2017年に女優デビューし、2018年に行われた「ミスマガジン2018」では「ミスヤングマガジン」を受賞した寺本莉緒。11月16日~21日まで一週間限定で公開された映画『別に、友達とかじゃない』では秋谷百音、植田雅と共に主演を務めた。
インタビュー連載2回目となる今回は、自身の芸能界デビューのきかっけについて教えてくれた。(3回連載の2回目)

【写真】フレッシュな制服姿の寺本莉緒・撮り下ろしショット

──中学3年生の途中でお仕事のために上京したそうですが、いつ頃から芸能界に入ろうと思ったんですか?

寺本 広島ではキッズモデルをやっていた時期もあったんですけど、昔から人前に出て何かするのが好きで、「私は有名になりたい!」と思って、どこの事務所でオーディションをしているんだと探し出したのは中学生になってからです。中1のときに事務所に応募して、中2のときにオーディションを受けて、中3で上京しました。最初は親に言わずに応募して、2次審査、3次審査と進んでいくうちに、自分だけでは上京できない年齢なので、お母さんに話して連れて行ってもらいました。

──「女優さんになりたい!」みたいな明確な目標はあったんですか?

寺本 最初はテレビに出たい一心でした。なので、何でも挑戦したい精神だったんですけど、いろんなお仕事をやらせていただく機会も増えて、お芝居がすごく楽しいなと思うようになりました。これからも、女優さんのお仕事を中心に、いろんなお仕事を全力でやっていきたいです。

──芸能界で憧れの存在はいたんですか?

寺本 テレビに出たいと単純に考えていたときは特にいなかったんですけど、演技のお仕事に興味を持つにようになってから、蒼井優さんの演技が魅力的だなと感じて、こんな女優さんになりたいなと思いました。

──中学を卒業する前に上京するって、なかなかできない決断ですよね。

寺本 両親からも「中学校卒業してから上京したら」と言われていたんですけど、今がチャンスだと思って、勢いとノリで出てきちゃいました(笑)。

──上京して、すぐに東京には馴染めましたか?

寺本 初めの頃は毎日泣いていました。ホームシックもありましたし、最初からお仕事をたくさんもらえるわけではないですし。
東京はキラキラしていて、みんなの夢や希望が詰まっている場所なのかなと思っていたんですけど、それは人によって違うもので。自分が思い描いていた世界とは少し違っていました。私の居場所や、持つべき友達は、地元にあるのかなって考えたこともあります。

──悩んだときはどうやって解決していたんですか?

寺本 母や友達と連絡を取って、話を聞いてもらっていました。あまり自分の中で溜め込まないようにしていました。今でも地元の友達とは頻繁に連絡を取り合っていて、大学進学などで上京した友達もいるので、何かあれば集まっています。そこは心強いです。ずっと長く付き合ってきたからこそ、打ち明けられることもたくさんあります。

──高校では目立つ存在でしたか?

寺本 全然です! 広島にいた頃は、多少キラキラしていましたけど(笑)。自分で言うのもなんですけど、地元にいた頃はモテていたのかなぁと思います。

──広島に戻りたいなと思うことはありますか?

寺本 ありますね。やっぱり育ってきた場所には思い入れがありますし、コロナ禍の前は長い休みがあると帰っていました。
友達はもちろん、中学時代の先生ともいまだに連絡を取っていますし、野球は広島ファンですし、わりと地元愛は強い方です。

▽寺本莉緒
「ミスマガジン2018」での「ミスヤングマガジン」受賞。3月に発売した1st写真集『CURIOSITY』(講談社)は、2020年3月の「書泉・女性タレント写真集売上ランキング」では1位を獲得するなど話題を集めた。現在は女優活動と共にYouTubeチャンネル「りおのこと。」も開設し、活動の幅を広げている。
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