NMB48の中でも女性人気が高いメンバーが集って結成されたユニットQueentet。メンバーは吉田朱里太田夢莉渋谷凪咲村瀬紗英の4人。
4月11日には大阪での単独ライブを成功させ、6月2日には東京でのライブも控えている。5月30日発売の『月刊エンタメ』の表紙にも登場予定の彼女たちを5週に渡って特集。それぞれの“らしさ”が出た私服写真とともにソロインタビューをお届けする。1回目はYouTubeに上げた「女子力動画」で女性人気をつかみ、今ではコスメブランドとアパレルブランドのプロデュースにも挑戦する吉田朱里のインタビューから。

──まず、Queentetは4月11日にZepp Namba(OSAKA)でのライブを成功させましたが、振り返ってみていかがですか?

吉田 QueentetはNMB48劇場での女子限定公演からスタートしたこともあって今回もお客さんの半数以上が女性ファンの方だったんですけど、その中でも男性ファンの方々がライブが盛り上がるように女の子を引っ張ってくれていて、すごくうれしかったですね。正直なことを言うと私、以前は後ろめたい気持ちがあったんですよ。

──「後ろめたい気持ち」というのは?

吉田 女性アイドルって、男性ファンの応援があってこその世界じゃないですか。なのにQueentetは女子に向けての活動ばかりしていたので……。ただ、それでも「僕らのことは気にしないでいいよ。アカリン(吉田)がやりたいようにやって、新しい道を切り開いてね」と言って応援してくださる男性ファンの方がすごく多くて、とても感謝しています。本当にファンの皆さん優しいんですよ! 他のメンバーのファンの方が私の握手会に来て「Queentetを作ってくれてありがとう!」って言ってくれたり。いや別に私が作ったわけじゃないんですけど(笑)。


──でも吉田さんはQueentetで「キャプテン」と呼ばれていますよね。

吉田 自然とそう呼ばれるようになりましたね。そもそも女子力ユニットをやりたいと言い出したのは私だったので。

──だからこそ、吉田さんのQueentetに懸ける思いは人一倍だと思うのですが。

吉田 AKB48グループには今まで派生ユニットがたくさんあったと思うんですけど、長く続くユニットとなると結構少ないと思うんですよ。でも私は、Queentetは一時的なものじゃなくて長く続くユニットにしたいと最初から思っていました。そのためには誰かの力に頼っているだけではダメだと思ったので、自分のYouTubeでQueentetを紹介したり、劇場公演やライブをやらせていただくときは自分たちで見せ方を考えたり、自発的に考えて動くようにしています。

──Zepp Namba(OSAKA)でのライブは雑誌をテーマにした構成になっていましたが、あれもメンバーのアイデアですか?

吉田 そうですね。雑誌の世界観とライブを同時に楽しんでいただくというのは今までのNMB48にはなかったスタイルだと思うし、NMB48のライブとは違うことがしたかったんです。同じ曲をパフォーマンスするにしても、見せ方は変えるようにしていて、あと衣装がそれぞれのキャラクターに合った私服風衣装だったところも楽しんでいただけたポイントじゃないかなと思っています。

──NMB48としてステージに立つときとQueentetとしてステージに立つときでは、心境も違いますか?

吉田 NMB48のときは「パフォーマンスしてやるぜ!」みたいな“チームN魂”が蘇るし、1期生だから後輩を引っ張っていかなきゃいけないという気合は入りますね。一方Queentetの場合は4人それぞれの個性が分かれているので、みんなの良さが知れ渡ったらいいなぁという気持ちでステージに立っています。


──ちなみに、NMB48は昨年11月から小嶋花梨さんが2代目キャプテンに就任し、今年3月からは新チーム体制に移行。生まれ変わったNMB48を吉田さんはどう見ていますか?

吉田 若いメンバーが同期の間で競い合っている姿を見ると、昔の自分を思い出しますね。5期生とかを見ているとすごくキラキラ輝いているなぁと思うし、それに対して先輩たちも負けじと“NMB48魂”を燃やしてグループを引っ張っている感があって、すごくいい雰囲気だなと思います。これからもっと面白くなっていくんだろうな、って! ただその反面、若い子は悩む時期も来ると思うので、そういうときにちゃんと話を聞いてあげられる先輩でいたいなと思いますね。

──そして、Queentetは6月2日に東京・豊洲PITでのライブが決定しました。意気込みを聞かせてください。

吉田 Queentet、やっと関東進出です! これまで握手会で「関東にも来て!」と数え切れないほど言われて、ファンの皆さんの熱い気持ちはずっと受け取っていたので、それが実現できるのはうれしいですね。豊洲PITという大きなライブハウスで、しかも日曜日に開催できるので、ぜひこの機会にたくさんの方に観に来ていただきたいです。NMB48のファンの方はもちろん、メンバー個人のファンの方やアイドルをあまり応援したことのない方にも来ていただいて、皆さんの心に響くライブをお見せしたいと思っています。私はQueentetメンバーそれぞれのことを尊敬しているし大好きだし、これからもずっと一緒にいたいと思っているので、これからもっともっと登り詰めていきたいです!

