ミランは東京五輪のコートジボワールU24代表MFフランク・ケシエとの契約延長を目指しているが、年俸引き上げの要求を受け入れた上で再度オファーを提示しているようだ。25日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。

 現在24歳のケシエは、2017年夏にアタランタからミランへレンタルにより加入。2019年にミランへの完全移籍が決まると、2019/20シーズンは公式戦35試合で先発出場。2020/21シーズンもセリエAで36試合に先発メンバーに名を連ねたほか、UEFAヨーロッパリーグでも6試合で先発出場。中盤センターでの主力としてステファノ・ピオリ監督から信頼を得ている。

 ケシエはミランとの契約が来年6月までとなっており、現在両者は契約延長にむけた交渉を行っている。ミランはすでに年俸350万ユーロ(約4億7000万円)+ボーナスによる5年契約でオファーを提示。

しかし、選手サイドが年俸を現行の220万ユーロ(約2億9000万円)から600万ユーロ(約7億8000万円)へ引き上げるように要求していることから、交渉が難航していると伝えられていた。

 ただ、ミランはすでに年俸550万ユーロ(約7億2000万円)+ボーナスと当初よりも金額を大幅に引き上げた上で、再度新契約締結の打診を行っている模様。また、両者は来週にも再び会談を行う予定となっているようだ。

 なお、ケシエは東京五輪男子サッカー競技のコートジボワールU24代表にOA(オーバーエイジ)枠で選出。グループステージ第1節・サウジアラビア戦と第2節・ブラジル戦で先発出場し、サウジアラビア戦ではゴールをあげている。

 ミランとしては、2020/21シーズン終了後にイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマとトルコ代表MFハカン・チャルハノールが契約満了により退団したことを踏まえて、中盤の主力であるケシエの流出を阻止したい考えだ。