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今年の『芸能人格付けチェック!』は1月7日に放送され、そこでGACKTは個人連勝記録を76にまで伸ばしている。ワインの問題で1本100万円以上の値が付く「シャトー・ル・パン1995」を的中させた上、海鮮チャーハンの問題では“米2粒”の味見から「圧倒的に米はAの方が質感が高くて」と分析し、見事ミシュラン1つ星シェフの料理を見抜いていた。
美食家として知られるGACKTの本領発揮とも言うべき大活躍だったが、これは単純に舌が肥えているというだけの話でもないようだ。人気料理研究家のリュウジ氏は、自身のXにて海鮮チャーハンのくだりについて言及し、GACKTの回答を「美味しさではなく『米の質』に照準を当てたので流石としか言いようがない、本質がわかりすぎてる」と絶賛していた。
またGACKT自身もXにて、「格付けは『美味しい』じゃなく『高い』を当てる番組。『美味しい』という感覚は人それぞれで、基準はかなり曖昧。必要なのは『高いものにはなにが使われているのか』という予測からの考察」と、正答を導き出すための方法を語っていた。料理を口にした際の着眼点や、出題に対する“メタ推理”などがあってこその連勝記録なのだろう。
他方でワインの目利きに関しては、どうしても知識の裏付けが必要となってくるが、そこでGACKTならではの“こだわりの強さ”が関係してくる。GACKTは自宅にワインセラーがあることで有名だが、一時期は勉強のために1,200本ほどのストックを備えており、「なぜこのワインはこんなにおいしいのか」などと考察しながら知識を蓄積していったという。
ワインに詳しくなった経緯はさまざまな場所で語られているが、大体30代の頃に知識を習得したといい、自身が興味を持ったことと当時の交際相手がワインの勉強に意欲的だったことが重なり、1日1~2本開けて勉強する日々を送っていたそうだ。
また、GACKTといえば長年マレーシアの豪邸に住んでいるが、その背景にも食へのこだわりがあった。
さらに自分が納得していないものを口にしないスタンスであることを指摘されると、「自分の人生であと何回食事できるのかなと考えると、中途半端に物を入れるのがいやで、しっかり選びたいんですよね」という考え方を語っていた。
『芸能人格付けチェック!』への向き合い方を見ても、GACKTは興味があることに関しては研究を徹底し、こだわり抜くタイプだと言える。それはプライベートでの食生活にも反映されており、たとえば20年以上にわたって1日1食の制限を続けているという。これ自体はタモリや福山雅治といった芸能人たちも公言しているルーティンだが、さらに驚きなのは、“米断ち”という制約を追加で課していることだ。
米断ちはソロデビューした1999年の頃から続いている習慣で、昨年11月に出演した『人生最高レストラン』(TBS系)では、「(サポート)メンバーの生活を全部自分が背負わなければいけなかった」としつつ、自分を追い込むために「とにかく大切な物を置いていこうと決めた」「3食食べていたのを1日1食にしようと決めて、米は死ぬまでやめようと決めた」と理由を語っていた。
すでに社会的に成功を収めており、もはや願掛けの必要はないように見えるものの、いまだ「自分が思う成功に辿り着いていない」という理由から続けているらしく、驚異的なまでにストイックな性格の一端が窺える。
クセの強い言動で自信家と見られることが多いGACKTだが、その態度を支えているのは、他人には真似できないような努力の積み重ねなのだろう。1月6日に更新したXでは、「格付けは嫌いだ」と告白しつつ、「この番組のおかげで随分本気でアホほど勉強した。自分が成長するきっかけをもらったことには間違いない」とその精神性を証明するような言葉を綴っていた。
“一流芸能人”としての記録をどこまで伸ばしてくれるのか、今後も目を離せない。
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