勢いだけと思ってたらこんなにいい楽曲を歌っているグループだったのか!”というような発見もあります。「以前からなんとなく気になっていた」アイドルグループのライブを観られたり、新たな魅力を発見できるのも、大型アイドルフェスの魅力ですね。

文/田中裕幸
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