10月2日より放送が始まったNHK連続テレビ小説『ブギウギ』。X(旧Twitter)では日本トレンド1位と世界トレンド2位を獲得するなど、好調な発進をみせた。


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今回の主役は戦後の大スターで「ブギの女王」と呼ばれた笠置シヅ子さんがモデル。大阪の下町にある小さな銭湯の看板娘・花田鈴子が戦争の苦難を乗り越え、スターへと駆け上がる物語だ。

主演は趣里。父親・花田梅吉役の柳葉敏郎、母親・花田ツヤ役の水川あさみをはじめ、大阪編では蒼井優や翼和希、ジャルジャルの二人も出演。物語が東京に移ってからは草彅剛や菊池凛子も出てくるというのだから楽しみでならない。

『ブギウギ』がXでトレンド1位を獲得しバズった要因ははいくつか考えられる。まずひとつはドラマ開始早々に描かれたステージシーンの華やかさが視聴者を惹きつけたからではないだろうか。

冒頭、戦後間もない東京の様子がモノクロ映像で流れ、その後、高瀬耕三アナウンサーの「人々を楽しませ、励まし、生きていく活力を与えた一人の女性がいました」とナレーションが入る。

このドキュメンタリータッチの映像から劇場にシーンが一気に切り替わり、趣里が「ほな、アイ子、お母ちゃん、お客さんとズキズキ、ワクワクしてくるわ」と言って、ステージに飛び出し華麗なパフォーマンスを披露する。

重厚な雰囲気から、楽しく明るい様子に一気に切り替わり、ズキズキ、ワクワクした視聴者も多かっただろう。実際、バックダンサーを従えて踊る趣里にSNSでは、「趣里ちゃん最高」「明るく楽しい」「朝から豪華だな」と称賛の声が集まった。

このシーンのフルバージョン「『東京ブギウギ』 第1回放送 フルバージョン オンステージ」はNHKの公式Youtubeで現在も視聴可能だ。


また、1回目から早くも朝ドラ初出演となる草彅剛が登場したのも大きいだろう。冒頭のステージシーンでちらっと出演しており、「草彅くんが第1回のこんな早い段階で登場とは」「開始1分で草彅くん出た!」「草彅剛の演技好きやから観れるの嬉しい」とSNSでも話題を呼んだ。

草彅は昭和の作曲家、服部良一さんがモデルの羽鳥善一を演じる。本人は「皆さんに楽しんでいただける作品になるよう、僕自身も昭和の時代を駆け抜けます!」とコメントしており、楽しく明るい作品に意欲を見せている。

また、10月4日に放送された第3回ではヒロイン鈴子の弟・六郎を演じる又野暁仁くんにも注目が集まった。又野くんは2013年生まれの10歳。これまで『スカーレット』(2019年後期)、『おちょやん』(2020年後期)、『カムカムエヴリバディ』(2021年後期)、『舞いあがれ!』(2022年後期)とNHK大阪制作の朝ドラに5作連続で出演。

今回の『ブギウギ』では拾ってきた亀をペットにしているユニークなキャラクターを演じており、小学校卒業後の進路に悩む鈴子の前で「わい、カメ博士になる!」と宣言する一幕もあった。

この又野くんの出演にSNSでは「又野くんは毎回ええ仕事してはるなあ」「大阪制作5作連続出演の大ベテランは風格が違うな。可愛すぎてのたうち回るわ」と喜びの声が上がった。

また、伏線として注目されているのが、中越典子演じる西野キヌが登場したシーンだ。

第2回では、鈴子が赤ん坊の時代の12年前のシーンが描かれたが、赤ちゃんを抱きながら歌う母・ツヤの隣にはもう一人の眠る赤ん坊、背後にはキヌが映し出されており、「どういう事なんだろう?」と、今後回収されるであろう伏線にSNSも大いに湧いた。


今週の放送から鈴子はいよいよ梅丸少女歌劇団(USK)に入団。歌やダンスの本格的なレッスンも開始し、蒼井優も登場。「歌劇団のレッスン!展開が早くて楽しい」「いよいよ蒼井優さん登場、楽しみが増えます」と期待の声もいっそう高まっている。

鈴子が新たな人との出会いを経てどのような成長を見せてくれるのだろうか。視聴者も東京ブギウギの歌詞にあるように「ズキズキ、ワクワク」しながらドラマを追いかけることになりそうだ。

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