「感情や不調を表に出さない」「少しの我慢は必要」。そんな性格の人ほど、実は大腸がんの発見が遅れやすいと言われています。
性格特性と生活習慣が、大腸がんのリスクにどう影響するのかを解説します。

今回のテーマは、「大腸がんになりやすい人の意外な共通点」です。
「忍耐強い性格」が健康管理の落とし穴に

中路先生は、「忍耐強い人」「感情や不調を表に出さない人」「几帳面で目標に集中するタイプ」は、痛みや違和感があっても「たいしたことはない」と受け止めやすく、受診のタイミングが遅れやすいと話します。

こうした性格傾向は、仕事や日常生活では長所になる一方で、健康管理では不利に働くこともあります。特に、医療従事者や教職員、管理職など、周囲を優先して動くことの多い人にみられやすい傾向だといいます。
デスクワーク・不規則な生活もリスク要因

中路先生によると、長時間のデスクワークや慢性的な睡眠不足、夜遅い食事も見過ごせない要因です。腸の動きは自律神経の影響を受けやすく、不規則な生活が続くことで腸内環境が乱れ、ポリープ形成やがん発生のリスクを高めることがあります。

さらに、「健康診断は受けているから大丈夫」「症状がないなら精密検査はいらない」と考えてしまうことも注意が必要です。大腸がんは、ポリープが悪性化するまでに5~10年かかることもあるため、症状がない段階で検査を受けることが、早期発見の大切なポイントになります。

○中路 幸之助(なかじ こうのすけ)

1991年、兵庫医科大学卒業。兵庫医科大学、獨協医科大学での勤務を経て、1998年に医療法人協和会に入職。2003年より現在まで、医療法人愛晋会 中江病院 内視鏡治療センターにて臨床に従事。
専門はカプセル内視鏡・消化器内視鏡・消化器病。学会活動および論文執筆にも積極的に取り組んでいる。【資格・役職】日本内科学会 総合内科専門医・指導医/日本消化器病学会 専門医・指導医・学会評議員/日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医・学術評議員/日本消化管学会 代議員・近畿支部幹事/日本カプセル内視鏡学会 認定医・指導医・代議員/米国内科学会(ACP)上席会員(Fellow)

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