【写真】タレント営業兼タレント、池田桃子の撮りおろしカット【10点】
本業はつばさレコーズでのタレントチームとアーティスト営業。テレビ局や出版社に売り込みをかけるのが主な業務内容の池田は、取材に対しても「わざわざ私だけのためにメイクさんまで用意していただいちゃって……。どんだけのVIP待遇だって話ですよ」と苦笑い。
表に出る最初のきっかけは、自社タレントの売り込みだった。当時マネージャーとして担当していたモデルが『爆笑!ターンテーブル』(TBS系)に出演するにあたって、「なにか引っかかるようなネタはないか?」という話になったという。
「いろいろ話し合った結果、『マネージャーが出しゃばりすぎて困っている』という切り口が面白いんじゃないかということになったんです。それが年末に2時間枠でオンエアされたんですけど、たまたま『週刊プレイボーイ』(集英社)の方が観てくれたらしくて。『この調子でグラビアやるのはいかがですか?』と会社に連絡をくれたんですよね」
そういった企画ありきのテレビ出演はまだしも、グラビア撮影は出方が大きく異なることもあり躊躇しそうなものだが、そこも番組出演によって担当していたモデルの仕事が急増した、という事実が決定打となったという。勤務先のつばさレコーズ社員たちも「どんどんやっちゃいなよ!」と後押しする形だった。
「大人たちの悪巧みにまんまと乗っかった格好ですよね(笑)。
こうした流れの中で、とうとう写真集を出すことが決まったという。発売を目前に控えた池田は「不安はもちろんありますけど、プロの方たちが素晴らしい作品に仕上げてくれましたので。出来栄えには自信を持っています」と若干はにかみながらも、しっかり前を向いた。
「不思議な感覚なのは、『どうやってプロモーションをかければいいんだろう?』とか売り手として迷う自分もいるわけですよ。だから私の写真集なのに、どこかで自分のことじゃないような気持ちもありまして。今回、最初に出版社の方と露出度を話し合ったんですけど、そこでも普段との違いを感じました。
というのも、タレントの写真集だったら事務所側として『年齢的に下着はNGでお願いします』とか意見を出すこともあるんです。だけど、自分のこととなると『逆にどれくらいだったら売れそうですかね?』ってオドオド尋ねる始末で……。当人になるとこんなに何もわからないんだなって呆れました(苦笑)」
しかし、これは戸惑うのも無理ない話かもしれない。なにしろ池田にとって初めての写真集であるのみならず、出版社サイドも31歳の裏方スタッフを撮影した前例なんてないのだ。
「覚悟は最初から決まっていました。出し惜しみするつもりは一切なかったです。ただし普段は私も営業で回っているわけですから、あまり下品になりすぎないように心掛けましたね。“ただ脱いでいるだけの人”みたいに映っちゃうと会社員としての説得力がなくなりますし、リアルな本業にも差し支えますから(笑)。そのへんのバランスはスタッフさんと相談しながら決めていった感じです」
(取材・文/小野田衛)
【後編こちら】営業職なのにグラビア、演歌歌手…マルチに活躍する池田桃子のこれまで「5股した時期もあります」
▼information
5月19日(日)13時より、HMV&BOOKS SHIBUYA にて写真集発売記念イベントが開催される。