【別カット5点】『しあわせは食べて寝て待て』主演の桜井ユキ、撮りおろしカット
──ドラマ『しあわせは食べて寝て待て』は“薬膳”が大きなテーマになっています。これまで桜井さんにとって薬膳って身近な存在でしたか? 最近は、お店でも鍋などの薬膳料理は見かけるようになりましたが。
桜井 私、もともと身体にいい食材がたくさん食べられる薬膳の鍋は好きで、よく行ってました。ただ、イメージとして“外食に行かないと食べられないもの”だと思い込んでいたんですよね。
でも私が演じるさとこって、日常にある食材で薬膳はできるんだということを鈴さんや司さんに教えてもらうんです。私自身も原作や脚本を読みながらスーパーにある食材で実践できるということを知り、「あ、家でもできるんだ!」と感銘を受けました。薬膳って必ずしも手に入りづらい食材で作る特殊な料理ではないんだなって。
──実際に生活の中で取り入れたものってありますか?
桜井 私が作ってみたのは、レンコンをすりおろして作ったスープです。「風邪のときにいい」って言われておすそ分けされるスープがあるんですけど、「これ絶対に美味しいじゃん」と思って、家で作ってみました。
──普段はお忙しいと思うのですが、お家での自炊ってどうされていますか?
桜井 撮影中はどうしても難しくなるので、朝にリンゴを剥いて撮影現場に持っていくくらいですかね。
──とはいえ、今回のドラマでお家での食生活にも変化があったのでは?
桜井 「薬膳ってこんなに簡単に生活に取り入れられるんだ」という点は、目からウロコが落ちました。たとえば作り置きできるものだったら、撮影で忙しいときでも取り入れられるなって思いました。原作漫画では、本編の後ろに役立つ料理情報が結構載っているんです。それが面白くて、「あ、これメモメモ!」って感じで参考にさせていただきました(笑)。
──桜井さん自身の得意料理はありますか?
桜井 ハンバーグと筑前煮です。筑前煮は私の地元・福岡で「がめ煮」って言うんですけど、わりと得意です。ハンバーグは、さらに自信があります。
──最後にドラマの見所と、どんな人に見てほしいかというアピールをお願いします。
桜井 働いている方や、学校に通っている子どもたちにもぜひ見てもらいたいと思っています。
このドラマは単に薬膳とか料理の話だけではなく、「頑張らなくてもいい。休みたいときは休んでいいんだよ」というメッセージも込めながら演じさせていただいています。みなさんにとっての“憩いの場”みたいな作品になればいいなと思っていますね。『しあわせは食べて寝て待て』を通じて、優しい時間を過ごしてもらえたらうれしいです。
さくらい・ゆき◎1987年2月10日生まれ 福岡県出身。24歳のデビュー以来、演技派女優として注目を集め、話題のドラマや映画に多数に出演。2019年に放送されたNHK主演ドラマ『だから私は推しました』では、第46回「放送文化基金賞」演技賞を受賞。2021年~2022年に放送されたNTV系ドラマ『真犯人フラグ』では怪演が話題に。昨年はNHK連続テレビ小説『虎に翼』、TBS系ドラマ『ライオンの隠れ家』などに出演。
【前編はこちら】『しあわせは食べて寝て待て』主演の桜井ユキ、「本気で笑えない時期が続いた」からこそ主人公と共通する部分