【写真】肩書きについて話すEXIT兼近大樹、ほか番組カット【2点】
番組MCを務めるお笑いコンビ・EXITの兼近大樹は「自分のことを届けたい場所によって、肩書きが必要かどうか分かれると思う」とした上で、「大勢の人に覚えてもらう時は、『ピンク髪のチャラい芸人』など肩書きでラベリングしてもらった方が良いが、少人数へは『家でゲームしかしないヤツ』と“肩書きとは言えないようなもの”が自分のことを知ってもらえるように感じる」とコメント。
また、自身の“お笑い芸人”という肩書きについて、「僕は元々お笑い芸人になりたかったわけではなく、『本を書きたい』と思って吉本興業の養成所に入った。そこで『ここは本を書くための場所ではない』と教わって、仕方なくお笑い芸人になったけど、漫才やコントをやっていくうちにお笑いにハマっていった。つまり、“お笑い芸人”という肩書きが今の僕を作っていった」と話した。
さらに兼近は「『自分には肩書きがない』と思っていても、潜在的に他人を『この人はこんな人』と意識していると思うので、他人から見たら何かしらの肩書きを持っていると考える。例えば、僕が芸人を辞めて“芸人”という肩書きがなくなったとしても、『元芸人』『芸人を辞めた人』と、それが肩書きになるのでは?」と持論を展開した。
また、番組では、「少子高齢化や円安で日本は衰退する」「他国と比べて日本はもうダメ」など、自国を卑下するような「日本ダメ・サゲ論」にフォーカス。なぜこのような論調がメディアやSNSで広がりつつあるのかを考えた。
兼近は「日本の“自虐文化”のせいじゃないですか?」と切り出した上で、「自分や他人を下げた話題の方が、話を聞いてもらえやすいし、ウケる。その証拠に悪口は盛り上がるし、何かを批判しているコンテンツに食いつく傾向があるように感じる。一方で、その反対となる自分や他人を褒める話題は面白くないと思われがち」とコメント。また、「いろんな場所で漫才をするが、どの年齢層のお客さんでも『僕はこんなにダメな人なんです』というネタがドカンとウケる。
さらに、兼近は“日本サゲ”の背景として、「自分のことを上手く褒めてあげられないから、相手のことも褒められないのでは?」と推測した。
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