NMB48の新たな才能発掘の場という役割を担う伝統的ユニット「難波鉄砲隊」。初のファン投票制となった「其之九」は、2期生・鵜野みずきが頂点に! 彼女の喜びの声と、戦いを見守ったキャプテン小嶋花梨に話を聞いた。


──まずは鵜野さん、「難波鉄砲隊其之九」投票企画1位おめでとうございます!

鵜野 ありがとうございます! まさか選んでいただけるとは思っていなくて、1位で名前を呼ばれたときは本当にめっちゃうれしくて……。

──その場で泣き崩れていましたね。

鵜野 そうなんです。DMM(配信)で映像を見返して「私、あんなことになってたんや」と。私にとっても「まさか」だったし、きっとご覧になっていた方たちも「まさか」だったと思います。世界中が「まさか」に包まれた瞬間でした!

小嶋 世界! めちゃめちゃスケール大きな話になってますね(笑)。

──小嶋さんは現場で発表を見届けたわけですが、いかがでしたか?

小嶋 発表の瞬間のどよめきはすごかったですね。私はもちろんマネージャーさんやスタッフさんもみんな果を知らなかったので、みぃーき(鵜野)さんが1位と発表されたときは表舞台だけじゃなく舞台裏でも「1位、鵜野だぞ!!」って大騒ぎになっていたそうです。

鵜野 え、そうなんや!

小嶋 卒業されたメンバーの間でも大きな話題になっていたみたいで。

鵜野 けいっち(上西恵)さんをはじめ、いろんな方からお祝いのメッセージをいただきました!

小嶋 きっと多くのみなさんは「今回はあの子とこの子の戦いだろう」とか予想されていたと思うんです。でも最終的に速報の時点で名前が挙がっていなかったみぃーきさんが1位を取ったんだから、それはもう驚きますよ! そして、みぃーきさんが1位という結果にメンバーからすごく温かい拍手が送られたんです。自分が選ばれず複雑な思いを抱えた子もいたはずだけど、それでもみんなキラキラした顔でみぃーきさんを祝福していて、改めて「NMB48っていいグループだな」と感じました。


──今回は約1カ月に渡る戦いでした。そもそも難波鉄砲隊はこれまで次世代ユニットというイメージがありましたから、10年近く活動してきた鵜野さんは自分が立候補することへの葛藤もあったのでは?

鵜野 確かに私は2期生なので、次世代ユニットへの戦いに私が飛び込んでいいのかなという思いもありました。でも、難波鉄砲隊は昔から「入りたい」と強く思っていたユニットだったので、勇気を出して立候補しました。1カ月は長かったけど、ファンの方たちがSNSで応援してくださったり、オンラインお話会で励ましていただいて、改めてファンのみなさんのありがたさを感じることのできた期間でした。発表後、ファンの方同士がお祝いをしてくださっている動画がツイッターに上がっているのを金子(剛=NMB48劇場支配人)さんから教えていただいて、それもすごくうれしかったです!

──小嶋さんはキャプテンとして、今回の企画をどう総括しますか?

小嶋 今回の企画では悩んでいた子もいたし、メンバーのしんどそうな姿も見ました。でもその上で、率直に「いいな」と思いました。うれしいとか悔しいって感情を持つこと自体大事だし、どうすればユニット入りできるかをファンの方と一緒に話し合って全力でイベントに挑むってすごく素敵なことだな、って。

──メンバーとファンの絆を深める機会にもなった、と。

小嶋 はい。こういう企画ならではの大変さもあるので、年に1回くらいならやってもいいんじゃないかなって思います。きっと今回立候補したメンバーには、アイドル人生の物語の1ページとして刻まれたと思うし。あとメンバー同士がギスギスせず、お互い励まし合いながら終われたのでそれも良かったなと思います。
結果発表当日も、直前までみんな結構たわいない話をしながら過ごしていたんですよ。その雰囲気もNMB48らしさかなと思いました。

──今回ユニットに選出されたメンバーは7名。鵜野さんはその先頭に立って率いていくわけですが。

鵜野 びっくりですよね。後ろを振り向いたらみんなフレッシュでいまだに信じられないんですけど(笑)。選んでいただいたからには自信を持って頑張ろうと思っています!

小嶋 私は7人が発表されて順位の順に並んだとき、とてもきれいなフォーメーションだと思いました。みぃーきさんってとてもスタイルが良いから立っているだけで画になるし、その両隣のシンメには“にゃんすー”(山本望叶&横野すみれ)も並ぶから、偶然なのにすごくきれいな三角形ができあがったな、って!

鵜野 ふふふ。今までの難波鉄砲隊の中でも一番印象に残るユニットにしたいと思います!

