25人中9人という約3分の1が関西出身メンバーで構成されている櫻坂46。グループとしてはダンススキルの高さで評価されることが多いが、メンバー個々を見渡せば才能が多岐にわたっていることが分かる。
中でも、関西出身メンバーはその最たる存在だ。今回は関西出身の二期生に焦点を当ててその魅力を紹介する。

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現在、櫻坂46の関西出身メンバーは25人中9人と、グループの約3分の1を占める。小池美波・井上梨名・増本綺良(兵庫)、山崎天・田村保乃・藤吉夏鈴(大阪)、武元唯衣(滋賀)、幸阪茉里乃(三重)、山下瞳月(京都)と2府3県から輩出。グループのセンター経験者も多く、豊かな個性と仲の良さで常に話題には事欠かない。※山崎天の「崎」の正式表記はたつさき

中でも7人の二期生はまさしく櫻坂46の屋台骨と言える。山崎・藤吉・田村と3人の表題曲センター経験者を出しているだけでなく、それぞれの個性がくっきりと分かれている。

山崎天は12歳で加入し、三期生の加入まで最年少メンバーだったが、168センチの長身と小顔、どんな服も似合う長い手足を持ち、グループを飛び出してファッションイベントでランウェイを歩くこともしばしばだ。

さらに、櫻坂46の“CMクイーン”と呼んでも過言ではないほどの出演回数を誇る。制服を着て等身大の高校生に扮した23年春のUSJ「ユニ春」CM、オダギリジョーと父娘役で共演した相鉄の新横浜線開業記念CM(同2023年)、それに昨年からの「ベンザブロック」CMなど、ジャンルも多彩だ。ライブでは10代と思えないほどの気迫のこもったパフォーマンスを見せながら、世代を越えて愛される人懐っこさ持ち合わせているメンバーだ。

その山崎と“てんかりん”の愛称でコンビとして愛されるのが藤吉夏鈴だ。


寡黙でクールな印象を受けるビジュアルはもちろん、センターを務めた6thシングル『Star Over!!』での陶酔的なパフォーマンスは観るものを惹きつけてやまない。

近年ではドラマ『アオハライド』『作りたい女と食べたい女』、そして主演映画『新米記者トロっ子 私がやらねば誰がやる!』など俳優としても存在感を見せている。正統派なキャラクターを演じる機会はまだ少ないものの、いくつもの感情を感じ取りたくなる役の作り込みを見せ、今後のさらなる飛躍を期待させる。

また、「廃墟巡り」「猫カフェ」「メイドカフェ」などの趣味がYouTubeの「櫻坂チャンネル」で明かされており、クールなビジュアルとのギャップもBuddies(櫻坂46のファンネーム)から愛される要因の1つだろう。

大阪出身の3人目・田村保乃は、モデル歴も長く櫻坂46におけるファッションアイコン的存在だ。TBS系『ラヴィット!!』でシーズンレギュラーを務めた際には、キュートな笑顔から繰り出すまろやかな関西弁のコンボで朝の時間の癒しの存在となった。

「櫻坂チャンネル」の動画では藤吉にお弁当を作ってあげたり、山崎が高校を卒業した際にサプライズ卒業パーティーを企画したりとメンバーの“お姉さん”のポジションとして愛されている。

井上梨名、武元唯衣は“いのちゅけ”コンビとしてバラエティ番組での活躍が目立つ。もはやベテランのお笑いコンビのような安心感と言ってもいいだろう。

井上は大人っぽいビジュアルとは裏腹に、「滑舌が悪い」「味オンチ」といったキャラが定着。特に後者は『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京)で「味覚オンチクイーン」の称号を得、定番企画になったほどの人気を誇る。

だが“相棒”の武元も味覚企画で味利きに次々と失敗。
自信満々にフリップに書いた誤答「カニカマ」がいじられ、今では武元を象徴するワードにもなっている。

もちろん2人の存在は楽曲やライブでも欠かせない。井上は安定した低音で少人数ユニットにも数多く選ばれ、武元は激しい楽曲でのキレのあるダンスが印象深い。特に武元がセンターを務めたBACKS曲『油を注せ!』のパフォーマンスは、多くのファンの記憶に残っていることだろう。

“大不思議”と称される増本綺良は、メンバーだけでなく共演のタレントにも愛される存在だ。今年2月5日に出演した『ラヴィット!』では、「ビリビリ椅子」で電流を食らった際に「角度が違いました」と電流の衝撃を角度で説明しようとしてスタジオを笑いで包んだ。

そして7人目の二期生・幸阪茉里乃は、色白でおっとりした佇まいだが「茉里乃様」という毒舌キャラの顔も持つ。メンバーに「温泉娘」「パリコレ女」「バレーボール女」と辛辣なあだ名をつけたかと思えば、井上梨名のことが好きすぎて泣いてしまうという“愛の重い”一面もあり、一筋縄ではいかない魅力を持つ。

この7人に、3月に卒業していく最後の一期生・小池美波、加入2年で2度の表題曲センターを務めた三期生・山下瞳月という多彩としか言いようがない関西出身メンバー。

今年開催予定の全国ツアーでは、7月に東京ドーム、8月に京セラドーム大阪と二大ドームでのライブが控えている。とりわけ初となる京セラドーム大阪でのライブでは、上記のメンバーの活躍に期待したい。

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