アビスパ福岡は今月9日開催の明治安田J1リーグ第3節で湘南ベルマーレと対戦。新加入選手のイラン代表FWシャハブ・ザヘディがピッチに登場し、ファン・サポーターへ挨拶したほか、ブラジル人FWウェリントンの古巣対戦でも話題を呼んだ一方、観客数の少なさが議論の対象に。

価格変動制「ダイナミックプライシング」への反対意見も湧き起こっている。

 新型コロナ感染拡大の影響により、2021,2022シーズンホームゲーム全試合でダイナミックプライシングを採用していた福岡。今季も湘南戦をはじめ一部の試合でダイナミックプライシングでの販売を実施している。

 先月24日に迎えた今季J1開幕戦(対北海道コンサドーレ札幌)では9445人の観客が詰めかけたものの、湘南戦ではダイナミックプライシングの影響もあり6596人に。札幌戦のおよそ3分の2にとどまった。

 それだけに試合後、X(旧ツイッター)上では「この観客数がダイナミックプライシングの成れの果てですね」「ダイナミックプライシングによって、ライト層が来ないのでは?」「ダイナミックプライシングで値段見たらチケット高いから行きたくない典型的な例が入場者数に」といった声が。

 「ダイナミックプライシングは大都市のクラブでないと無理。福岡でこのやり方はダメ」「一見さんが気軽に行ける金額じゃない」とクラブへの注文も相次いでいるほか、「ダイナミックプライシングって値段下げる方も機能させないと意味ない」「一回こっきりのイベントであれはまだしも日常的な興行には不向きだと思います」と価格変動制の特徴を分析するSNSユーザーもいる。

 Jリーグクラブでは、昨季J1最終節の北海道コンサドーレ札幌対浦和レッズ(札幌ドーム)でダイナミックプライシングによるチケット販売を実施したところ、アウェイ席が大人1名あたり8050円にまで跳ね上がったことが議論の対象となっていた。一方、FC東京は今季からホームゲームにおけるダイナミックプライシング制を廃止している。