──おおっ、力強い! では小嶋さんから見て、鵜野さんの魅力とは?

小嶋 ご存じの通り、みぃーきさんは謎めいた方です。長年ずっと一緒に活動してきた2期生さんですら「みぃーきは今もよぅ分からん」って言うんですよ(笑)。

鵜野 “謎キャラ”でやらせてもらってます! “謎キャラ”&“鹿キャラ”です!!

小嶋 ほら始まった(笑)。きれいなお顔をされていてスタイルも抜群でモデルさんのような容姿なのに、しゃべり出したらコレっていうのが魅力です! 最近NMB48を好きになった方は今回の難波鉄砲隊でみぃーきさんの存在を知る方もきっといると思うんですけど、そういう方たちの反応が楽しみですね。
「センターの子、めっちゃきれい! こんな子いたんだ!」って思って調べていくうちに〝謎〟にハマっていくんじゃないかな(笑)。

──11/18発売のニューシングルには難波鉄砲隊其之九の楽曲『告白の空砲』が収録されます。

鵜野 曲としては大人っぽい雰囲気になっています。またMVは難波鉄砲隊其之壱と其之弐をオマージュした作品になっているんですよ。楽曲とMVのギャップにも注目してほしいし、衣装も注目です!

──鵜野さんにとってはMVでセンターで歌うのも初となります。

鵜野 今まで見たことのない景色でしたね。公演のユニットでセンターをやるのとは全然違った光景でした。撮っていただくカット数も多かったし、スタッフの方々からも「すごくイキイキしてるね」と言っていただけてうれしかったです!

──さらに10/18からは難波鉄砲隊其之九による「告白の空砲」公演もスタート!

鵜野 私がAKB48さんで選抜に入らせていただいた『鈴懸なんちゃら』(13年)という曲があるんですけど、これがセトリの1曲目になっています! まさか公演でこの曲をセンターで歌えるとは思っていなかったし、難波鉄砲隊に入っていなかったらきっと公演で披露する機会もなかったと思うので、レッスンの時点からいろんな感情がこみ上げてウルウルきていました。そしてこの公演は1回限りではなく続いていくというのもありがたいです。難波鉄砲隊に選んでいただいたことで活動の幅が一気に広がったので、ファンのみなさんには本当に感謝です!

──小嶋さんから見て、鵜野さんのセンターっぷりはいかがですか?

小嶋 今までとは違うみぃーきさんの姿がそこにはありましたね。きっと今までたくさんNMB48として活動されてきたと思うんですけど、センターに立ったみぃーきさんが放つオーラはすごかったです!

鵜野 え~!

小嶋 本当にキラキラしてました!!

──さて、NMB48は先日10周年を迎えました。もっともコロナ禍の影響で思い通りに進まないことも多かった年だったと思いますが。


小嶋 確かに、思っていたような10周年にすることはできなかったな、って。ずっと京セラドームを目標にしてきたものの結局立つことはできなかったんですけど、コロナ禍は関係なく今の私たちには立てなかったんだと思います。ただそれはネガティブな意味じゃなく「今じゃない」と言うか。NMB48はまだ成長段階だと思っているし、「なんとか立たせてもらいました」ではなく京セラドームに自信を持って立てるくらいの実力を身に付けてから目標を叶えたいので。

鵜野 うん。私も2期生として中学2年からNMB48に加入してもうすぐ10年。先輩らしい姿を後輩たちにどんどん見せていかなきゃという気持ちが強くなっています。NMB48はとにかく上を目指すグループなので、11年目も新しいことにチャレンジしていきたいと思っています!

──新たに7期研究生も加入しましたからね。

小嶋 そうなんです。7期生はみんな度胸があるし、即戦力として期待しています! 先輩方の卒業はもちろん寂しいけど、私は1年後、2年後、どんなNMB48になっているのかなって想像するだけでわくわくするんですよ。これからもファンのみなさんを絶対飽きさせないし、目標を達成するまで自分はこのグループを引っ張っていきたいと思っているので、今後も応援していただけたらと思います。

鵜野 (鹿のポーズをしながら)これからのNMB48には期待“シカ”ない!
(プロフィール)
▽うの・みずき
1996年10月23日生まれ。
奈良県出身。A型。169㌢。NMB48チームM所属。2期生。ニックネームは「みぃーき」。

▽こじま・かりん
1999年7月16日生まれ。埼玉県出身。A型。164.3㌢。NMB48チームBII所属。5期生。
ニックネームは「こじりん」。
吉田朱里の卒業シングル&初センター曲 NMB48の24thシングル『恋なんかNo thank you!』は11月18日(水)リリース!
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