当然、言葉にすることのリスクも知っているし、プレッシャーも感じているだろう。それでもなお言葉にするのは、強い意志があるからだ。「スパガの全盛期は私たちが作る」という強い意志が。3月18日(水)に初の桜ソング『忘れ桜』をリリースするSUPER☆GiRSLリーダーの渡邉幸愛に10周年イヤーへかける想いを聞いた。(2回連載の1回目)
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──渡邉さんはSUPER☆GiRLS(以下、スパガ)に加入して約6年、リーダーになって約1年が経ちました。
渡邉 そうなんです。年齢も、3月17日で22歳になるんです。
──しかもスパガは今年10周年ということで、まずは渡邉さんのスパガでの歩みを振り返りどんな思いで活動してきたかを聞かせてください。
渡邉 もう6年かって気持ちが一番にあります。最初の2年間はとにかくがむしゃらでした。
──やはりリーダーになったのが大きかったですか?
渡邉 そうですね。まさか私がリーダーになるなんて加入当時は想像もしてなかったです。でも一番上に立つことで、責任感も増したし、自分よりも大事なものができたじゃないですけど、後輩の成長がこんなにも嬉しいんだなって改めて分かりました。人としてすごく成長できたのが、去年の1年間だったと思います。だからこそ今年は、成長したこのメンバーともっと進んでいきたいなって。10周年ということもあるし、まだ後輩を大きなステージに立たせてあげられてないので、少しずつでも大きな会場でライブができるように、夢を叶えていけたらいいなというのがあります。
──6年間で、大きなターニングポイントになった時期は?
渡邉 2つあります。
──初のセンターを務めたことでひと皮剥けたと。
渡邉 はい。あとグループとしてより意識が高まったのは去年の1月11日に5人のメンバーが卒業して、新体制がスタートしたときですね。そのときはすごく燃えました。
──スパガ第4章開幕で燃え上がったと。
渡邉 そうです。いろんな人から、「もう解散した方がいいんじゃない?」と言われたりしたんです。それがめちゃめちゃ悔しくて。期待を持ってグループに入って来てくれたキラキラした新メンバーがいるのに、なんてことを言うんじゃ!と思って(笑)。その時にすごい燃えて、頑張るぞ!って気持ちが高まりました。
──強いですね。もともと、逆境で燃える方でしたか?
渡邉 いや、昔は周りの声で辛くなって、頑張れるまで気持ちを持っていけなかったんです。どんどん気持ちが負けて、うまく自分を出せない日々が続いての悪循環だったんです。それが、この6年でいろんな経験をして強くなれたんだと思います。
──スパガの活動の中で、一番自分のパワーになることってなんですか?
渡邉 やっぱりライブですね。ステージで表現することも大好きですし、みなさんを楽しませたいって気持ちがすごくあるんです。例えば、ファンのみなさんと目があって、指差したときにその人が笑ってくれたとか、そういう人との繋がりが見えたときに一番嬉しくなります。
──ステージからお客さんを見るタイプですか?
渡邉 見ますね。第一優先が私を推してくれているファンの方で、赤い何かを持っている人をまず探すんです。フォーメーションが移るたびに、今度はこっちの人たち、次はあっちの人たちを見ようと意識しています。ワンマンだと時間にも余裕があるので、なんなら全員と目を合わせたいくらい(笑)。
後編に続く
▽渡邉幸愛
わたなべ・こうめ。1998年3月17日生まれ、宮城県出身。2014年に2期生としてSUPER☆GiRLSに加入。『華麗なるV!CTORY』で初センターを務めて以降、ドラマ、舞台、グラビアなどにも挑戦し話題に。昨年1月にSUPER☆GiRLSの5代目リーダーに就任した。
▽SUPER☆GiRLS 24th『忘れ桜』
発売日:3月18日
価格:CD+Blu-ray 2,000円 (税込)、CD Only 1,200円(税込)