──さて、吉田さんは今年に入りアパレルブランド「Amiuu wink」とコスメブランド「B IDOL」のプロデュースも手掛けられています。「Amiuu wink」は4月22日の発売開始当日から大盛況だったそうですね?

吉田 お昼12時から公式サイトで発売を開始したんですけど、14時の時点でもう完売商品が出ていて、すごくうれしかったです! 私は益若つばささんや小嶋陽菜さんのような(ブランドを)プロデュースする方ってすごいと思っていたし、いつかは私もやってみたくて、NMB48卒業後にできたらいいなぁと思っていたんですよ。それがこんなに早く実現するなんて! 本当にありがたいです。


──アパレルプロデュースに挑戦してみて、率直な感想は?

吉田 私は服が大好きで、可愛いと思った服はいっぱい買ってきました。ただ、「この形、このデザインが私のこだわり!」みたいなことは考えたことがなかったんですよ。だから最初はすっごく大変でした! それに、人によってスタイルは全然違うから「私は好き」という感覚だけじゃダメだと思ったし。さらに、今まで女子向けの活動ばかりやってきたのでアパレルは男性ファンの方にも着ていただきたいと思ってメンズの服も作ったんですけど、そちらも苦労しましたね。

──その苦労を乗り越えて商品が出来上がったときの感動はひとしおだったのでは?

吉田 そうですね。自分が頑張ってこだわって作ったものに対して、喜んでくれる方の声を直接聞いたりSNSで目にしたりすると、「私、すごいことやってんねんな……!」って改めて感じます。今はもう秋冬ものを考えていて、今後まだまだ新しい商品が出てくるので、これからも楽しみにしていただきたいなと思います!

──コスメブランド「B IDOL」のリップも5月1日から店頭に並びますね。

吉田 このリップ、めちゃくちゃ自信があります! 私、今まで8~9年くらいコスメを集め続けて、コスメに費やしたお金もすごいんですよ(笑)。世間で「良い」と言われているリップは全部使ってきたし、いっぱい試して良いものも悪いものも知っているからこそ、その経験を生かして今回私の理想を全部詰め込みました。だから本当に自信があります! 自分で使ってみて、ダメだと思うところがまったくないんですよ。今年下半期のベストコスメ1位を狙いに行きます!

──それにしても、NMB48とQueentetの活動があり、アパレルやコスメのプロデュースを行い、YouTubeも継続中。先日も吉田さんのTwitterには深夜に動画編集をしていると投稿がありました。
まさに今、多忙を極めていると思うのですが?

吉田 アイドルとYouTubeだけでも手一杯だったのに、こんなにいろんなことに手を出し始めたら「そりゃ追いつかないよなぁ」と自覚はしています(苦笑)。でも、どれも手放したくないんですよ。特にアイドルとYouTubeは私の土台だから絶対に手を抜きたくない。もちろん体調を考えてYouTubeの投稿数を減らすこともありますけど、可能な範囲ですべてに全力で取り組んでいます。実際、全部楽しいので!

──先ほど「私、すごいことやってんねんな」という発言がありましたが、今の吉田さんのマルチな活躍においても同じことが言えると思います。

吉田 私はモデルさんになりたくて芸能界を目指したので、最初は雑誌に1ページ載れるだけですごくうれしかったんですよ。それが今では専属モデルをさせていただいたり、ランウェイを歩かせていただいたり、商品までプロデュースさせてもらって……。こんな猛スピードでここまで来られるなんで思ってもいませんでした。駆け抜けましたねぇ~。次、何しましょうか?(笑)

──今後やってみたいと思い描いているものはありますか?

吉田 いつか「女子力フェス」みたいなイベントを主催してみたいですね。女の子みんなに女の子として生きることを楽しんでもらいたいし、私は「女子を楽しんでます!」っていう象徴的存在になりたいです!
▽吉田朱里(よしだ・あかり)
1996年8月16日生まれ、大阪府出身。NMB48チームN所属。
ニックネームは「アカリン」。『Ray』専属モデル。2016年からYouTubeに個人の公式チャンネルを開設し、得意の美容ネタを生かした「女子力動画」を投稿し女性ファンの心をつかむ。今年に入ってからはアパレルブランド「Amiuu wink」とコスメブランド「B IDOL」のプロデュースも手掛けている。
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