明治安田生命J1リーグ・浦和レッズは、セルティックからギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス(28)の獲得に失敗。攻撃陣の補強を目指す中、マチェイ・スコルジャ監督の古巣であるポーランド1部レフ・ポズナンからポルトガル人MFジョアン・アマラウ(31)を獲得する可能性が浮上している。

 同選手は身長171cmで両利きの攻撃的MF。ヴィトーリアやベンフィカなどポルトガル国内の複数クラブを渡り歩き、2018年7月にベンフィカからレフ・ポズナンへ完全移籍。2021年1月から半年間にわたりポルトガル1部パソス・デ・フェレイラへレンタル移籍により所属していたが、レフ・ポズナン復帰後の2021/22シーズンはスコルジャ監督のもと攻撃陣の主力選手として活躍。リーグ戦34試合中28試合の先発出場で14ゴール8アシストをマークし、リーグ優勝の立役者となっていた。

 しかしスコルジャからヨン・ファン・デン・ブロムへの監督交代後は序列が一変。2022/23シーズンはここまでリーグ戦でのスタメン出場がわずか6試合にとどまっているほか、今年1月のリーグ戦再開以降は3試合つづけてベンチ外に。

ポーランド紙『Meczykow』は今月9日、アマラウとファン・デン・ブロム監督の確執を伝えていた。

 するとポーランドメディア『Głos Wielkopolski』は10日、「アマラウは浦和レッズ率いるスコルジャ監督からのシグナルを待っている。Jリーグの移籍市場は4月2日まで閉まらない」と伝えている。

 一方ファン・デン・ブロム監督は10日の会見でアマラウとの確執報道を否定。「怪我をする前に彼から退団の申し出が、私も同意した。だが、クラブは唯一のオファーであるレンタル移籍を受け入れなかったんだ」

 「アマラウは我々のもとに残る。

我々の選手であり、今は編成を決める際に彼は考慮されていない。もし選手が我々のところに来て、退団したいと言えば、それは選手本人の決断だ」と、アマラウの退団要望を受け入れない姿勢を示している。

 なおアマラウの去就については、2021年11月にJリーグやメジャーリーグサッカー(MLS)のクラブからの関心が伝えられていた。しかし当時はレフ・ポズナンでのプレーに満足していたことから残留。ドイツメディア『トランスファーマルクト』によると、同選手はレフ・ポズナンと2024年6月までの契約延長で合意に達したという。