新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」は、11月24日~12月1日まで、世界で活躍するアスリートをゲストに招いたイベントを東京・渋谷の各地で開催した。
11月27日は、渋谷PARCO 屋上広場にて、元バスケットボール日本代表・三好南穂と、FC町田ゼルビア所属・太田宏介選手によるトークショーを開催した。
序盤のトークテーマは、「日本を代表していると実感した瞬間は?」。太田選手は「満員のスタジアムで日本代表のエンブレムをつけて国歌斉唱をしているときですね。これから試合が始まることへの昂る思いと、緊張と、いろいろな感情が混じりあって震えました」と答えた。三好も「私も同じですね。試合前の国歌が流れている時です」と試合前の国歌斉唱への思いを語った。
「日本を代表するようになって変わったことはなんですか?」という質問には、三好が「SNSのフォロワー数ですかね。試合を重ねるごとに増えていって応援されているというのが実感できてすごく嬉しかったです。今日はサッカーのファンの方が多いかと思いますが、ぜひバスケもよろしくお願いします」と茶目っ気たっぷりに答えた。
続いての質問は「日本の代表に選ばれた時、嬉しい気持ち、責任感、どちらの方が強くありましたか?」というもの。三好は「厳しい合宿を重ねてきたので、やっと入れたという嬉しさが一番でしたね。
11月29日~12月1日には、渋谷ストリームで「ABEMA FOOTBALL FESTIVAL in Shibuya」を開催。フットサルのコートを模したフォトスポットや、ARグラス「Nreal」の体験ブースなどを展開した。

11月30日には2回目のトークショーを開催し、太田宏介選手と、アーチェリー日本代表の武藤弘樹選手が登場し、会場を盛り上げた。トーク前半では「日本を代表することでプレッシャーは感じますか?」というテーマについて、太田選手は「招集を受けた時から、試合終了のホイッスルが鳴り終わるまで、ずっとプレッシャーを感じています。サッカーだけでなく、私生活も全てです」とコメント。
気になるプライベートでのプレッシャーについては「まわりからの見られ方やサッカーへの姿勢はもちろん、身だしなみはすごく気にするようになりました。練習に行く時の格好など、日本代表の選手がカッコ悪かったら嫌じゃないですか。子供たちに夢を与えられるように、しっかりといいものを着て、いいものを身につけるというのは心がけていました。先輩からも言われていましたね」と話した。また、武藤選手も身だしなみについては「僕も意識しています。その選手のイメージにつながるので。変わった服装をしている人、いいものを身につけている人、それぞれいますけど、いいイメージになるように心がけています。言動の部分も気をつけていますね」と、日本を代表する選手ならではの意見を聞かせてくれた。
続いて「日本人が世界で戦うために必要なものとは?」というテーマでは、武藤選手は「僕らは欧米の人たちと比べたら小柄だし、筋肉の量も少なくてパワーでは勝てないんです。弓を引っ張っている時も、力が強い方が有利なのですが、そういうところで勝てないからこそ、技術や集中力など、アジア人だからこそ補えるところをどれだけ磨けるのかが重要だと思います」と回答。気になるアーチェリーの技術の磨き方については「1本真ん中に打てたら、また次の1本を真ん中に打つ。それの繰り返しなんです。
「最後の場面は本当に1本勝負なので、1本真ん中に打てればそれでいいんです。その瞬間の集中力があればいいのですが、長い目で見ると予選や個人戦など1週間は競技が続きます。何百本も真ん中に打たなければいけないというのが僕らの競技なんです」とアーチェリーの面白さを話す武藤選手に、太田選手からは「普段どんなトレーニングをしていますか?食事とかも気をつけていますか?」などと質問が。武藤選手は食事について「人によりますが、僕はあまり制限しない方です。僕のコーチは『アーチェリー自体が緻密な練習を重ねてストレスのかかる競技だから、食事でまでストレスをかけたら逆に競技にとってマイナスになる。食事はあまり我慢しなくていいよ』と言ってくれています」とその自己管理方法について語った。
続いて二人に聞いたのは、「痛感した世界の差」について。太田選手は「ハングリー精神ですね。僕のいたチームはアフリカ系の選手や南米の選手が多い地域で、そもそも育ってきた環境が全然違うんです。自分が活躍して稼いで、養わないと家族が生きていけない状況で、ヨーロッパに来て死に物狂いで戦っている。
終始温かいムードに包まれ、大きな拍手の中トークイベントは終了。太田選手と武藤選手の人柄の良さが伝わってくるイベントとなった。