──今、いろいろな雑誌でグラビアをやったり、握手会も大人気みたいですが、この現状をどう思ってますか?
鈴木 うれしいんですけど、全然実感がないんです。というのも最後の握手会が11月だったので、ファンの方と直接会える機会がそれ以降なかなかなくて。SHOWROOM配信で1万人ぐらいの方が観てくれているみたいなんですけど……本当はどうなんだろうなって。
──大丈夫、めちゃくちゃ注目されていますよ!
鈴木 あっ、でも1月のリクアワ(リクエストアワー)で峯岸みなみさんと2人でMCをやらせてもらって。それがYahoo!ニュースになって友達から連絡が来たんです。有名人になったんだなって思いました(笑)。
──ニュースに載ったんですもんね。そもそもMCに出ることになったきっかけは、SHOWROOM配信をサンタのコスプレだったり、ちょっと攻めすぎた衣装でやっていたからで……。
鈴木 スタッフさんからは叱られました(笑)。でも結果として峯岸さんとのMCに選ばれて、ニュースにもなったから良かったなと。
──前向きですね! 峯岸さんとのMCは振り返ってどうでした?
鈴木 最初、アンケートに答えて下さいって連絡が来て、詳しく聞いたら峯岸さんとのMCだよって。
──プロですからね。面白いところをどんどん転がしていく。
鈴木 それでステージ上で焦っちゃって……。
──でもインパクトを残していたので、さすがです。鈴木さんってそもそもどんな子供時代を送っていたんですか?
鈴木 アイドルが好きで、渡辺麻友さんを小3から小6まで応援してました。雑誌を買ってもらったり、あとは(AKB48とコラボしていたお菓子の)ぷっちょとかを買ってました。2コ上のお姉ちゃんもAKB48が好きで、たかみな(高橋みなみ)さんを応援していて、グッズを交換したりしてました。
──アイドル好きは公言していたんですか?
鈴木 小6ぐらいになると、周りの友達にアイドルを好きなコがいなくなって、そこからはアイドルが好きってことを隠すようになって……。
──当時、アイドルになりたい願望はありました?
鈴木 全然なかったですね。でもお母さんが娘を芸能界に入れたかったらしく、子役オーディションを受けたりしてました。
──中学校時代はどんなコだったんですか?
鈴木 部活はテニスをやっていました。別にテニスが好きってわけじゃなかったんですけど、田舎の学校だったので部活がテニス部、ソフトボール部、バレーボール部、美術部しかなかったんです。その中だったらテニスかなと。下手だったんですけど、部員が少ないからレギュラーでした。
──地元はどんな街だったんですか?
鈴木 最寄りのコンビニまで歩くと30分ぐらいかかるような……。だから自転車で行くか、お母さんが車に乗せてくれてました。うちのお母さんってすごい過保護で、学校へ行くのも歩かせるのはかわいそうって、車で送ってくれてたんですよ。そんなの学校で私だけなんですよ。恥ずかしいから止めてって(笑)。
──お母さんの愛情が深い!
鈴木 ダンススクールに通わせようとしたり。嫌だって無視したんですけど、今思えばダンスはやっておけばよかったなって思いますね。今すごく苦労しているので(笑)。
──アイドルになりたいと思ったのはいつ頃なんですか?
鈴木 高校生になってからです。テレビに出る人になりたいなと思って、オーディションをいくつも受けました。チーム8のオーディションもその中の1つで、チーム8のことはすごく詳しいというわけではなかったんですけど、静岡県の枠が空いていたので応募したんです。
──オーディションはどんな感じだったんですか?
鈴木 最初に書類審査を通過して、次が最終審査でした。ダンス審査で『47の素敵な街へ』のサビの部分をその場で覚えて踊って。あとは面接でしたね。
>>(2)に続く
(取材・文/関根弘康)
▽鈴木優香(すずき・ゆうか)
2000年8月15日生まれ、静岡県出身。AKB48 チーム8の静岡県代表。ニックネームは「ゆうかりん」。母親が中国人で、中国語を話せる。2019年10月にお披露目。