愛媛FCは今月3日開催の明治安田J2リーグ第12節で徳島ヴォルティスと対戦。徳島の公式サイトや一部メディアは「四国ダービー」として試合を盛り上げていた中、ダービーという言葉の使用に関する愛媛の対応が話題に。
漫画家の能田達規氏が「過去にFC今治の運営から聞いた話」として、愛媛に苦言を呈している。

 松山市出身であり、『マネーフットボール』をはじめ複数のサッカー漫画を手掛けた能田氏は、10日にX(旧ツイッター)を更新。「四国ダービー」の対象試合を巡るSNS投稿に反応する形で、「ダービーという言葉を勝手に解釈して制限しているのは愛媛サポだけ。ダービーが盛り上がるのは結果論。盛り上がってないからダービーじゃないというのは狂ってる」と持論を展開。

 愛媛が昨季まで今治戦を「ダービーマッチ」と名乗らなかったことについて、「去年話を聞いたFC今治の運営によると」と前置きした上で、以下のように綴っている。


 「一昨年と去年、愛媛FC運営側から『ダービーという言葉を使わないように』と強要されたそうです。今治が理由を聞いたら、愛媛側は『愛媛サポーターがうるさいから』としか答えなかったとか。 愛媛サポが一般名詞を許認可制にできるとは恐ろしい話です」

 徳島対愛媛では、試合前にはXで対戦相手を煽る目的の投稿が見受けられたほか、試合当日には徳島のゴール裏で「はじめましてFC今治さん」と対戦相手を挑発する横断幕が掲げられた。

 FC東京東京ヴェルディ(東京ダービー)、ベガルタ仙台対モンテディオ山形(みちのくダービー)で違反行為が確認されるなど、スタジアム内外で話題を呼んでいるJクラブによるダービーマッチ。愛媛対FC今治では「伊予決戦」という名称が名づけられているが、愛媛側は「ダービー」という言葉を用いることによって、ファン・サポーターを必要以上に煽ると考えているかもしれない。